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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

豚肉・鶏肉・牛肉?「スパム」とは何の肉?気になる正体!

スーパーマーケットなどで目にする「スパム」。名前は知っているけれど、何の肉か知らないという方も多いのではないでしょうか。今回はスパムについて!

 

 

そもそもスパムとは?

スパムとはそもそも、どのような食品なのでしょうか?まずはスパムについて詳しくみていきましょう。

実はスパムは肉の名前じゃない!

「スパム(SPAM)」と聞くと「どこか肉の部位?」「何かの動物の肉の名称?」と思うかもしれませんが、実はスパムとは肉の名前ではありません。

意外と知られていませんが「スパム」とは、アメリカ合衆国の食品会社が販売した食品の商品名のことです。「スパム」という名前で売り出された商品の名前が有名になり、周知されるようになりました。

 

名前の由来は?

実は当初、「スパム」は「Spiced Ham(スパイスド・ハム)」という名称で販売されていました。しかしこれでは名前のインパクトに欠けるという意見から、「Shoulder of pork and ham(豚の肩肉ともも肉)」のそれぞれの単語の頭文字をとって「Spam」という名前がつけられたと言われています。
ただこれには諸説あり、新しい商品名を公募した結果、「スパイスド・ハム」の略称として「スパム」に決まったという説もあります。

 

なぜ沖縄料理に使われるの?

沖縄では昔から豚肉がよく食べられていました。スパムが沖繩に根付いたのは、アメリカによる沖繩統治中までさかのぼります。

終戦後、アメリカから沖縄県民に対して配給物の一つとしてスパムを配給したのが始まりです。手軽で保存性に優れているスパムは沖縄県民にも受け入れられ、沖縄料理には欠かせない存在となりました。現在ではアメリカのホーメルフーズ社と資本提携した沖繩ホーメル社もあり、沖繩の食文化にも大きな影響を与えているんです。

 

スパムに入っている肉は何?

スパムはソーセージの一種であり「ランチョンミート」と呼ばれる食品です。ランチョンミートはひき肉に塩や香辛料を加えて加熱し、保存性が高くなるようにつくられています。使われる主な肉は牛肉や豚肉ですが、鶏肉でつくったものもあります。
ソーセージと異なる点は、加工した肉を腸詰めにしているかどうかです。スパムは腸詰めしていない状態で食べられています。

ランチョンミートの「ランチョン」の由来には諸説ありますが、昼食会を意味することからきているといわれているようです。昼食のメニューで提供されることがあったことが由来となり「昼食会のお肉」を意味する「ランチョンミート」と呼ばれるようになったといわれています。
「ランチョンミート(スパム)」というと、日本では缶詰に入ったものが主流です。しかしアメリカではさまざまなランチョンミートが販売されています。

 

コンビーフとの違いは?

スパムは簡単に説明すると豚肉やスパイスを腸詰めにせず、缶に詰めて加熱をしたソーセージです。

一方のコンビーフは、塩漬けにした牛肉を加熱したあと、ほぐしてから缶詰めされています。コンビーフのコンはcorned(塩漬け)という意味からきているんです。

どちらもパンに挟むと美味しい食品ですが、そもそもスパムは豚肉、コンビーフは牛肉で加工方法も違うのです。

 

ランチョンミートの特徴

ランチョンミートはソーセージ類と同じく、家庭料理に重宝する食材です。一方で保存性が高いため保存食としても常備できます。
保存食といっても、ランチョンミートは保存料を使用していません。保存性を高めるために塩が加えられているため、塩分が高いという特徴があります。

 

スパム(ランチョンミート)はいつ日本にやってきた?

スパムを日本に広めたのは米軍と言われています。食糧難であった戦後に、豚肉に変わる保存食として米軍が携帯していたのです。
そのため、沖縄では日常の食卓でよくスパムが使われています。スパムのことを「ポーク」と呼んでいるのも沖縄ならでは。スパムとたまごを使った「ポークたまご」は沖縄のソウルフードと言えます。

 

スパムは体に悪くないの?

スパムは体に悪いというイメージを持たれている人が多くいる食べものです。

その理由は塩分が強い、添加物、高カロリーなどがあげられます。これを聞いただけでいかにも体に悪そうに思えますが、基本的にハムやソーセージなどの肉を使った加工品の原点は保存食で、スパムに入っている添加物などは保存性を高めてくれるのです。

近年では塩分を抑えたもの、添加物不使用のものなども見かけるようになりましたが、塩分や添加物は、ほとんどの肉を使った加工品にも使われ、食感を良くしたり色味を保つなどの役目もあるので、スパムが特別体に悪いといったことはないんです。

また、添加物の種類や量も日本の厚生労働省で決まっているので、輸入品だからといって規定を越えた量が使われていることはありません。

 

低糖質で高タンパク

スパムは缶詰めのなかでも糖質が少ないことに加え、他の食材と調理する際にも、すでにしっかりとした味がついており糖質の高い調味料を使う必要がありません。

適量を食べることで糖質制限ダイエットにも向いた食材といえます。

また、身体を作るのに重要な栄養素であるタンパク質が、スパムの主原料である豚肉には豊富に含まれているのです。

スパムは手軽にタンパク質を摂取できる食材なので、成長期の子供や筋肉を増やしたい人にとっておすすめの食べものなんです。

 

食べる際の注意点は?

スパムを食べる際の注意点は、ずばり食べすぎないことです。その理由は塩分が高い、脂質が多いことがあげられます。
スパムの塩分は他の肉を使ったハムやソーセージなどの加工品と比べても多く、カロリーについては1缶340gあたり1088Kcalもあるのです。
このカロリーはおよそカツカレーの一皿分と同じくらいになるんですよ。塩分の摂りすぎは高血圧や動脈硬化、脂質の摂りすぎは肥満や糖尿病のリスクに繋がるのでスパムを食べる量には気をつけましょう。
 
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