飲食店に顧客を呼び込む方法はたくさんありますが、うまく集客数を増やす手段のひとつとして「クーポンの配布」があります。しかし、一言でクーポンといっても、割引や特典の付与など多種多様なアイデアがあるため、「どのようなクーポンを用意すればよいか分からない」という方は多いのではないでしょうか。
- クーポンを活用するためには!
- まずはクーポンの役割や効果を知っておこう
- 新規顧客を獲得する
- リピーターを増やす
- 顧客単価を上げる
- 集客力を高めるクーポンの活用方法とは?
- クーポンを利用できる顧客を限定する
- クーポンをたくさん配布する
- 有効期限を設定する
- 割引以外の特典を盛り込む
- クーポン利用者のメールアドレスを取得する
クーポンを活用するためには!
その役割や活用方法の知識を身につけておかなければなりません。そこで今回は、クーポンに関する基本的な情報を説明したうえで、飲食店におすすめのクーポンのアイデアをご紹介。
まずはクーポンの役割や効果を知っておこう
そもそも飲食店がクーポンを活用することにどのような意味があるのでしょうか。
クーポンが持つ役割や効果として、次の3つが挙げられます。
1、新規客を獲得する
2、リピートをふやす
3、顧客単価を上げる
これらの効果を理解したうえで導類を考えれば、より多くの顧客入するクーポンの種が利用してくれる飲食店へと成長できるでしょう。以下では、クーポンの効果について詳しく説明します。
新規顧客を獲得する
飲食店を利用してくれる顧客を増やすためには、まず店舗の認知度を高めることが大切です。しかし顧客の立場からすると、今まで利用したことのない飲食店に足を運ぶのはハードルが高いと感じるものです。
そのため、いかに店舗を利用しやすい状態にするかということが、新規顧客を獲得するためのカギになるでしょう。
クーポンを活用すれば!
新規顧客に店舗へ足を運んでもらいやすくなります。
たとえば、「初回利用時に限り会計金額を〇%割引」や、「クーポン利用でサイドメニュー1品サービス」といった特典が考えられます。
飲食店をお試し感覚で利用できるようなクーポンを配布すれば、「せっかくクーポンもあるし、一度利用してみよう」という気持ちで店舗に足を運んでもらいやすくなるでしょう。
リピーターを増やす
飲食店の売上を継続的に安定させるためには、新規顧客の獲得だけでなくリピーターを増やすことも大切です。リピーターを増やすためには、一度店舗を利用してくれた顧客に「もう一度行ってみよう」と思ってもらう施策を考えなければなりません。
新規顧客を増やすだけでなく!
リピーターの獲得にも効果的です!
具体例として、「最終利用日から30日以内の利用で会計金額から〇%OFF」や「次回利用時にクーポン提示でドリンク1杯サービス」といった特典が考えられます。
最終利用日から期間が空きすぎると店舗のことを忘れられる可能性があるので、クーポンに期限を設けておくのがおすすめです。クーポンによって再来店のきっかけを与えられれば、リピーターをうまく増やせるでしょう。
顧客単価を上げる
飲食店が売上を伸ばすためには、集客数を増やすだけでなく顧客単価を上げることも大切です。顧客単価とは、顧客1人が一度の購買時に支払った金額の平均をいいます。顧客単価が高ければ、もし新規顧客や既存顧客が減ったとしても売上を維持しやすくなります。
クーポンを導入すれば、集客力を高めるだけでなく顧客単価を上げることにもつなげられます。
たとえば、「コース料理を注文した場合に限り、ドリンクバーを割引価格で利用可能」のように、特定の条件を満たせばほかのメニューをお得な料金で利用できるようにする方法があります。
顧客に「お得になるなら一緒に注文しよう」と思えるような特典を設定することで顧客単価アップにつなげられるでしょう。
集客力を高めるクーポンの活用方法とは?
クーポンを活用して集客力を高めるためには、次のポイントを知っておくことが大切です。
1、利用できる客を限定する
2、クーポンをたくさん配る
3、有効期限を短く制限する
4、割引以外の特典を付ける
5、クーポン利用者のメルアドを取得する
これらを意識してクーポンを導入すれば、うまく顧客を呼び込めるようになるでしょう。以下では、集客力を高めるクーポンの活用方法について詳しく説明します。
クーポンを利用できる顧客を限定する
飲食店を利用するハードルを下げるだけでなく、お得に料理やドリンクを楽しんでもらえるクーポンですが、対象者が多くなるとかえって店舗に残る利益が少なくなるので注意が必要です。
具体例として
子ども連れの顧客を増やしたいにも関わらず、「クーポン提示で会計金額から〇%割引」というクーポンを配っていたため、常連客にしか利用してもらえなかったといったことが挙げられます。
これでは、本来集めたい顧客を呼び込めないだけでなく、得られたはずの売上が減少したことになってしまいます。「お子様連れの方限定で会計金額から〇%割引」のように、クーポンを利用できる顧客を限定しておくことで、集めたい顧客層を増やしやすくなるでしょう。
クーポンをたくさん配布する
「店舗の利益を残すために配布するクーポンは最小限にしよう」と考える方も多いのではないでしょうか。確かに、クーポンの内容によっては割引率が高いものなど、配布数を抑えたほうがよいものもあります。
しかし、顧客1人あたりに配布するクーポンを増やすと、「クーポンが余っているから消費しなくては」という意識を持ってもらいやすくなります。店舗に残る利益を考えた内容のクーポンをたくさん配布すれば、集客数アップが期待できます。
ただし、割引がメインのクーポンになっていると、「常に割引をしている店舗だ」という印象を持たれかねないので注意が必要です。クーポンを廃止したときに顧客が離れてしまわないよう、中長期的な視野で配布するクーポンの量を設定しましょう。
有効期限を設定する
クーポンによっては使用期限が設けられていないものもありますが、それでは「いつでも利用できるから保管しておこう」と思われ、うまく集客数を増やせなくなってしまいます。
たとえば、「〇年〇月末まで利用可能」といった期限を分かりやすく記載しておくことで、「クーポンの期限が近づいてきたから利用しておこう」という意識を持ってもらいやすくなるでしょう。有効期限が短すぎるとかえって顧客を集めにくくなるので、顧客の来店頻度を考えながら適切な時期を設定するのも大切です。
割引以外の特典を盛り込む
クーポンというと「割引」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし、飲食店のクーポンには割引のほかに、「ドリンク1杯サービス」や「サイドメニューを1品サービス」など、業種ならではの特典を設けることが可能です。
安易に割引をすると、それが当たり前に感じられてしまったり、割引を中止することで顧客が離れてしまったりするケースがあるので注意が必要です。さまざまなアイデアを考えたうえで、適切なクーポンを作成できるようにしておきましょう。
クーポン利用者のメールアドレスを取得する
クーポンは飲食店が一方的に顧客へ配布するものだと思われがちですが、うまく活用すればさらに多くの顧客を呼び込むことにつなげられます。
たとえば、「会員登録すればクーポンプレゼント」や「メールマガジン登録でお得な情報をゲットしよう」のような施策が考えられます。
ポイント!
クーポンと引き換えに顧客のメールアドレスを取得できれば、店舗の情報を配信して新メニューやイベントの情報を広めるといった販売促進につなげることが可能です。
QRコードの活用など、メールアドレスを登録するハードルを下げれば、より多くの顧客情報を取得できるでしょう。
次回に続く