もうすぐクリスマス!クリスマスツリーを飾ったりお店の予約をしたりプレゼントを用意したり…今から楽しみですよね。多分!
クリスマス当日の料理といえばチキンですが、そもそもクリスマスにチキンをなぜ食べるのでしょう?知っているようで知らない日本のクリスマスの歴史を!
クリスマスとローストチキンの歴史
クリスマスにローストチキンを食べるという文化は、さかのぼると1860年代アメリカの開拓時代から始まっています。
ヨーロッパからアメリカへの移民たちが食糧難で冬を越せないと困っていたところ、先住民のインディアンが七面鳥をはじめたくさんの食材をプレゼントし、移民たちはそのおかげで、飢えをしのぐことができました。
これを皮きりに感謝祭が生まれ、現在でもクリスマスなど大勢の人が集まる行事で七面鳥のローストが食べられるようになりました。
日本では明治時代以降にクリスマスがイベントとして浸透し、日本独自の文化に発展しています。本来、クリスマスはキリストの生誕を祝う行事ですが、日本ではイベント要素のほうが強く出ていますね。
また、日本でもチキンを食べる習慣がありますが、七面鳥は入手しにくいため、鶏肉を使用するのが一般的で、1匹丸ごと調理するよりも、骨付きのもも肉を調理して食べることが多くなっています。
日本では
あまり一般的な動物ではないので、「なぜ、七面鳥??」と思いますよね。
その起源は中世のヨーロッパの人たちがアメリカを開拓しようとした時にあるという説が有力です。
元々、中世のヨーロッパではお祝いのときには豚や羊などを食べていました。
そんなヨーロッパ人たちがアメリカを開拓しようと移り住んだ時代、ヨーロッパ本土にいた時のように牛や豚などの家畜を自由に飼えない状況の中で、七面鳥をかわりに食べたと言われています。
当時のアメリカ
七面鳥がたくさんいたとされていて、豚などの家畜よりも身近であり、サイズも大きいので一匹まるごとローストすれば多くの人のお腹を満たすことが可能でした。
それ以後お祝いのときには七面鳥をローストしたものをご馳走として出すのが主流になり、クリスマスに七面鳥を食べる習慣が一般的になりました。
明治時代以降
クリスマスの文化が日本にも根付いてきましたが、日本で七面鳥を入手することは難しく、一般家庭ではあまり七面鳥でお祝いすることができませんでした。
そこで、七面鳥のかわりに通常のチキンをローストして食べるようになり、それが一般的になったのです。
クリスマス=チキンの方程式はあのファーストフード企業が!
今や当たり前のように日本では「クリスマスに鶏肉を食べる」という文化が根付いていますが、実はこの文化はあの「ケンタッキーフライドチキン」がはじまりなのです。
ケンタッキーフライドチキンは1970年に日本に初出店しました。
当時、骨付き肉を手で食べるという文化がなかった日本でしたが、高度経済成長の中でアメリカ文化が受け入れられ、時代の最先端をいくものとして、急速に広まっていきました。今で言うとタピオカみたいなものでしょうか。
ある時、「日本には七面鳥がないので、ケンタッキーフライドチキンでクリスマスを祝う」と言って来店された外国人がおられたことから、ケンタッキーフライドチキンの営業担当者が『クリスマスにはケンタッキー』と広く世間にアピールし、一般的になったとのこと。
それに続くように鶏料理のお店などがチキンを提供するようになり、「クリスマスに鶏料理」という文化は日本の不動の文化となりました。
つまり、七面鳥などが手に入りにくい日本で、手軽にクリスマスを祝うにはどうしたらいいのかを考えた結果、クリスマスにはフライドチキンを食べる習慣ができたのです。
ケンタッキーフライドチキンはいつでも食べることができますが、クリスマスの日に食べると何だか特別な気がしますよね。
元々の「お祝いごとにはリッチなご馳走を」ということからは外れているように思えますが、一番は食事をするみんなが笑顔でいられること。
「クリスマスだからケンタッキーを食べよう!」とみんなで手軽にパーティを楽しめるところも良さなのかもしれませんね。
日本にあるもので色んなイベントを楽しもうとするのは日本人ならでは。
バレンタインにチョコをあげたり、ハロウィンにパーティをしたりするのと同じで、日本ならではの楽しみ方ができたらいいですね。
自分で作りたい派なら!
お店みたいなフライドチキンのレシピ
材料(4~5人分)
鶏胸肉 2枚
手羽元 5本
牛乳 200㏄
おろしにんにく 小さじ1
〇薄力粉 120g
〇パプリカ 小さじ1
〇ナツメグ 小さじ1.5
〇粗挽きブラックペッパー 小さじ1
〇にんにく塩 大さじ3
揚げ油 適量
作り方
① 鶏胸肉は1枚を4、5等分して牛乳とおろしにんにくを混ぜたものに15分~30分漬け込んでおく。
② 〇の材料を混ぜる。
③ ①の鶏肉に②をまぶして、170度の油でこんがりと揚げる。
ポイント
鶏肉が大きすぎると火が通る前に焦げるか生焼けになるので、鶏胸肉の場合はレシピ通り4~5等分くらいの大きさにするのが家庭では作りやすいサイズです。
クリスマスにチキンをなぜ食べるのか、知らなかった方も多いのではないでしょうか。
クリスマスのチキンは特別なご馳走です。ぜひ、今年のクリスマスはご自宅やお店で大切な人と一緒に美味しいチキンなどの料理を味わいながら、特別なひとときを過ごしてくださいね!
今年は予約してケンタッキーにしようかな〜
近所に2件あるけど、、、、
(心の声)
しかしなんか、クリスマス時のケンタッキーってかなり高飛車な感じでなんかムカつくんだよな〜!『予約はありますか〜』『期間中は予約のみになります〜』って今年もいうのかな?
ま〜とりあえず予約でもしてやるか!