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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

ホテルの定義とホテルの種類

観光やレジャー、ビジネスなどで利用する機会の多いホテル。ほかにもレストランやバーの利用、結婚式や展示会、会議の開催など、お客様がホテルを訪れる目的はさまざまです。
このように、たくさんの人に利用されている「ホテル」とは、元々どのような意味を持つのか!

 

ホテルの定義について

ホテルとは、元々「旅人」を意味するラテン語の「hospes」が派生して、「手厚いもてなし」を意味する形容詞「hospitalis」となり、これが変化して行ったことがホテルの語源となったと言われています。

旅館業法施行令によると、日本ではホテルとは洋式の構造及び設備を主とする施設のことを指し、部屋数は10室以上と定められています。基本的に室料、サービス料のみで宿泊でき、食事は別料金となっていることが多いようです。

ホテルの種類について

ここでは、基本的なホテルの部屋の種類について説明します。

シングルルーム
1名用客室。シングルベッドのほか、近年ではセミダブルベッドを用いるホテルも多いです。

ダブルルーム
2名用客室。ベッドは1台で、ダブルサイズか、高級ホテルではクイーンやキングサイズが設置されている場合もあります。

ツインルーム
2名用客室。シングルベッドまたはセミダブルベッドが2台設置されている客室です。

スイートルーム
英語でSuite(一揃い、一続き)の意味で、ベッドルームだけでなく、独立したリビングルームが付いている部屋を意味します。

 

ビジネスホテルとは?

ビジネスホテルとは、繁華街を始め利便性の高い場所に立地し、主にビジネスマンの出張に対応した、ルームサービスがなく宿泊がメインであるホテルのこと。機能性に優れ、スッキリとした設備とリーズナブルな料金が魅力です。
しかし、最近ではリゾートホテル並みのデザインや、設備を備えた部屋を持つビジネスホテルも増えてきています。

シティホテルとは?

シティホテルとは、都心部や駅周辺、大都市の市街地にある総合ホテルです。宴会、結婚式、展示会といった催し物を執り行えるような設備と、サービスが充実しているところが多くあります。
シティホテルは、ホテルによって若干の違いがあり、以下のように分類できるものもあります。

「ターミナルホテル」
ターミナル駅のそばにあり、交通の便の良さが強みであるホテル。利便性に優れるため、ビジネスやレジャーの拠点として活用することができます。

「コンベンションホテル」
国内外の方たちで行う講演会、会議、展示会などに参加するお客様が多く宿泊するホテル。ホテル内に宴会場や展示場などを備えており、国際会議などの運営のをサポートをできるスタッフが揃うホテルが多くなっています。

「アーバンリゾートホテル」
大都市の海辺や湾岸付近に作られ、ホテルの宿泊サービスに加え、スパを始めとしたリラクゼーション設備を備えているホテル。都心にいながらにして、まるでリゾート地にいるかのような雰囲気とサービスを重視しています。

 

リゾートホテルとは?

観光地や保養地付近に立地するホテルで、宿泊客の精神、肉体的な保養を目的としています。プールやゴルフ場、スポーツ施設、温泉のような施設が充実しているため、家族を中心に長期滞在する宿泊客が多く見られます。
海の近くであれば壮大なオーシャンビューが望めたり、広い敷地を活かしたプライベートプールや庭園、露天風呂付きの客室を選ぶことができたりするなど、泊まるだけではなくホテルで過ごす時間が目的になることが多いのが特徴です。

ホテルとひと口に言っても、さまざまな種類があります。最近は、ビジネスホテルでも客室の機能性やデザインなどが、シティホテルと変わらない仕様となっているところが増えてきています。設備が充実したビジネスホテルを上手に利用すれば、観光やレジャーでの滞在でもいつもと違うホテルライフを楽しむことができます。

 

ホテルと旅館の違いとは

旅館とは、先程ご紹介した『旅館業法』に基づいて“和式の構造及び設備を有する施設で、宿泊料を受けて、人を宿泊させる営業”と定義されています。つまり簡単にいってしまえばホテルは洋式で旅館は和式、ということになります。しかし、一言で済ませられるほど簡単な違いではありません。

部屋が和式か洋式かということだけではなく、ホテルと旅館を比べたときに機能的な面やサービス面で様々な違いを知ることが可能です。

比べる項目

ホテル

旅館

客室の仕様

洋室

和室

入室の仕方

靴をはいたまま

靴を脱ぐ

プライバシー

完全に確保されている

仲居や布団敷きで入室される

料金形態

宿泊費のみが中心

食事つきが一般的

このように、食事ひとつでくらべてみても、ホテルでは食事なしの宿泊のみが主であって、あくまでも食事は追加料金を設定して利用できますが、旅館では1泊につき2食付いていることが一般的です。

