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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

びわの旬の時期は5月中旬がベスト!

びわは、初夏の訪れを感じる果物といわれていますが、本当に美味しい旬の時期がいつになるのかご存知でしょうか?じつは様々な要因で、びわの旬は分かれています。このことを知っておくと、旬の美味しいびわを楽しむことができます。また、美味しいびわの見分け方や、びわ本来の良さを味わえる食べ方についても見ていきましょう。

びわが食べごろの時期(旬)は産地によって異なる?

びわが市場に出回るのは、3月~7月の期間といわれています。

では、その期間内でびわの1番美味しい旬の時期がいつになるのかというと、正直なところ「●月です」とはいいきれません。なぜなら、各産地及び品種によってびわの一番美味しい時期(旬の時期)が、異なっているからです。

 

 

びわ収穫量の上位5県は下記の県となります。収穫量も併せて確認しましょう。

 

 
長崎県(25%)
千葉県(19%)
鹿児島県(9%)
香川県(8%)
兵庫県(6%)

 

このデータから、長崎県と千葉県で収穫されたびわが、特に多く出回っているといえます。
ここで見るべきポイントは、上位2件の長崎県、千葉県間の距離が、離れているという点です。

距離が離れているということは、気候の変化が全く同じではありません。つまり、びわの旬が訪れるタイミングが全く同じにはならない、ということです。

更に、びわはもともと露地栽培で作られていましたが、近年はハウス栽培されたものもある為、同じ地域で収穫したびわでも、旬の時期が異なってくる場合があります。

 

収穫量のトップの長崎県を見てみましょう。

長崎県のびわは、総称「長崎びわ」と呼ばれていますが、品種は複数あります。全体的にみずみずしく、甘くてスッキリした味が長崎びわの特徴です。

栽培は、露地栽培とハウス栽培が行われており、ハウス栽培の収穫時期は2月~4月、露地栽培の収穫時期は5月~6月と、出荷時期が違います。また、各品種によって旬の時期が異なっています。

例えば、ハウス栽培されている「長崎早生」の旬は2月中旬~3月末ですが、同じ「長崎早生」でも、露地栽培だと5月初旬~5月末が旬、と異なっています。

他にも、酸味を抑えた品種「茂木」や「長崎甘香」、大玉に改良された「涼風」「陽玉」がありますが、これら品種の旬は、ほぼ同じです。ただ、それでも旬の時期は、ハウス栽培だと3月中旬~5月中旬、露地栽培だと5月中旬~6月初旬となります。

続いて、収穫量2位の千葉県のびわですが、大粒で肉厚が特徴の総称「房州びわ」と呼ばれています。千葉県のびわも、複数の品種があり、ハウス栽培だと4月末~5月末、露地栽培だと5月末~6月末が旬にあたります。

このように、各産地及び品種により、同じびわでも。美味しい時期が多少異なってきます。よって、びわの旬の時期は、ハウス栽培・露地栽培の収穫時期を考慮すると、5月中旬がベストだといえます。

 

びわに含まれている栄養素

びわの果肉に含まれている栄養素は、ベータカロテン、ベータクリプトキサンチン、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸です。また、びわの種子部分には、アミグダリンが含まれています。

ベータカロテンは、体内でビタミンAに変換されて、皮膚や粘膜を整えたり細胞を補完する役割を担っています。ビタミンAに変換されなかった部分も無駄になるわけではなく、体内で抗酸化作用・免疫力強化作用を発揮します。

ベータクリプトキサンチンは、みかんやパパイヤ、かぼちゃ等に含まれる赤色素成分です。
こちらもベータカロテンと同じように、体内で免疫力をアップさせるビタミンAに変化します。

体内の免疫力をアップさせることで風邪予防、高血圧、心筋梗塞などに効果が期待できるので積極的に摂りたい栄養素だといえます。ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、血糖値の上昇を抑える作用や、脂肪を体内に溜まるのを抑制する作用があります。

この働きにより、体内の内臓脂肪蓄積の予防効果が期待されています。

びわの種子に含まれているアミグダリンは、咳を鎮める効果があります。

ただし、アミグダリンは、同時に毒性も含んでおり、大量に食べると体に悪影響を与える場合があるので注意が必要です。

 

美味しいびわの見分け方

びわは、分かりやすく主張の強い果物というより、程よい甘さで、主張しすぎない果物なので、美味しいびわの見分け方をおさえましょう。

ポイントは下記の4つです。

  • 全体的に張りがあって、産毛がついているもの
  • びわ全体の皮が綺麗なオレンジ色のもの
  • 左右対称で、びわ特有の丸みを帯びたもの
  • 軸のへたがしっかりしているもの

これらのポイントをおさえることで、美味しいびわに出会える確率がグンと上がります。

各項目を確認していきましょう。

 

全体的に張りがあって、産毛がついているもの

新鮮なびわは、しっかりと張りがありますが、そうでないもの(鮮度や糖度が落ち始めているもの)は張りが感じられなくなります。

また、産毛がついていないものは、びわの食べ頃時期を過ぎてしまっているので避けましょう。

 

左右対称のびわ特有の丸みを帯びた形のもの

見た目が左右対称になっているものを選びましょう。

形がいびつなびわは、成長過程での栄養バランスの偏りが予想される為、味にムラが出ている可能性が高いです。

 

軸のへたがしっかりしているもの

びわの軸についているへたが、しっかりしてるものを選びましょう。

生き生きしていて、青々としたへたが理想的です。逆に、へたが倒れていたり、弱々しくなっていたりすると、果肉がパサパサしていたり、甘みを失っている場合があるので、避けましょう。

 

 

びわが食べごろの見分け方

びわが食べ頃になっているのかどうかを見分けるポイントですが、びわは追熟(ついじゅく)をしないので、収穫時(購入時)が1番美味しく食べられる食べ頃になります。

その為、購入時に先程挙げたポイント4つをおさえることで、びわの食べ頃が判断できます。

  • 全体的に張りがあって、産毛がついているもの
  • びわ全体の皮が綺麗なオレンジ色のもの
  • 左右対称で、びわ特有の丸みを帯びたもの
  • 軸のへたがしっかりしているもの

なお、追熟とは、収穫後時間の経過とともに果物を熟させて、甘さや柔らかさを増すことを指します。よく知られているのは、バナナや、メロン、マンゴーなどが挙げられます。

例えば、バナナは、青い段階に収穫⇒黄色に色が変わる⇒黒い斑点(シュガースポット)が出現、という過程を経ます。そして、バナナの食べ頃は、黒の斑点がついた段階となります。

びわの場合は、追熟させることがない(追熟しない)果物なので、収穫時(購入時)が1番美味しく食べられる食べ頃といえます。

 

 

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