大豆の種類や粒の大きさが違うものなど、色々な種類の商品が売り場に並ぶ納豆。その種類の一つに「ひきわり」がありますが、他の納豆と何が違うのかご存じでしょうか?多くの方が「普通の納豆を細かく切ったもの」と思ってしまいがちですが、実はそうではありません。意外と知らない、ひきわり納豆の作られ方や栄養価をご紹介します。
- 納豆の種類は4種類
- ひきわり納豆はどうやって作られる?
- 栄養価の違いは?
- 味や食感の違いは?
- 納豆の種類① 大豆納豆
- 納豆の種類② 黒豆納豆
- 納豆の種類③ 枝豆納豆
- 納豆の種類④ ひきわり納豆
- 納豆の種類⑤ 五斗納豆
- 納豆の種類⑥ 寺納豆
納豆の種類は4種類
まずは「納豆」と呼ばれるものには、どんな種類があるのか。
「日本食品標準成分表」の[納豆類]の項目を確認すると、納豆は「糸引き納豆」「ひきわり納豆」「五斗(ごと)納豆」「寺(てら)納豆」の4種類に分類されています。
「糸引き納豆」は一般的によく食べる大粒や小粒の納豆のこと。粒の大きさだけでなく大豆の品種が違うものや黒豆を使ったものなど、数多くの種類の糸引き納豆が店頭で販売されています。「五斗納豆」は糸引き納豆に麹菌と塩などを加え、発酵熟成させたもの。また「寺納豆」は麹菌で発酵されたもので、黒っぽい見た目と糸を引かないのが特徴です。
ひきわり納豆はどうやって作られる?
栄養価の違いは?

味や食感の違いは?
栄養価に多少の違いがあることはわかりましたが、実は味や食感にも違いが。糸引き納豆は粒状のため、豆のふっくらとした食感や歯応えを楽しむことができます。一方ひきわり納豆は、砕いて表面積が広がったところに菌をつけて発酵させるため、発酵による栄養価やうまみの元となる成分が多くなり、うまみを強く感じるといわれています。また皮がない分食感もやわらかく、消化もしやすくなるので、高齢の方の食事や幼児食には利用しやすいでしょう。納豆の種類① 大豆納豆
納豆の種類② 黒豆納豆
黒豆に納豆菌をつけて発酵させたものです。
大豆納豆に比べて粘りや臭いが弱く、黒豆の甘みが味わえるので、納豆が苦手な方にもおすすめです。
黒豆納豆は馴染みがないかも知れませんが、セブンプレミアムでも購入することができます。
納豆の種類③ 枝豆納豆
枝豆に納豆菌をつけて発酵させたものです。少し緑がかった色が特徴で、枝豆の風味が楽しめます。
クセが少なく食べやすいので、納豆が苦手な方にもおすすめです。
枝豆納豆は店頭で見かけることはあまりないかも知れません。
納豆の種類④ ひきわり納豆
粗く挽いた大豆に納豆菌をつけて発酵させたものがひきわり納豆です。炒ってあるので香ばしい香りが楽しめます。
ひきわり納豆も各種プライベートブランドで展開されているほか、おかめフーズのこちらのパッケージに見覚えがある方も多いのではないでしょうか。
納豆の種類⑤ 五斗納豆
山形県米沢地方で親しまれている種類です。納豆にこうじと食塩を加えて熟成させたもので、お酒のおつまみとしても人気です。
五斗納豆は雪割納豆とも呼ばれています。
納豆の種類⑥ 寺納豆
大豆にこうじと塩を加えて、発酵後乾燥させたものを寺納豆といいます。
中国から伝わった物で、保存食として戦国時代から食されていました。