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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

水分補給にジュースはNG!?その3つの理由

水分補給に、水ではなくジュースを飲んでいるという方もいるかもしれません。味わいのよいジュースは水などに比べても飲みやすく、水分補給にも活用しやすいですよね。最近では「ゼロカロリー」などと表示されたジュースも多く、健康的な印象を持たれる方も多いかもしれません。

しかし、日々の水分補給にジュースをたくさん飲むということはあまりおすすめできません。

 

なぜジュースで水分補給をしてはいけないの?

毎日の水分補給、どんな飲み物を飲まれているでしょうか?「水はおいしくないから、ジュースを飲んでいる」という方も多いかもしれませんね。

しかし、水分補給のためにジュースを飲むというのはおすすめできません。多くのジュースには糖分が含まれています。ですから、大量に飲むことによって糖分の過剰摂取になってしまう心配があるのです。

WHO(世界保健機構)が2015年3月に新しいガイドラインを発表し、1日の摂取カロリーのうち糖類が占める割合を10%未満に抑えるべきだと呼びかけています。さらに5%未満まで抑えることができれば、健康増進効果が期待されます。5%というのは、成人ではおよそ25g、ティースプーン6杯分です。

私たちは食べ物によっても糖分を摂取していますから、水分補給としてジュース類を飲み過ぎることにより、容易にこの量を超えてしまうことも考えられます。子供は特に望ましいとされる糖分の摂取量がこれよりも少ないため、ジュースの飲み過ぎには注意が必要になります。

水分補給のためには、糖分などが含まれていない「水」を飲むのがもっともよいと言われています。ジュースはあくまでも嗜好品の一つとして、水分補給のための飲み物とは区別して考えましょう。

 

ジュースに含まれる糖分はどのくらい?

ジュースの栄養成分表示を確認しよう!

ジュースに含まれる糖分の量は製品によって異なりますが、多いものでは、100mlあたり10gほどの糖分が含まれていることもあると言われています。

炭酸飲料などには多くの糖分が含まれているということが広く知られていますが、体によいイメージのある果汁飲料や、水分補給によいとされるスポーツドリンクなどにも、実はかなりの量の糖分が含まれていることがあります。

ジュース類に含まれる糖分の量は、ラベルに記載されている栄養成分表示で確認することができます。栄養成分表示の中の炭水化物の値は、食物繊維と糖質の量を合わせたものです。清涼飲料水には食物繊維がほとんど含まれていない場合が多いので、炭水化物=糖質となります。

「ゼロ」や「ノン」にも注意!

最近では、「ゼロカロリー」や「ノンカロリー」といった表示のあるジュース類も多く目にするようになりました。「ゼロカロリー」「ノンシュガー」などの表示は、栄養成分表示において次のような規定があります。

  • カロリーゼロ」「ノンカロリー」 など
    100mlあたり20kcal以下…「カロリーオフ」「ローカロリー」「低カロリー」 など
  • 100mlあたり糖類0.5mg未満…「ノンシュガー」「無糖」 など
    100mlあたり糖類2.5mg以下…「微糖」「低糖」 など

つまり、「ゼロ」や「ノン」といった表示のあるものでも、まったく入っていないというわけではないのです。ですからやはり摂り過ぎには注意が必要ということになります。

 

ジュースで水分補給をすることによる危険性

では、運動時や日々の水分補給として日常的に糖分の多く含まれたジュースを飲み過ぎることにより、どのような危険性があるのでしょうか。

肥満

糖分は本来、私たちが体を動かすためのエネルギー源となる重要なものです。ですから、運動時の水分補給には、一定量の糖分が含まれた飲料を飲むことによってエネルギーの補給をすることができると言われています。

一方、使われなかった糖分は、中性脂肪として体内に蓄積されます。食糧の確保が難しい時代には、こうやってエネルギー源を確保しておくことは重要な意味を持っていました。

しかし現代では食べ物が豊富になり、脂肪の過剰蓄積=肥満が問題視されるようになってきました。水分補給のためにジュースを飲み過ぎることも、肥満を招く原因の一つとして挙げられています。

