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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

パフェとサンデーの違い。それぞれの由来と歴史

一足先にひんやり季節のフルーツが楽しめる甘〜いデザートパフェの記事です。。

インスタブームで、見た目も華やかなスイーツが人気。かなり高級なパフェ専門店にも、連日スイーツ女子やスイーツ男子が訪れている。ちょっとハイソなイメージの「パフェ」に対して、喫茶店などカジュアルなイメージの「サンデー」。似ているけれど何か違いそうな2つ、明確な差はあるのか!?

 

老舗のフルーツパーラーから、コンビニ、ファミレスに至るまで、現代の日本ではいつでもどこでも冷たいデザートが楽しめるようになりました。
冷却技法が発達しなかった日本で、アイスクリームが作られるようになったのは明治時代になってから。しかし、その後はあっという間にアイスクリームと、それを使った冷たいデザートが受け入れられていきました。

人間が氷を利用した歴史は古く、古代メソポタミアにはすでに貯蔵庫があったのだとか。
古代ギリシャ・ローマの時代には、人びとは山から運びおろした氷に蜂蜜やミルク、果汁などを加えて飲んでいたと言われます。
中国でも、7~8世紀にはすでに乳製品入りの氷菓が作られていました。

現在のアイスクリームの起源と言われるのは、アラビアのお菓子「シャルバート」。
サクランボやザクロで味をつけた、「凍った飲み物」だったと言われます。
これが、サトウキビの栽培法とともにシチリアに伝わりました。

16世紀になると、硝酸カリウムを使った化学的冷却技法が発見され、氷菓の製法は洗練されたものに。やがて「ジェラート」が誕生し、移民の時代を迎えたことと相まって、全世界に伝わっていったのです。

 

特異な進化を遂げた、日本の「パフェ」

日本で最初のアイスクリームを作ったのは、横浜で「あいすくりん」の製造・販売を開始した町田房蔵氏。アイスクリーム製造に使う氷は、富士の氷穴、そして函館から取り寄せたのだそうです。
その後、近代化とともに氷菓はまたたくまに普及。
1907(明治40)年になると、三越百貨店の食堂のメニューに「シャーベット」が登場します。
大正時代になると、雑誌などでもブドウやリンゴ、スイカを利用したシャーベットのレシピが紹介されるほどになりました。明治26(1893)年に開かれた晩さん会のメニューに記載された「Paifait FUJIYAMA」が、記録に残る最初期のパフェだとされています。
ただしこのパフェ、フランス菓子のパルフェに倣って、平たいお皿に盛られていた可能性が高いのだとか。その後、フルーツパーラーと呼ばれる業態が誕生し、果物を使った色々なデザートが考案される中で、現在のようなパフェが成立していったと考えられています。

 

パフェの由来

パフェもサンデーも、その響きから日本語ではなさそう。それぞれの由来を見ていこう。まずはパフェから。

「パフェ」の語源は、フランス語で「完全な」という意味の「parfait(パルフェ)」。これが英語圏に渡って「パフェ」となり日本に伝わった。

フランスのパルフェは、卵黄に砂糖やクリームなどを混ぜて凍らせたアイスクリームのような冷菓にソースやフルーツを添えたスイーツ。それが日本で進化して、今のパフェの形となった。ちなみにフランスには、日本のパフェのようなスイーツはない。現在でもパフェのことを「パルフェ」と表記しているお店があるのは、この流れだろうね。

またパフェの由来にはもうひとつ説があり、英語の「パーフェクトアイスクリーム」の略ともいわれている。どちらにしても、「完璧なデザート」という意味合いが含まれているのが面白い!

