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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

チョコレート

チョコレートの主原料であるカカオが発見されたのは、実は紀元前と言われています。 そのカカオが、どうやって現在のチョコレートになったのか?!!カカオがチョコレートになるまでにはほんと長い歴史があります。

カカオの起源を知ろう

チョコレートの主原料となるカカオの起源は、紀元前3300年前後までさかのぼります。5000年以上前、カカオはエクアドルで食用として摂取されていました。 その後メソアメリカでは紀元前2000年前後に栽培が始まり、オルメカ文明時代に人類初のカカオ利用が行われたと言われています。

メソアメリカは、現在のメキシコの南半分からグアマテラ、ベリーズ、エルサルバドルとホンジュラスのあたりまでを指します。

マヤやアステカをはじめとする高度な文明が栄えたメソアメリカでは、文字体系が発達していたことから農業など多くの文化の共有も盛んに行われており、その共有の一つとしてカカオの利用もあげられ、多くの人々に認識されるようになったのです。

その後、14世紀に建設されたアステカ王国(現在のメキシコシティ)の記録では、「カカオは神秘的な力を持つもの」としてさまざまな用途に使われます。

具体的には儀式での献上品、薬、貢物、交易品、さらには通貨としても用いられていました。

 

チョコレートは神様の食べ物

紀元前から、古代メキシコではカカオは「神様の食べ物」といわれ、大変高価なものでした。
16世紀の初め頃、アステカの皇帝モンテスマはとても貴重な飲み物として黄金のカップで1日に50杯ものショコラトル(チョコレートのこと)を飲んでいたといいます。当時のチョコレートは、今とは違って、カカオ豆をすりつぶしたドロドロした飲み物で、人々はそれにとうもろこしの粉を加えたり、バニラやスパイスで香りをつけて飲んでいました。

 

ヨーロッパに渡ったカカオ

1519年、モンテスマ皇帝の前に1人のスペイン人が現われます。カカオをヨーロッパにもたらしたフェルナンド・コルテス将軍です。メキシコに遠征したコルテス将軍は、皇帝にチョコラトルをご馳走になり、その未知の味にビックリ。部下の兵士に飲ませて元気をつけさせたとか。

1528年、戦利品と一緒に持ち帰られたカカオとショコラトルはスペインに持ち帰られました。 その後、砂糖などを加えた甘い飲み物として、ヨーロッパ全土に広まっていきます。

 

カカオが「飲むココア」と「食べるチョコレート」に変身

スペインにカカオが伝わってから約300年後、オランダ人のヴアン・ホーテンは考えました。「ショコラトルを飲みやすくする方法はないだろうか?」。
そして1828年、カカオに含まれているココアバターを搾り取り、ココアパウダーを発明しました。ヴアン・ホーデンの発明は、渋く、苦く、くどかったチョコレートの欠点を解決して、ココアを一般大衆の飲み物としました。
このココアの発明は、現在のチョコレートにつながる重要なきっかけとなりました。

1847年イギリス人のジョセフ・フライは、カカオ豆をすり潰して砂糖を加えたものにココアバターを加えて、今のチョコレートの原形を発明しました。
これが、「食べるチョコレート」のはじまりです。

しかし、「食べるチョコレート」はまだ苦味が強く、一般に普及させるにはもう少し工夫が必要でした。そこで、チョコレートにミルクを加えてまろやかにしたのがスイス人のダニエル・ピーターです。
1876年に誕生したミルクチョコは、甘く、口当たりが良く人々を魅了しました。
こうして、チョコレートはさらに改良が重ねられ、世界中に広がっていったのです。

 

ココアの誕生

19世紀に入るまで親しまれていたチョコレート飲料は、ココアバターの含有量(油脂分)が多いことにより、水やミルクと混ざりにくいものでした。

さらに、チョコレート飲料をつくる際のカカオ豆の発酵過程で酢酸などの有機酸が残るため、酸味が強くなり、湯気とともにプーンと立ちのぼる酸臭が鼻をつくことが課題としてありました。1828年、オランダ人のC.Jバンホーテンは、この課題を解決するために2つの発明を実現し、美味しく飲むココアを現代に誕生させたのです。

1.ダッチプロセス製法の開発

酸味の強いチョコレート飲料にアルカリで中和(アルカリ処理)させる方法です。刺激と渋味を減らしてマイルドにするだけではなく、色調にも深みを出せるようになりました。

2.カカオ豆を絞る圧搾機の開発

カカオ豆を絞ってココアバターを部分的に取り除ける機械です。カカオ豆をすりつぶした場合は約55%のココアバターを含んでいますが、圧搾機を用いる場合は28%までココアバターを減らすことが可能です。この圧搾機で搾り取った固形分を細かく粉砕してできるのがココアパウダーであり、油脂が少ないので湯と混ざりやすくなりました。

 

チョコレートの固形化

1847年にイギリスの菓子職人であるジョセフ・フライが、イーティングチョコレートを発明しました。

ジョセフ・フライによる発明のポイントは、ココアを製造するときに出る副産物のココアバターを使用したことです。元のカカオマスに、より多くのカカオバターを混ぜ合わせることで、チョコレートが固形化することを発見。これにより、現在の食べるチョコレートの原型を作りました。固形化により携帯することや保存性が高くなったことから、次第にチョコレートの食べ方の主流は飲みものから食べものへと変化していきました。

 

「西洋菓子・猪口令糖(チョコレート)」が日本に登場

メキシコで生まれ、ヨーロッパで成長したチョコレートが日本に初めて伝わったのは18世紀末頃といわれています。当時、日本はまだ鎖国をしており、唯一外国に門戸を開いていた長崎に、「しょくらとを」という名前で伝わりました。
また、国内で初めて販売されたのは、1877年(明治10年)になってからのこと。
当時の新聞には、チョコレートを漢字で表わした「猪口令糖」の文字が見られます。
ただし、全国にチョコレートが知れ渡ったのはもう少し後になります。
大正に入って全国に広がり、その後第2次大戦後にチョコレート産業が飛躍的に成長。
チョコレートづくりの技術が進み、多様なチョコレートが生まれました。

 

 

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