ペットボトル症候群

近年、「ペットボトル症候群」という言葉を耳にする機会が増えました。ジュースなどペットボトル入りの飲料を飲み過ぎることによって起こる病気で、正式には「ソフトドリンク(清涼飲料水)ケトーシス」などと言います。

糖分の多く含まれたジュース

飲み過ぎると、体は高血糖状態になります。そして多尿によって脱水状態になり、喉の渇きを感じてさらにジュースを飲むという悪循環に陥ってしまいます。これによってブドウ糖を処理するインスリンの作用が低下し、糖がエネルギー源として使えなくなると、脂肪やたんぱく質が代わりのエネルギー源として使われるようになります。

このときケトン体と呼ばれる物質が体内に蓄積し、倦怠感や嘔吐、ひどい場合には意識障害などを引き起こすことになるのです。運動時や熱中症対策の水分補給として、ジュース類を大量に飲んでしまう…という方は注意が必要。

水分補給のためには水を利用するほか、スポーツドリンクなどは薄めて飲むことがおすすめです。

 

ペットにとって水は大事

犬や猫の体は、人間と同じように体重の60~70%が水分で占められています。この水分は体温調節・塩分調節、また食べ物の消化・吸収・代謝、さらに不要な物質の排泄など、さまざまな生命活動に関わっています。

たとえばドライフードのような水分含有量が少ないエサを消化・吸収するためには、とても多くの水分が必要になります。水分摂取量が少ない場合、自分の体液を使ってそれらを消化・吸収しなければなりません。するとより一層、体内水分量が減少して、血液がドロドロになります。ドロドロになった血液は血管に負担をかけるようになり、また体内の有害物質もたまりやすくなります。その結果、老化を加速させたり、さまざまな内臓系の病気を引き起こすリスクが高まってしまうのです。

飼い主さんはペットの「食事・運動・睡眠」とあわせて、「飲水量」にも十分な注意を払いましょう。

 

一日に飲ませるべき水の量(必要飲水量)

犬や猫の「必要飲水量」はさまざまな説があり、なかなか厳密に定めることはできませんが、おおよそ次の量を目安として捉えておくと良いでしょう。

【 犬・猫の1日の必要飲水量 = 体重1kgあたり約50~60mL 】
(※エサに含まれている水分は含まない)

ただ、この必要飲水量は「体格・気温・運動量・エサの量・エサの水分量・エサの塩分量」などによって変化します。個体ごとの正確な必要飲水量を知るためには、これらのことを獣医師に伝えた上で、回答してもらうと良いでしょう。

 

ペットに与える飲み物について

ペットに与えることができる飲み物にはどのようなものがあるのでしょうか。そして、飲み物を与える際、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

それぞれ見ていきましょう。

水道水

日本の水道水は、水道局によって徹底した水質管理が行われているため安全な飲み物です。毎日ペットに与えても基本的には何の問題もありません(水道管や貯水槽に問題がない場合)。

ただ、カルキ臭などを気にして飲んでくれないこともあります。その場合は、煮沸をしてカルキを抜けば飲んでくれるようになることがあります。

浄水(浄水器をとおした水)

水道管や貯水槽の汚れが心配な場合には、浄水器を使うとよいでしょう。高性能な浄水器であれば水の汚れや臭いをかなり除去できるので、ペットにも安心して与えることができます。

電解水素水(整水器をとおした水)

よほど大量に与え続けなければ特に問題はないといった書籍も散見されますが、ペットの健康状態や体質によっては適さない場合がありますので、浄水を選んでおいた方が無難でしょう。

多くの整水器は、使用する水のモード(タイプ)を選べるようになっています。「浄水モード」に切り替えて浄水を飲ませてあげましょう。

ちなみに、整水器のモードは他にも「酸性水モード」というものがあります。水容器のヌメりやペット用玩具についたヨダレなどは、この酸性水で洗うとサッパリします。

飼い主さんの健康は「電解水素水」、ペットの安全は「浄水」、洗い物は「酸性水」といったように、水の使い分けをしても良いかもしれません。

ミネラルウォーター

体に良いと言われているミネラルウォーターですが、ペットの「常飲水」としては不向きです。中でも、コントレックスのような「超硬水」や海洋深層水などは、マグネシウムなどのミネラルがかなり多く含まれていますので、「尿路結石」などのリスクを高めることになります。

