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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

神農皇帝のときに薬用として使用されていたとの記載がある『ナガイモ』

ナガイモは通常、いもの形から、長形種をいわゆる「ながいも」、扁形種を「いちょういも」、塊形種を「つくねいも」などとよんでいます。また長形種には「1年いも」「とっくりいも」、扁形種には「仏掌いも」、塊形種には「大和いも」「伊勢いも」「丹波やまのいも」とよばれているものもあります。

しかしこれらの間には種々の変異があり、「いちょういも」は「ながいも」の変形種ともみられ、ときには「ながいも」を生ずることもあります。また「つくねいも」から「ながいも」や「いちょういも」が出現することがあり、「ながいも」でも栽培中に扁平なばち形に近い形のいもが出現することはめずらしくありません。

このようないもの形状の変異は遺伝的なものと、環境とくに土壌環境などの影響の総合結果 によるものといのれています。したがって各地で系統分離して、いわゆる品種といわれるものでも、個体変異のかなり大きいのが特徴です。

 

 

ナガイモの歴史

中国では紀元前2000年、神農皇帝のときに薬用として使用されていたとの記載があり、非常に古い時代から栽培されていたものとみられます。

原産地は中国南部の雲南地方で、これがしだいに北上し、北中国から東北中国・朝鮮半島に伝播し、さらに日本に渡来したものと考えられます。

わが国で栽培がはじまった時期は作物の中でもっとも古い部類に属し、縄文後期、焼畑での雑穀類や陸稲の栽培がはじまる以前のことといわれています。また台湾にも古い時代に中国本土からもたらされて広く栽培されているほか、日本からの移民によりハワイ諸島でも栽培が見られます。

 

わが国のナガイモは

その形状からながいも群、いちょういも群、つくねいも群に分けられますが、その栽培地域はながいも群は中部高冷地・東北北部・北海道、いちょういも群は関東地方、つくねいも群は関西・近畿地方に多く栽培されています。
本県でも南部地方(現三戸地方)は古くから良質の「ながいも」産地として知られています。これは南部領の藩主が持別 に保護奨励したことによるもので、毎年、百数十本の「ながいも」が幕府の御用いもとして献上されたと伝えられています。

この「ながいも」は、現在では上北地方のヤマセ常襲地帯まで作付けが拡大して、栽培面積、生産量ともに日本一の大産地に発展しています。

 

信州では古くから栽培

今では、青森県と北海道が圧倒的なシェアを占める「ながいも」ですが、長野県での栽培の歴史は古く、松代藩真田十万石の時代より自家用栽培の形跡があって、明治時代にはすでに県下各地で主に自家用として作られていたようです。

戦後になると、北信州千曲川沿岸の沖積地帯(砂地)で、販売用のながいもの栽培が本格化しました。さらに昭和40年以降になると、畑の深いところを効率的に耕せるトレンチャーが導入されて、東筑摩郡山形村をはじめとする県内の火山灰土壌の各地区でも急速に栽培面積が広がりました。

 

長いもの栽培

栽培長いもの植え付けは4月の中旬~下旬頃。長さ10数cmに切られた長いもを種いもとして植え付けます。5月の中頃、長いものつるが少し伸び始めた頃に三角形に支柱をたてて行きます。これは長いものつるが整然と伸びるようにするためです。

6月下旬には葉を多く繁らせるために摘芯という作業をします。これは芽の先端を摘み取る作業です。夏になると葉が急激に生い茂り、立てた支柱は全く見えなくなります。

 

自然薯は日本原産

自然薯は、その名からも分かるように日本原産の植物です。人間の手によって改良されてきた作物ではない純粋な野生種であり、まさに自然の恵みともいえる貴重な食材なのです。

なお、しばしば長芋や大和芋といった他の山芋と混同されがちですが、それらと自然薯とはまったく別個の植物であるという点を頭に入れておくようにしましょう。

 

長芋の美容効果

美肌・保湿効果

長芋には肌の健康を保つビタミンB群と、コラーゲンの生成を促すビタミンC、保湿作用のあるアルギニンが含まれているため、肌を美しく保つ効果が期待できます。
また、長芋のネバネバ成分「ムチン」にも、肌や粘膜を健康に保つ効果があるといわれています。