 

サンデーの由来

一方、サンデーの由来は19世紀末頃にアメリカで生まれた「アイスクリーム・サンデー」。

軽薄な飲み物だとしてソーダが禁止されたとある町でソーダなしで作れる新しいお菓子として発案された、牧師さんが日曜礼拝の後に食べたチェリーの砂糖煮をかけたアイスクリーム、アイスクリームにチョコレートをかけて日曜日限定販売したのがはじまり、などその誕生にはさまざま説がある。安息日である日曜日「Sunday」をそのままつけるのは不謹慎ということで「sundae」と綴りを少し変えたともいわれている。

サンデーはその後、全米で大人気のスイーツに。マシュマロ、ナッツ、キャラメルソースなど、バラエティ豊かなサンデーが誕生した。このサンデーが日本に入ってきた経緯などは、あまりわかっていない。



見た目・食材などの違い

名前の由来は違うことがわかったが、現在日本では、どのようにパフェとサンデーを使い分けているのだろうか。

器による違い

例外もあるが、パフェは細長いグラスに盛られ、サンデーは低めの器に盛られていることが多い。ファミリーレストランなどでは、背の高い器に盛られたボリュームのあるものをパフェ、ボリュームを抑えて小さな器に盛ったものをサンデーとして提供しているところもある。

食材による違い

パフェもサンデーも使われている具材に違いはあまりない。フルーツ、アイスクリーム、ソースやシロップ、生クリームが王道だろう。もともと、パフェはフルーツにアイスクリームをトッピングしたもの、サンデーはアイスクリームにチョコレートソースをかけたもの、という説もあるようだが本当のところはわかっていない。

食べる時間の違い

パフェは昼間のデザート、サンデーは夕方以降のデザートという説もある。しかしこちらも確かなところはわかっておらず、昼と夕方で呼び名を分けている店があるというわけでもない。

 

日本での発展

いまでは喫茶店やカフェのスイーツの定番にもなっているパフェやサンデー。日本で発展した背景を見て見ましょう。

パフェやサンデーに欠かせないアイスクリーム。日本で最初のアイスクリームは、横浜で製造が開始された「あいすくりん」。その後、氷菓はまたたくまに普及し、明治40年頃には百貨店のメニューにも「シャーベット」が登場した。

この氷菓の普及とともに発展したのが、パフェなどの冷たいデザート。記録に残る日本で最初のパフェは、明治26年に鹿鳴館で行われた天皇誕生日を祝う天長節晩餐会メニューにある「parfait FUJIYAMA」だとされている。その後、フルーツパーラーなどが次々と誕生し、フルーツをふんだんに使った現在のようなスタイルが完成したと考えられています。

 

日本を席巻した「プリンアラモード」

もう一つ、謎に包まれているのが「アラモード」と呼ばれる形態のデザートです。
第二次大戦後、横浜の老舗ホテル「ホテルニューグランド」で誕生したといわれる「プリンアラモード」。GHQに接収され、宿泊するのはアメリカの将校とその夫人たち、という時代。
「アメリカ人向けにボリュームのあるデザートを」と考案されました。

横長の、脚のついた器に盛られるスタイルも、ニューグランドが発祥。
なんと、ニシンの酢漬けを盛るためのお皿を使ったのがはじまりなのだそうです。

この「アラモード」とよく似た(?)形状のデザートが、アメリカに存在します。
その名は「バナナ・スプリット」。



「ボート」と呼ばれる、横長の器に盛られたデザートで、20世紀初頭にペンシルバニア州で誕生したと言われています。

「プリンアラモード」の考案にあたり、ホテルニューグランドのシェフたちは、アメリカの料理学校の教科書を参考にするなどして工夫したそうです。
その教科書に、「バナナ・スプリット」が掲載されていたのかどうか?
想像してみると楽しくなりますね。この「プリンアラモード」も、日本全国を席巻。
昭和の時代から続く、いわゆる「喫茶店」なら、おそらくどの地方に行ってもこの「アラモード皿」に盛ったデザートがある(あった)のではないでしょうか。

 

新しいもの好き?  甘いもの好き?

「国民性」という安易な表現は使いたくありませんが、アイスクリームと、それを使った冷たいデザートが、日本の人びとに熱狂的に迎えられ、ごく短期間で定着したのは確かなようです。美味しいデザートが気軽に楽しめる時代に感謝しつつ……今年の夏は、どんなパフェやデザートをいただきましょうか。

見た目が華やかでボリュームも満点。

食べきれるかなといいながら注文するのが常だ!!!
しかし、これがパフェやサンデーの醍醐味、フルーツ、アイスクリーム、ソース...と次々と味が変わるので、結局食べきれてしまう。

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