内臓系の病気を患っていない健康なペットに対して、中硬水程度(硬度100程度)のミネラルウォーターを一時的に飲ませることは、それほど大きな問題ではありませんが、できれば水道水かそれをキレイに濾過した浄水を与える方がベターでしょう(市販の軟水ウォーターでもかまいません)。

ポカリスエット

脱水症状や熱中症によってすぐに水分や電解質の補給をしなければならない場合などには、一時的な応急処置としてポカリスエットは有効といえるでしょう。

また、食べ物をあまり食べなくなった高齢ペットに対しても、栄養補助飲料として使用されることがあります。

ただしポカリスエットは糖分が高いため、継続的に飲ませると肥満や糖尿病のリスクを高めることになります。水で3倍以上に薄めてから飲ませるなど、なんらかの注意は必要です。

また、「腎臓疾患が原因で引き起こされた脱水症状」の場合には、ポカリスエットの飲用は症状を悪化させる場合があります。脱水症状が見られる場合には、自身で疾患の判断をせず、必ず獣医師に相談するようにして下さい。

牛乳

牛乳には「乳糖(にゅうとう)」と呼ばれる糖が含まれています。この乳糖は「ラクターゼ」という消化酵素によって、ブドウ糖とガラクトースに分解されてから体に吸収されます。犬や猫は人間と比べると「ラクターゼ」の働きが弱いので、牛乳を飲むと多くの場合に下痢をしてしまいます(乳糖不耐性)。

野良猫や捨て猫に牛乳を与えている人をよく見かけますが、実はあまりよくない行為といえます。カルシウム補給をするためなど、どうしても牛乳を与えたい場合には、ラクターゼ処理を施した「ペット用牛乳」を与えるとよいでしょう。

ちなみに同じ乳製品であっても、ヨーグルトに関しては乳酸菌が乳糖の一部を分解しているため、牛乳よりもお腹に影響を与えにくいと言われています。

飲ませてはいけない飲み物

コーヒー、緑茶、紅茶といったカフェイン飲料。ビール、日本酒、チューハイといったアルコール飲料。これらは中毒症状を起こす可能性がありますので、いずれもNGです。

大切にしているペットにこれらの飲み物を意図的に与える飼い主はいないと思われますが、なんらかのタイミングで人間が飲んでいる飲み物をペットが誤飲してしまう可能性はないとは言えません。なめる程度の少量の誤飲であれば、ぬるま湯を飲ませておけば大丈夫ですが、それ以上の量を誤飲してしまった場合には、獣医師に診てもらうようにしましょう。

 

水を飲んでくれない場合には

飲水量が極端に少ない場合、まずは獣医師に診てもらって下さい。獣医師から飲水量を増やすように言われたら、そのやり方を具体的にアドバイスしてもらうと同時に、飼い主さんの方でも何らか工夫をしてみるとよいでしょう。

飲水量を増やす施策としては、次のようなものがあります。

エサをウェットフードにする(またはセミドライフード)

ウェットフードはドライフードよりも水分の含有量が多いので、水分摂取の一助となります。

すべてのエサをウェットフードに切り替えることが難しい場合には、ドライフードとウェットフードを交互に与えてみたり、1回だけウェットフードにかえてみたりすることで食べてくれることもあります。

またドライフードに水をかけて、水分含有量を高めてからペットに与える方法も効果的です。

手作りフードにする

これもエサから水分摂取をする方法になります。野菜はもちろん、肉にも水分は含まれていますので、それらを与えることによって水分摂取の一助となります。

少し手間はかかりますが、ペットの食欲を強く刺激するため食べてくれる可能性が高まります。また栄養面においてもメリットは大きいので、試す価値はあるでしょう。

ダシ類や煮汁を活用する

水に風味をつけることで、再び水を飲んでくれる場合があります。

いりこダシや鶏ダシなど、化学調味料を使用していない市販のダシを使って飲水を促す方法があります。また肉や魚を煮出したスープを与えると、急に飲みはじめる場合もあるようです。

