ホテルやレストランで人気のビュッフェとバイキングですが、両者には明確な違いがあることをご存じでしょうか。ビュッフェもバイキングも海外から取り入れられ、日本で定着した食事スタイルですが、ルーツをたどるとその違いがよくわかります。
コース料理に沿った食べ方を心がける
ビュッフェやバイキングは、自分が食べたいものを選べるため、「好きなものだけを食べたい」という気持ちになる方が多いですが、サラダや前菜から手を付けるなど、コース料理に沿った食べ方をするのがマナーです。
コース料理の順番は健康面も配慮したものとなっていますので、できればコース料理の順番で料理を楽しむことをおすすめします。
お皿の取り替える
ビュッフェやバイキングでは、おかわりをすることが多いですよね。そのときにはぜひ新しいお皿を使ってください。以前よりは減りましたが、やはりまだ食べ終わったお皿をもっておかわりに向かう人をときどき見かけます。 食べ終わった後のお皿は、人に見せるものではありません。自分のテーブルの端によせておき、おかわりの料理は新しいきれいなお皿を使うのがマナーです。食べ終わったお皿はスタッフの人が取りに来てくれます。
料理の盛り付けなどを変えない
綺麗に守られた料理ですので、ぐちゃぐちゃにしない、混ぜて崩さないようにすること。
また、他にも食べる方がおられるので、綺麗に適量をいただくようにしましょう。
可能ならトング等も綺麗に使用し元の位置に戻しましょう。
一度に大盛りにしない
特に日本人はパーティーに慣れていない点と、面倒だからと、1皿に大盛りの方を見かけます。非常に残念な料理達です。料理人も美しく盛っているので気をつけてください。
また、面倒だからといって大盛りにするのも海外の方からすると非常にマナー違反と言えるでしょう。ましてや『元を取る』っていう意識は最低ですのでできる限りマナーは大事です。
ビュッフェやバイキングの英語表現
ビュッフェやバイキングを英語で表現する場合、セルフ方式の食事のことは英語でも「Buffet」といい、食べ放題のことは「All-you-can-eat」といいます。
また、料理がテーブルに並べられていて、自分で取りに行くスタイルであれば「Buffet」、料理を店員に注文して持ってきてもらうスタイルであれば「All-you-can-eat」を使います。
ビュッフェとバイキングの違いを理解しよう
ビュッフェとバイキングは同じような使われ方をすることが多いですが、ビュッフェはセルフ形式の食事スタイルのことで、バイキングは食べ放題のことだとわかりました。
ビュッフェというと食べ放題をイメージされる方も多いですが、必ずしも食べ放題とは限りません。また、食べ放題のことをバイキングというのは日本だけですので、海外では通用しないことにも注意が必要です。
ビュッフェとバイキングの言葉のルーツと意味を理解して、スタイルに応じたマナーを守り、食事を楽しんでください。
バイキングは日本発祥!
「バイキング」についてです。バイキングは和製英語で、こちらは食べ放題サービスの形式です。 はじめに定額を払い、好きなものを好きなだけ食べることができます。この和製英語が作られたのは、1957年に帝国ホテルの社長であった犬丸徹三さんが、旅先のデンマークで食べ放題のサービス「スモーガスボード」をみて、これを気にいり日本に持ち込んだのが最初です。 日本に戻って帝国ホテルのサービスとして打ち出すため、社内でそのサービスの名称を考案。北欧に対する当時の印象や豪快に食べる様からバイキングという言葉が使われ、サービス名は「インペリアルバイキング」を名付けられました。