便秘予防効果

長芋に多く含まれる水溶性食物繊維には、腸内環境を整えて便秘を防ぐ効果があります。
お腹が張って体が重い人、肌荒れが気になる人にも、長芋がおすすめです。

むくみ予防効果

長芋には、体内に溜め込んだ塩分や水分の排出を促すカリウムが豊富に含まれています。
塩分の摂りすぎによるむくみに悩まされているときは、長芋を取り入れてみましょう。

血糖値の急上昇を抑える効果

長芋に含まれる水溶性食物繊維やムチンには、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
この作用のおかげで、脂肪の蓄積を促すインスリンの分泌を抑えることができます。

 

ダイエットに効率的な「摂取方法」

1日に食べるにおすすめの量

長芋はほかの食品と比較してそこまでエネルギーも糖質も多くないため、1日に100g程度にするとよいでしょう。長芋に含まれる食物繊維は不溶性が多いため、適量であれば便秘の解消に役立ちますが、とりすぎるとかえって便秘が悪化してしまうこともあるため、注意が必要です。

また、アクの成分をとりすぎるとかゆみやじんましん、ひどいと下痢・嘔吐を起こすこともあります。ほかにもとろろとして食べると喉ごしがよくなってごはんまで食べ過ぎ、糖質のとりすぎに繋がってしまうため、いずれの場合にしても食べ過ぎないように気をつけましょう。

長芋を食べるに適した時間帯は?

長芋は消化を助ける酵素を持つことから、時間帯にこだわらず、食事の中に取り入れるのがおすすめです。胃腸が弱って食欲が落ちた時にも疲れた胃を労わり、消化を促進して栄養の吸収を高めてくれます。また、同時に胃の粘膜を潤わせ、保護する働きも持つ食材です。

その結果、疲労回復の効果も期待できるため、山うなぎの別名を持ち、滋養強壮の漢方薬にも使われています。

長芋の栄養を効率良くとるには?

長芋に含まれるアミラーゼは熱に弱い性質を持っているため、効率良く摂取するには生のまま食べるのがおすすめです。

また、すりおろすことで酵素がより働くため、とろろは効率的な食べ方と言えます。加熱する場合もサッと短時間で済ませることで、栄養素が壊れず効率良く摂取できるため、調理法も工夫しましょう。

 

長芋に多く含まれる「栄養素」

アミラーゼ

いも類の中でやまのいも類の長芋やいちょういも、やまといもなどに含まれるでんぷんを分解する消化酵素のことです。

じゃがいもやさつまいもなどは同じいも類ですが、これらのいもはアミラーゼを持たないため、生で食べるとでんぷんを消化できず、体調不良になる恐れがあります。長芋はこのアミラーゼのおかげで、生食が可能です。

サポニン

長芋に含まれるサポニンは、植物に含まれる苦みや渋みのもとの成分です。脂質を溶かす働きによって、余分な脂質の吸収や血栓が作られるのを抑えてくれる働きを持ちます。

また、その高い抗酸化作用により、脂質が酸化するのを防ぐ働きも持つため、生活習慣病の予防にも効果的です。

 

「美容」への作用・メリット

ダイエット効果

長芋の食物繊維は不溶性と水溶性のどちらも含んでおり、水溶性が血糖値の急上昇を抑えることで太りにくく、胃の中で膨らみ食べ過ぎ防止にもなるためダイエットに効果的です。

一方、不溶性は腸の中で膨らみ便通をうながすため、整腸作用も期待できます。またサポニンによって脂質の吸収も抑えられるため、ダイエット中には食べ過ぎない程度に取り入れるとよいでしょう。

むくみの解消

長芋には、体の中の塩分の濃度を調整するカリウムも豊富に含まれています。とりすぎた塩分を体の外に排出するのをうながす働きを持つことから、体内の水分バランスが整い、高血圧の予防と同時にむくみの解消が期待できます。

 

水溶性のため、茹でたり煮たりすると液体中に溶け出してしまうことから、生でそのまま食べられる長芋は、カリウムを効率的に摂取するのに適した食品の一つです。

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