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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

夏に流行る4つの病気

風邪や感染症になりやすいのは冬のイメージがありますが、ウイルスにはさまざまなタイプがあり、夏に活性化し、流行する感染症もあります。特に、子どもの間では三大夏風邪と呼ばれるヘルパンギーナ・手足口病・プール熱が毎年流行しています。

 

「夏に流行る4つの病気」とは

1)ヘルパンギーナ
2)手足口病
3)プール熱(アデノウイルス感染症)
4)無菌性髄膜炎


です。これらの病気は乳児から小児にかけて流行します。このうち夏かぜの代表格がヘルパンギーナと手足口病です。これらの病気はすべてウイルスが原因で起ります。

ヘルパンギーナ、手足口病、無菌性髄膜炎はエンテロウイルスによっておこり、プール熱はアデノウイルスによっておこります。これらのウイルスはとくに夏場に活躍するので夏場に流行します。

経口、飛沫感染をしますので、手洗いやうがいが予防です。また、これらの病気は、それぞれ何種類もの同系統のウイルスが存在しますので、一度かかれば二度とかからない病気ではなく、何度もかかることがあります。おとなも稀にお子さんからもらうこともあります。

 

1)ヘルパンギーナ

急な発熱とのどの痛みが特徴です。
のどちんこの脇に口内炎がいくつもできるので、乳児では食べ物を吐き出したり、よだれが増えてきます。診断はのどのできものを見つければ可能です。
発熱は1-3日でのどの痛みは2-3日つづきます。治療は、痛みや熱に対する治療のみで我慢できれば経過観察でもかまいません。自然にしか良くならない病気です。食事はのど越しの良いものを与えるようにしてください。
登園や他人との接触は熱も下がり、食欲が出るまで避けてください。まれに、髄膜炎などの合併症を起こすことがありますので急性期はなるべく家でおとなしくしていてください。
 

2)手足口病

口の中、とくに舌やほっぺのうち側に口内炎ができます。
また、手のひら、足の裏や指先、ひざ、おしりなどにぶつぶつができます。診断は、前記のような症状があれば確定します。
治療は、特効薬はありません。やはり痛みや発熱に対しての対症治療が中心です。口が痛くて食べなくなりますのでなるべく水分やのど越しの良いものを与えてください。
手足のぶつぶつが1週間ほどつづきますが、熱も下がり食欲ももどったら園や他人との接触はかまわないでしょう。合併症として、髄膜炎を起こすことがありますので、急性期はお家でなるべく安静にしていてください。
 

3)プール熱(アデノウイルス感染症)

目が充血して、喉が腫れて痛くなり高熱が4-5日つづきます。
プールだけでうつるわけではなく、経口、飛沫感染なので日常の集団生活の中でも流行します。
目だけに炎症がある場合を流行性角結膜炎(はやり目)といい、喉だけに炎症がある場合をアデノウイルス咽頭炎といいます。約一週間ほど集団生活はお休みになります。この病気もウイルス感染ですので、目薬や熱痛みに対する薬で対症的に治療をします。
目のほうは普通の結膜炎より症状が強く充血もひどくなります。喉の方は普通の扁桃腺と診断されがちですが、検査キットでそれかどうかはっきりと診断できます(目も検査できます)。
 

4)無菌性髄膜炎

無菌性とは細菌ではなくウイルスによるという意味です。
夏場にエンテロウイルスによって流行します。この病気は、入院が必要になりますが、後遺症などの重篤な合併症はほとんどおこりません。
症状は、発熱、首が曲げらいほどのひどい頭痛、吐気の3つの症状がそろいます。結構、小学校などで流行することがありますので、身近な人が髄膜炎になったら、これらの症状が出ないか十分注意してください。手足口病などやヘルパンギーナもエンテロウイルスなのでこの髄膜炎になることがあります。
 

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱は、プールを介して流行することが多いことから、プール熱とも呼ばれています。また結膜炎を引き起こし、はやり目と呼ばれることもあります。

アデノウイルスによって引き起こされ、発熱、咽頭炎、眼症状を主とする急性ウイルス性感染症で、学童の発生が多い。
例年の傾向は 22 週(5 月末~6 月上旬)頃から患者発生が増加し、26 週から 30 週にかけてピークを迎え、40 週頃(10 月初旬)に収束しています。

[症状]
潜伏期 5~7 日、発熱で発症し、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに、咽頭炎によ る咽頭痛、結膜炎に伴う結膜充血、眼痛などを訴え、症状は 3~5 日間程続きます。 眼症状は一般的に片方から始まり、その後他方にも出現します。
眼に永続的な障害を 残すことはありません。特異的な治療法はなく、対症療法が中心となります。眼症状が強い場合には、眼科的治療が必要になることもあります。
[原因]
原因ウイルスは、主にアデノウイルスと呼ばれるウイルスです。多くはアデノウイ ルス 3、4、7 型で引き起こされますが、逆にこれらのアデノウイルスに感染しても必 ずしも咽頭結膜熱の症状が現れるとは限りません。
[予防]
感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行すること などです。また、プールからあがった時は、シャワーを浴び、目をしっかり洗い、う がいをする。
 

食中毒

「食中毒」は細菌、ウイルスや寄生虫などが原因となりますが、特に夏に多いというわけではありません。
ただ、暑さで食物が腐敗しやすく、黄色ブドウ球菌の出す毒素が腐敗を招く原因となります。また、バー ベキューなどで、加熱が不十分な食肉や魚を食べて、腹痛や下痢症状をきたす食中毒も夏になると多く なりがちです。

