縁日の屋台で人気のスイーツといえば、りんご飴!
真っ赤なりんごにツヤツヤの飴がなんとも可愛らしく、ついつい写真に撮ってSNSにアップしたくなっちゃいます。
そんなりんご飴ですが、その発祥についてなどは案外知られていません。
りんご飴とはそもそもどういうもの?
パリッとした表面とジューシーなりんごのハーモニーがたまらない屋台の定番メニュー、りんご飴。
りんご飴は「砂糖でりんごの実をコーティングしたフルーツ菓子」というのが日本では一般的でです。
ここで「ん?日本では、という事は外国にもあるの??」と思われた方も多いはず。
そう、りんご飴は実は日本独自のものではないのです。
アメリカにも「キャンディーアップル」と呼ばれる(そのままですね!)見た目も日本とほぼ同じのりんご飴が存在しています。
発祥
りんご飴と言えば日本に昔からあるお菓子というイメージが強いですが、実は日本発祥ではありません。
りんご飴はなんとアメリカ発祥。クリスマス用の赤いシナモンキャンディーをりんごに合わせて発明されたものと言われています。収穫祭の時期などにも食べられるポピュラーなお菓子のようです。
日本では戦後に屋台で売られ始めたのが広まったという説や、いやいや大正時代からあったなど、起源は諸説あります。
飴自体は日本の歴史でも古くから存在しているので、りんごに飴をコーティングしたものが生まれるのは自然な流れかもしれませんね。
りんご飴が存在している国
先程お伝えしたように、実はりんご飴は日本だけのものではありません。
各国のりんご飴とその呼び方をリストアップしてみました。
- アメリカ: candy apple
- イギリス・アメリカ: toffee apple
- フランス: pomme d’amour
- スペイン :manzana de caramelo
- ポルトガル :maçã do amor
上記のそれぞれの名前で検索すると、日本でおなじみのりんご飴に似た画像がたくさん出てきます。
りんご飴って、海外でも食べられるポピュラーなお菓子だったんですね!
よく考えたら砂糖と水とりんごだけでできているので、幅広い地域で比較的材料が手に入りやすいお菓子とも言えるかもしれません。
りんご飴の発祥
アメリカのりんご飴「キャンディーアップル」は、ニュージャージー州ニューアークのキャンディメーカーであるウィリアムW.コルブという人物によって1908年に発明されたと言われています。
コルブはクリスマスのために販売していた赤いシナモンキャンディを、りんごと組み合わせて試作。
ジャージーの海岸で販売をスタートし、その後キャンディーアップルは全国のサーカスやキャンディーショップでも販売されるようになったそうです。
日本ではどうだったかというと、屋台で販売されはじめたのは昭和から…などと諸説あるのですが現在明確な情報が残っていません。
りんご飴の進化
長く親しまれてきたりんご飴ですが、最近ではりんごだけにとどまらず、いちごやぶどう、ブルーベリーといった色々なフルーツを飴がけする方も。
自分の好きなフルーツであれこれ試してみるのもいいですね。
再ブーム
りんご飴が再び脚光を浴び始めたのは2014年、りんご飴専門店の登場がきっかけです。
従来のりんご飴とは一味違い、本格派の美味しいりんごを使ったりんご飴が話題になりました。
変わったのは質だけではありません。
今までは大きく食べにくい印象だったりんご飴から、小さくカットしたバージョンが増えてきました。
飴も薄くなりパリッとした食感が美味しく、食べやすさも格段に上がりました。
2019年に韓国でフルーツ飴が流行し、イチゴやブドウと共にりんご飴も人気となりました。
りんご飴も韓国の流行として日本へ上陸し、元々あったりんご飴とは少し違った形で広まり、再認知され始めたのです。
2020年には人気の某恋愛ドラマでりんご飴を食べるシーンが登場し、更に人気に拍車がかかりました。
登場したりんご飴はコーティングにチョコレートやパウダー、ホワイトチョコ、ブルーベリーなどが使われ、従来の飴だけのコーティングよりも見た目の華やかさが格段に向上しました。
これにより、おしゃれなスイーツとして人気が加速したのです。
今さら聞けないりんご飴のアレコレ
りんご飴の美味しい食べ方、美味しいりんご飴の見分け方等りんご飴の色々をご紹介します。
美味しいりんご飴の見分け方
屋台やお店に並ぶりんご飴の中から、どのりんご飴が美味しいのか先にわかったら嬉しいですよね。それでは美味しいりんご飴の見分け方をご紹介しましょう。
ポイントは気泡
飴の表面に気泡があるかどうかに注目してください。
沢山気泡があるりんご飴は、りんごが熱されて果汁のガスが発生したという証拠になり、中身に新鮮なりんごを使っている事がわかります。
しかも、加熱すると甘みが出るりんごは気泡が出ていることでしっかり加熱されたこともわかります。
りんごの甘みがよく出て、飴もパリパリ食感なので、ぜひチェックしてみてください。
棒がしっとりしている
りんごに刺さった棒がしっとりと湿り気を帯びていたらラッキーです。
りんごから出る果汁が棒に染み込んだから、棒がしっとりしているのです。そこから、果汁の量が多いということがわかります。
甘い果汁がりんごの中にしっかりとあるので、噛むほどに美味しさを感じられるりんご飴だということになります。
美味しいりんご飴の食べ方
最近のりんご飴は小さめに作られているタイプもあります。そのおかげで、食べやすさも格段に上がっています。
大きなりんご飴を口いっぱいにほおばる楽しみも捨てがたいですよね。大きいりんご飴を美味しいまま食べやすくする方法はとても簡単です。
一口大に切る
とってもシンプルな方法ですが、りんご飴屋さんでも教えてくれる一番簡単に食べやすくなる方法です。
刺さっている棒でりんごを支えつつ一口大に切り分けることで、飴をがりがり削りながら食べ進める必要がなくなるので飴とりんごを均等に味わいながらしゃくしゃくパリパリ食感と味覚を味わうことが出来るのです。