中東に位置するイラクは古代メソポタミアの都市「ウルク」が国名の由来で「豊かな過去を持つ国」という意味を持っています。この地域の国々には呼び名が異なっていても同じ料理が存在していて、ひよこ豆を使ったファラフェルやフムス、モロヘイヤのスープ、ケバブなどが挙げられます。シャワルマサンドもトルコのケバブサンドとほぼ同じ料理なのだそうです。トルコではグリルした肉と好みの野菜をピタやナンに挟みますがイラクではホブスと呼ばれる薄いパンで具材を巻いて食べられているようです。またグリルする肉には羊肉を使うことが多いそうですが、牛肉や鶏肉を使うバージョンもあるそうです。
いろいろな呼び名
ひょっとすると「何それ?」と言う人もいるかも知れないが、「ケバブ」と言えば、ご存知の方が多いのでは。肉の塊をぐるぐる回転させて、ナイフでそぎ切って、パンなどにはさんだり、巻いたりして食べる、あのケバブだ。ちなみにトルコでは「ドネルケバブ」、イランでは「ケバブ・トルキー」と呼ばれている。
【ケバブとは】
中東地域の料理で、肉や魚、野菜などをローストしたものの総称を「ケバブ」といいます。
日本では、大きな牛肉や鶏肉の塊を回転させながら焼き、その肉をナイフで薄くそぎ落としてパンにはさむトルコ料理の「ドネルケバブ」と呼ばれるものが主流です。
屋台やお店で見かけるケバブ屋さんは「ドネルケバブ」がほとんどかと思います。
ちなみに「ドネル」とは「回転する」という意味です。
串焼きのケバブは、「串」を意味する言語を付けて、インドではシーク・カバーブ、トルコではシシュ・ケバブ、アラビア語圏ではシーシュ・カバーブ、と呼ばれています。
【ケバブに使うお肉】
ケバブの食文化を持つ地域のほとんどがイスラム教徒の住む国々です。
そのためイスラム教で禁止されている豚肉は絶対に使用しません。
ケバブに使用される肉で最も多いのが羊肉で、次いで牛肉、鶏肉などがあります。
また地域によっては魚やアヒルを使用するエリアもあり、ヒンドゥー教徒の多いインドでは牛肉は使用されません。
【タコスとは】
メキシコを代表する料理のひとつで、主食とするトウモロコシをすりつぶして作る生地を薄くのばして焼いた「トルティーヤ」にさまざまな具材をのせて、サルサをかけて食べます。
北部メキシコではトウモロコシの代わりに小麦粉のトルティーヤが使われることもあるようです。
「タコス(taco+複数形のs)」という単語そのものが「軽食」を意味しています。
日本でいうと“おにぎり”のような存在でしょうか。
メキシコ料理にはかかせないことが分かりますね(^^)
【アメリカでうまれたハードタコス】
アメリカでは、パリパリの皮のタコスが1940年代にうまれ、今現在主流となっています。
トルティーヤをU字型に折り曲げ、油で揚げた硬い皮に、味をつけて炒めた牛挽肉、レタスの細切り、トマト、チーズを詰めて食べるものです。
去年、大きなフードチェーンが日本に再上陸し話題になりました☆
【タコスではなくタコライス】
タコライスは、タコスの具である挽肉・チーズ・レタス・トマトをご飯の上にのせた沖縄料理です。
沖縄ではとてもメジャーな食べ物のひとつでもあります。
タコライスの誕生には諸説ありますが、「タコス」よりもボリュームのある「ご飯」と合わせて若い軍人さんにお腹いっぱい食べてもらうため、「タコス」を作るより簡単で手早くできるように、またまかないの食事から生まれた、などと言われているようです。
【トルティーヤではなくトンティーヤ】
神奈川県伊勢原市では、「トン(豚)ティーヤ」とよばれるご当地グルメがあるそうです。
トウモロコシの粉を焼いたトルティーヤ生地に、豚を味噌に漬け込んだ伝統料理「とん漬け」と野菜を包んだものだそうです。
誰も作らないと思うレシピ