フランスメドック地区の高級ワイン『シャトーマルゴー』
そんな高級ワインの話
- 特に高貴かつエレガントと称される、ボルドーの宝石
- 5大シャトーの中でも特に高貴かつエレガントと称されるボルドーの宝石
- ヴィンテージ毎の緻密なブレンドが生み出す卓越したハーモニー
- セカンドワイン
- 醸造工程
- アルコール度数
- 品種
- テイスティング
特に高貴かつエレガントと称される、ボルドーの宝石
1885年のパリ万博の格付けにて唯一満点評価を受け、格付け第一級シャトーの中でも特に高貴かつエレガントと称されるシャトー・マルゴー。優雅で香り高く強さを秘めたしなやかなスタイルは、「ベルベットの手袋のなかの鋼鉄の拳」と表現され、多くのワインラヴァーにとって羨望の的となっています。
5大シャトーの中でも特に高貴かつエレガントと称されるボルドーの宝石
パリ万博の際に行われた格付けにて第一級を獲得したシャトー・マルゴー。その際に行われた20点満点のテイスティングでは唯一満点評価を受け、名実ともにボルドーワインの高みへと登り詰めました。シャトーは、1977年にアンドレ・メンツェロプロス氏の所有となって以来、更なる改善が行われ、セカンドラベルの導入や、ブドウ畑の再編、醸造設備への投資など、様々な改革に取り組んでいます。
ヴィンテージ毎の緻密なブレンドが生み出す卓越したハーモニー
ワイン愛好家を虜にするシャトー・マルゴーは、シャトー・ マルゴー特有のエレガンスを最大限に引き出すため、2006年からカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を高めており、造られるワインも新樽比率100%というこだわり。さらにビオディナミ農法を実践しており、シャトー・マルゴーにしかできないテロワールの表現を追求しています。しかし予期せぬ事態への対処が必要になるかもしれないため、ビオディナミ認証の申請は行っていません。
収穫においても選果をさらに厳しくし、グラン・ヴァンに使われるブドウは全体の僅か35%前後。優れたテロワールで育ち、極めて厳しい選果をクリアした珠玉のブドウだけをグラン・ヴァンに使用しています。
畑は土壌の質により細かく区画分けされており、ブルゴーニュのグラン・クリュのように区画ごとにワインを造り出すこともできますが、区画にこだわらずヴィンテージごとにブレンドを決めています。シャトー・マルゴーでは、毎年1月に全ての区画のワインをテイスティングしグラン・ヴァンのブレンドを決定。
セカンドワイン
多くのシャトーが若樹のブドウやグラン・ヴァンとは異なる区画のブドウを用いることが多いですが、シャトー・マルゴーでは同じ区画であっても必ずしも毎年セカンドワインに使われるわけではなく、ヴィンテージによってはグラン・ヴァンに使われることもあります。このようにシャトー・マルゴーでは、秀逸な品質のものがグラン・ヴァンに使われるわけではなく、「ハーモニー」を大切にするためどんなに品質が良い区画のブドウであっても、ハーモニーを壊すようであればグラン・ヴァンには使用されません。
醸造工程
かなり早い段階からタンニン・ポテンシャルの高さを確信し、シャトーの高品質カベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると濃度が低くなりがちなメルロの区画に対してさえ、穏やかな抽出を心がけて居たそうです。
カベルネ・ソーヴィニヨンはシャトー・マルゴーに おいては常に主役級の役割を果たし、アッサンブラージュの90%を占めています。
アルコール度数
14度と、同品種にはアルコール度数の過度な上昇を抑える効果があります。
品種
メルロ4%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド2%、以上が同ヴィンテージの品種構成です。シャトー・マルゴーは生産の36%を占めています。
2018年のシャトーマルゴーは、90%のカベルネソーヴィニヨン、4%のメルロー、4%のカベルネフラン、2%のプチヴェルドで構成されており、今年の収穫量の36%を占めています。 ワインのpHは3.8、アルコール度数は14%です。 深みのあるパープルブラックの色で、ゆっくりと広がり、クレームドカシス、ワイルドブルーベリー、ブラックフォレストケーキの食欲をそそる香りが現れ、レッドカラントゼリー、ローズオイル、ダークチョコレート、スギの胸にスターアニスのタッチが加わります。
テイスティング
ミディアムからフルボディの味わいは、贅沢なブラックフルーツ、香りのよい土と花の層で爆発し、絶妙に熟した、きめの細かいタンニンの堅固な構造と新鮮さのシームレスなバックボーンによって支えられ、素晴らしい長さで終わります。 これは最も魅惑的な古典的なマルゴーですが、今はかなり驚くほど親しみやすく、絶対においしいです。