鶏肉に多く含まれるカンピロバクターや魚に多く含まれるビブリオ菌、大腸菌O-157や サルモネラ菌などが原因として挙げられます。中まで十分に加熱しましょう。

常温で保存したカレーや、 シチューなどの煮込み料理などはウエルシュ菌の温床となり、通常の加熱では死滅しないことがあるので 注意が必要です。生鮮食品、デリバリー料理や弁当は消費期限内に早めに食べきって、常温での長時間保存は避けるように しましょう。

調理の際にも注意が必要です。生肉などには病原菌がついていることがあります。包丁やまな板などの 調理器具などはしっかり洗い、乾かしてから片付けましょう。こまめな手洗いも大切です。

 

夏かぜに抗菌薬は効果がない

夏かぜの原因はほとんどがウイルスです。抗菌薬 (抗生物質)は、細菌に作用する薬なので、夏かぜの時 に抗菌薬をのんでも効果はありません。早く治ることはありません。「かぜ」の原因となるウイルスは数多く存在します。
ウイルスはどんどん変異します。
インフルエンザや 新型コロナウイルス感染症など、一部の感染症には抗ウイルス薬が開発され、使用されていることもあります。
しかし、かぜの場合は、免疫力が十分にある人は自然に治っていく疾患であるため、原因となるウイルス を特定したり、その一つひとつのウイルスに対する抗ウイルス薬を開発することは現実的ではありません。
かぜをひいたら、つらい症状を和らげる薬 (解熱剤、咳止めなど) を服用しながら、体を休めることで 一番早く治ります。他の人に感染を広げないようにするために、学校や仕事を休むことも必要です。
抗菌薬意識調査結果では
体調不良時に休む人は約半数でした。以前に比べると増えてきていますが、まだまだ休めない、休まない人が半数です。かぜのウイルスは、咳やくしゃみの 飛沫が飛び散って広がります。体調がすぐれないときは、自分のために体を休めるだけでなく、感染を 広げないように休むことも必要です。
 

免疫機能を低下させない食事

新型コロナウイルスも夏風邪も、ウイルス感染で起こる病気。健康的な食習慣を普段から心掛けることは、ウイルスに負けない体づくりにもつながります。免疫機能を低下させないためにはどんなものを食べたらよいのでしょうか?

【タンパク質】

多く含まれる食品:肉、魚介類、卵、大豆製品など

体づくりのベースとなる栄養素です。不足すると体力が落ちやすくなります。食欲がないときは、食べやすいそうめんやそばにトッピングして食べる、卵雑炊や納豆汁など、のど越しのよい料理にして食べるのもおすすめです。

【ビタミンC】

多く含まれる食品:緑黄色野菜、果物など

抗酸化作用があり、免疫機能に働きかける栄養素です。水溶性のビタミンなので、熱に弱く、生で食べるのがおすすめです。キウイフルーツやオレンジ、小松菜などをミキサーにかけてジュースにすると、食欲がないときでも取り入れやすくなります。

【ビタミンA】

多く含まれる食品:レバー、ウナギ、緑黄色野菜など

のどや鼻の粘膜を保護、強化してくれる栄養素です。脂溶性のビタミンなので、油と合わせて調理することで吸収率が高まります。レバニラ炒めや野菜炒めなど、油で炒めて調理しましょう。また、食欲がないときは、ウナギを細かく刻み、ご飯に盛り付けだしをかけて食べる、うなぎ茶漬けもおすすめです。抗菌作用のあるネギやショウガを薬味にして取り入れるのもよいでしょう。

【ビタミンB2】

多く含まれる食品:レバー、ウナギ、ブリ、卵、モロヘイヤなど

細胞の再生を助け、粘膜を保護する栄養素です。卵は、タンパク質も含み消化もよいため、ご飯や麺類に合わせたり、汁物に入れたりと調理アレンジもしやすい食材です。

【ビタミンB6】

多く含まれる食品:マグロ、カツオ、鮭など

免疫細胞や皮膚、粘膜の細胞を構成するタンパク質を合成するのに必要な栄養素です。魚に多く含まれています。煮魚や鮭雑炊など、やわらかく煮込むことで消化がよくなり、取り入れやすくなります。

【発酵食品、食物繊維】

多く含まれる食品:キムチ、みそ、ヨーグルト、納豆、野菜、キノコ類など

腸内環境を整えたり、腸の働きを活発にしたりする食品を取ることも、風邪を引きにくくなることにつながります。食欲がないときは、タンパク質を含むヨーグルトはのど越しもよくおすすめです。みそ汁に納豆や野菜、キノコを小さく切って入れ、よく煮込むことでも食べやすくなります。

 

もし風邪をひいてしまったら

風邪が悪化しているときは、体力を消耗する一方で消化吸収力が低下しています。消化のいい食事を基本にして、エネルギー源となるご飯、パン、麺類などの糖質の多い主食をしっかり取るようにしましょう。

のどが痛いときは、食材を小さく切って飲み込みやすいようにやわらかく調理します。熱すぎるものや辛いものは、のどへの刺激が強いので避けましょう。

熱があるときは、脱水症状にならないようにこまめに水分補給をすることが大事。食事も、スープや雑炊、おかゆなど、汁気が多いものを積極的に取り入れていきましょう。

 

下痢のときは

普段よりも多量に体から水分が排出されるため、水分不足になりやすく、ミネラルバランスも崩れがちです。イオン飲料や海藻や野菜のスープなどを取り入れて、水分とミネラルを補いましょう。

腸の働きが鈍り、栄養素が吸収されにくい状態のため、消化のいいものをやわらかく調理することがポイントです。ご飯と白身魚、卵などを煮込んで雑炊にしてもいいですし、人参やカブ、大根、キャベツなどの野菜は、じっくり煮込めばやわらかくなります。

「風邪かな?」と思ったら、体を温め、温かい食事を取り、安静にして十分に睡眠を取り入れながら長引かせないようにしましょう。

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