ただし、水に風味などを加えた場合、純粋な水よりも傷みが早くなりますので、その点には十分に注意しましょう。

水飲み場を増やす

水飲み場が遠かったり、水を飲むためだけに体を動かしたくないといった理由から水を飲まないペットもいるようです。特に冬場は寒いので、暖房機器の前で長時間いすわることも多く見受けられます。

ペットがよくくつろいでいる場所やよく通る場所、暖房機器の前やフード皿の横など、いくつかの場所に水飲み場を作っておけば、それだけ水を飲む機会が増えて、飲水量も高まりやすくなります。

水飲み場の場所を変える

ペットによっては、水飲み場のある場所が気に入らないという理由から、水を飲まなくなることがあります。特に猫はデリケートなため、においがするトイレの横や、うるさい洗濯機の横にある水飲み場などを嫌う傾向があります。

水飲み場の場所をかえることで、水を飲むようになることもありますので、ぜひ試してみて下さい。

水容器をかえる

ペットによっては、容器の形状や材質が気に入らなくて水を飲まなくなることもあるようです。 

水を飲む際の舌の使い方や顔の骨格から、犬は「深い容器」の方が水を飲みやすく、猫は「浅い容器」の方が水を飲みやすいと言われています。

また猫は、ヒゲが容器のフチにあたることを極端に嫌いますので、できれば「浅くて径の大きい容器」を選んであげると良いでしょう。ただ、猫はこの条件をクリアした容器であっても、材質や色やデザインが気に入らないといった理由から水を飲まないこともあるようです。かなりわがままな理由ですが、できるだけ色々なタイプの容器をあてがってみて、猫の嗜好にあったものを選んであげましょう。

水容器の高さをかえる

歳をとったペットや関節痛のあるペットの場合、水容器の高さが合っていないと体勢的に飲水行為がつらくなるため、水を飲まなくなってしまうことがあります。

水容器の高さを見直すことで、再び水を飲んでくれることがありますので、ぜひ試してみて下さい。

水の温度を変える

ペットによっては、水の温度に強いこだわりをもっている場合もあります。

いろいろな温度の水を用意して、ペットの前に置いてみて下さい。よく飲んでくれる水の温度が分かれば、飲水量アップにつなげることができるでしょう。

ただし、冷水や氷水はお腹をこわしてしまう可能性がありますので、たとえペットが好んで飲んでいたとしても与えすぎには十分に注意して下さい。

スポイトやシリンジで与える

水を飲ませる必要があるのに、ペットがどうしても水を飲んでくれない。

そのような場合には最終手段として、スポイトやシリンジ(針のついていない注射器)を使って、強制的に水を飲ませて下さい(これらの道具は市販品もありますが、動物病院でも購入することができます)。

犬も猫も犬歯の後ろあたりに若干のスペースがありますので、そこにシリンジなどの先端をあてて、少しずつ(2~3mLくらい)水を与えてあげましょう。

 

いくら飲んでも喉が渇く原因6つ

飲み物をいくら飲んでも喉が渇くのは、一般的に「口渇症候群」と呼ばれます。主に唾液が十分に分泌されないことが原因によって引き起こされ、喉の痛みや乾いた感覚などの症状が現れます。

また、そのほかにも考えられる原因がありますので、以下にわけて解説します。

  • 病気や治療の影響

  • 薬の副作用

  • ストレス

  • 糖分やアルコールの摂取

  • 加齢

  • 身体の水分不足・偏り

病気や治療の影響

飲み物をいくら飲んでも喉が渇くのは、病気や治療の影響が考えられます。例えば、以下のものは喉の渇きを引き起こす主な病気として知られています。

  • 脱水症

  • 発熱

  • 糖尿病

  • 更年期障害

  • シェーグレン症候群

  • 尿崩症

  • パニック障害

これらの症状に加えて、治療の経過において口が渇くこともあります。症状や治療の一部であることから、気になる場合は医師へ相談することが大切です。

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