健康やダイエット・美容面での効果について、栄養士が詳しく解説します。
飲むのに最適な時間から、豆乳ヨーグルトなどおすすめの摂り方もご紹介!
「豆乳で胸が大きくなる?」
「男性が飲んだ場合の効果は?」
- 1.豆乳の「健康」効果
- 2.豆乳の「ダイエット」効果
- 3.豆乳の「美容」効果
- バストアップ効果は…?
- 豆乳を飲むのに最適な時間
- 調整豆乳と無調整豆乳、どっちが良いの?
- 市販の味の付いた豆乳は?
- 毎日飲むとどうなる?
- 一日の適量はどれくらい?
- 男性が飲む場合の効果
- おすすめの飲み方(きなこ、甘酒など)
1.豆乳の「健康」効果
また、大豆イソフラボンは、植物エストロゲンのひとつといわれています。
その化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため、エストロゲン受容体※に結合して、生理周期や生理に伴う症状などに何らかの影響を与えることが考えられます。
※エストロゲン受容体とは…女性とって重要な性ホルモン“エストロゲン”と結合し、排卵や月経、乳腺といった機能をサポートしています。
2.豆乳の「ダイエット」効果
便秘が解消されれば、ぽっこりお腹も引っ込みます。
栄養素の吸収が良くなり、代謝も上がって、ダイエットに繋がります。
また、豆乳に含まれるたんぱく質を摂ることで筋肉が増えれば、基礎代謝量も上がります。
3.豆乳の「美容」効果
大豆に含まれるサポニンやビタミンEには抗酸化作用があり、肌や髪を美しく保つことに繋がります。
また、たんぱく質が含まれていることで、新陳代謝を促し、肌のターンオーバーを活性化できると考えられます。
バストアップ効果は…?
イソフラボンは女性ホルモンに似た構造を持つと言われていますが、残念ながらバストアップするという研究結果はありません。
しかし、豆乳の摂取しすぎでカロリー過多となり脂肪が増えた結果、バストアップにつながるという可能性はあります。
豆乳を飲むのに最適な時間
豆乳を飲む時間は特に決まっていませんが、食事前に飲むことで満腹中枢を刺激し、食べ過ぎの防止になります。
調整豆乳と無調整豆乳、どっちが良いの?
調整豆乳は、砂糖や塩、油などが加えられています。
イソフラボンやサポニンなどの大豆由来の成分も調整豆乳と比べて少ないです。
市販の味の付いた豆乳は?
味付きの豆乳にも大豆の成分は含まれますが、調製豆乳以上に糖質が多い上に、大豆由来の成分は少ないです。
毎日飲むとどうなる?
ただし、飲む量には気を付けましょう。
イソフラボンの過剰摂取により、下記の健康被害が報告されています。
女性の場合は、
女性ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の延長や子宮内膜増殖症のリスクが高まる
若い男性は
精子形成能力、受精能力に影響する可能性もあるなど
一日の適量はどれくらい?
大豆イソフラボンは、ほとんどの食品中では大豆イソフラボン配糖体として存在しますが、体内では大豆イソフラボンアグリコンという形に変化します。
アグリコンの形でのトータルの一日摂取目安量の上限は70~75mgと言われています。特定保健用食品については、イソフラボンアグリコン含有量が表示されていますが、そうでない場合、換算しなくてはならない場合もあります。例えば、アグリコンへの換算は下記の通りです。
豆乳に含まれる大豆イソフラボンアグリコンは、100gあたり平均して24.8mgです。
コップ一杯(200g)の豆乳でおよそ50mg程なので、豆乳を2杯飲むとアグリコンの摂取量目安の上限を超えてしまう可能性があります。
しかし、1日にその量を飲むことがダメということではなく、その量を毎日飲むのはおすすめできません。
男性が飲む場合の効果
ただし、いつ・どれくらいの量を摂れば予防できるのかについてはまだはっきりとしていません。
また、性別に関わらず過剰摂取は健康被害を引き起こすので注意しましょう。
おすすめの飲み方(きなこ、甘酒など)
きなこ豆乳
豆乳と同じく、きなこも大豆製品です。
一緒に飲むことで、同様の栄養素を摂取できると考えられます。
※豆乳200mlにきな粉を大さじで1、2杯を混ぜる程度なら、過剰摂取になる心配はありません。
甘酒豆乳
食物繊維やオリゴ糖を含む甘酒と一緒に摂取すれば、効率よく腸内の善玉菌を増やすことができ、腸内環境を整え、便秘にアプローチします。
また、甘酒にはエネルギー代謝に関わるビタミンB群も多く、代謝を促進し、ダイエットに繋がると考えられます。
バナナ豆乳
豆乳には、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促すために必要なアミノ酸の一種であるトリプトファンが含まれています。
バナナは、それに加えて糖質やビタミンB6も含み、一緒に摂ることで効率よくセロトニンを分泌できると考えられます。
豆乳コーヒー
イソフラボンには血中総コレステロールとLDLコレステロールを下げる作用があることがわかっています。
また、コーヒーに含まれるポリフェノールの抗酸化作用は、LDLコレステロールの酸化を防ぐと言われています。
そのことから、ふたつを同時に摂ることで血管内を健康に保つことに繋がります。
青汁豆乳
青汁に含まれるカリウムはナトリウムの排泄を促し、大豆に含まれるビタミンEは、血行改善に役立ちます。
このことから、むくみケアに良いと言えます。
ホット豆乳
豆乳を温めて飲むホット豆乳は、豆乳の作用をより多く得られるというわけではありませんが、体を冷やしたくない季節や冷えを感じる方におすすめです。
ただし、加熱しすぎると表面に膜が張り飲みにくくなりますので、電子レンジや鍋で加熱する際は、様子をみながら行うとよいでしょう。