適当に食事を済ませたい方や時間に縛られずに行動したい人、価格を抑えて宿泊したい人はホテルを選択することが多いでしょうし、食事を用意してもらって一度チェックインしたら施設内でのんびりゆっくりしたいと思う方は旅館を選択するでしょう。和式か洋式か、単にそういった問題ではなく、様々な違いで客のニーズの違いで客層が変わってくるのです。利用者は多くの相違点から、旅行の目的や行先によって上手に使い分けています。

「旅館業法」という法律において、ホテル、旅館、簡易宿所(民宿やペンション等)は以下のように区別されています。

  ホテル 旅館 民宿やペンション
和式or洋式 主に洋式 主に和式 問わない
客室数 10室以上 5室以上 問わない
客室の広さ 1部屋あたり9平方メートル以上 1部屋あたり7平方メートル以上 全客室合計で33平方メートル以上
入浴設備等 適当な数の洋式浴室またはシャワー室 適当な規模の入浴設備 適当な規模の洗面設備
トイレ 水洗かつ洋式のものがある 適当な数がある 適当な数がある
施錠 出入口および窓は施錠できること 問わない 問わない
その他 客室同士や客室と廊下は壁で区切られていること 問わない 問わない

                          ※出典:厚生労働省「旅行業法概要」

旅館の定義

旅館は「和」を貴重とした建物のことです。
ホテル同様入浴設備についての決まりがありますが、旅館の建物内になくても近隣に公衆浴場がある等で入浴に支障がなければ問題ないとされることがあります。
共同トイレについてはホテルと違って和式でもよく、水洗式でなくとも構いません。
また、トイレに男性用女性用の区別がなくても問題ないとされています。

民宿、ペンションの定義

民宿やペンションは、ホテルまたは旅館の定義を満たさない宿泊施設である「簡易宿所」に分類されます。
客室の数に規定はなく、「広さが合計で33平方メートル以上であること」という決まりがあるだけなので、33平方メートル以上の部屋が1つあるだけでも要件を満たします。
なお、もし階層式寝台(2段ベッド等)を設置する場合、上段と下段の間隔はおおよそ1メートル以上開ける必要があります。

トイレについては男女別に最低2ヶ所必要とされていますが、2018年に旅館業法が改正された影響で、共同トイレを1つ設置するだけで可という自治体もあります。
1つしかトイレがない民宿やペンションの場合は、当然、男女共用トイレになります。

 

和室と洋室の定義

客室には「和室」と「洋室」があります。
なんとなく「和室」と「洋室」のイメージはあると思いますが、具体的に異なる点を確認していきましょう。

 

和室

洋室

フローリング

寝具

布団

ベッド

収納

押入れ

クローゼット等

出入口等

襖や障子

ドア

壁紙がないことが多い

壁紙が貼ってあることが多い

部屋の中から見える

部屋の中から見えない

靴のまま入れるか否か

入れない

入れることが多い

 

 

和室の清掃

和室の場合、チェックアウトしたお客様は布団をそのままにしています。
このため布団の上げ下ろしが必須となり、これが腰や膝に負担をかける要因になるので、求人広告に「全室洋室なので布団の上げ下ろしがありません」ということをアピールして清掃員を募集しているホテルもあります。

また、和室は畳がメインなので「畳の掃除」という要素が加わります。
畳に掃除機をかける場合は掃除機の車輪で畳が傷まないように、掃除機を手に持って移動するよう指導している旅館やホテルもあるかもしれません。
掃除機が重い場合はかなりの体力が必要になると考えられます。

さらに、床の間のある和室の場合は床の間部分の拭き掃除も行わなくてはなりません。
その代わり和室がメインの旅館の場合、個々の客室にお風呂がないことが多いので、洋室にありがちなお風呂の掃除は省略できることがあります。

洋室の清掃

洋室の場合は布団の上げ下ろしがありませんが、その代わりに「ベッドメイキング」が作業に加わります。
重いベッドをずらしたりマットレスを動かしたりすることもあるので、ある程度は力仕事になります。
また、ホテルの部屋にはユニットバスが設置されていることが多いので、シャワーカーテンの掃除、取り換えなども必要になります。

洋室の浴室を清掃するポイントは、入室後すぐに換気扇をオンにしてドアを全開にして換気することです。
トイレやバスタブに水滴が残っていてはいけないので、清掃の最後に「拭き上げタオル」等と呼ばれる清掃用のタオルで水滴をキレイに拭き取ってください。
洋室の場合、床の掃除はフローリングならモップ、絨毯なら掃除機を使うことが多いので、畳の掃除に比べて作業負荷は軽いかもしれません。

しかし洋室がメインのホテルは旅館より客室の数が多い可能性があるので、全室を掃除するためにスピードを要求されることがあります。
洋室と和室のどちらが楽か、という点についてはケースバイケースと考えて間違いはないでしょう。

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