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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

赤飯とは?

おめでたいことがあると「お赤飯を炊かなくちゃ」と言うのを聞いたことはありませんか?現代ではこのように、お祝い事の席で食べるご飯として定着している赤飯ですが、そもそもなぜお祝いの席で赤飯なのでしょうか。


赤飯はどんなご飯のこと?

お赤飯とは、名前の通り見た目が赤く、豆を一緒に炊き込んだごはんのこと。材料としては「もち米+小豆orささげ豆」を使うところがほとんどですが、地方によって異なる場合もあります。
一般的に主食としてよく食べられる「うるち米」ではないため、もち米を蒸した「おこわ」に分類されます。小豆やささげ豆の色がゆで汁に移り、さらにそれがもち米に吸収されるため、全体的に赤みを帯びた色になるのです。
煮汁の中には、小豆のポリフェノールなど体に嬉しい成分も含まれています。煮汁をしっかりお米に吸わせることで、豆の栄養分を余す所なく摂取できる、健康にも嬉しいおこわです。

豆の種類は様々

北海道や青森県の一部では、甘納豆を赤飯に入れる風習があったり、千葉県では、特産物である落花生が用いられたりと、使われる豆の種類やアレンジには、地方によってさまざまなケースがあります。
また、関東地方では小豆の代わりに「ささげ豆」が広く使われてきました。これは、皮の薄い小豆が胴の部分で真っ二つに割れる様子に「切腹」が連想される、として武士の多い関東では「縁起が悪い」と好まれなかったことに由来します。ささげ豆は皮が分厚いので、小豆のように簡単に割れません。この風習が現在でも色濃く残り、関東のお赤飯はささげ豆を使うところが多いようです。

ささげ豆と小豆を使った赤飯、どう違う?

ささげ豆と小豆を使ったお赤飯の違いは、それぞれ以下のようになっています。


ささげ豆:鮮やかな赤色で豆の風味や食感を楽しめる、硬めで香りの強い赤飯に!
小豆:優しい色合いで柔らかく炊き上がった豆ともち米を味わえる、穏やかな香りの赤飯に

どちらも同じ種類の豆なので、味や食感に多少の違いはあるものの、似た風味のおこわになります。お好みで食べ比べてみるのも良いですね。

赤飯の歴史

では、お赤飯はいつごろから食べられていたのでしょうか。また、なぜお祝いごとで食べるようになったのでしょうか。お赤飯の歴史も確認しておきましょう。

赤飯はいつから食べられていた?

初めに食べられていた赤飯は小豆やささげ豆を使ったものではなく、「赤米」というインディカ米を蒸したものだったとされています。赤米は、縄文時代に初めて中国大陸から日本に伝わってきたお米で、炊きあがるとちょうど現代の赤飯のような色になるお米でした。

現代の小豆やささげ豆を使う赤飯のルーツとしては、平安中期ごろ「枕草子」に「小豆粥」として原形が登場します。お祝いの席で食べられるようになったのは室町時代で、さらに時代が下って江戸時代後期には、一般庶民の家庭でも「ハレの日の食事」として広まりました。

お赤飯の歴史

お赤飯を調べてみると、その昔は小豆やささげを入れたご飯ではなく、赤米を蒸したものだったようです。赤米とは、縄文時代に初めて中国大陸から日本に伝わってきたお米(インディカ種)で、炊きあがるとちょうどお赤飯のような色をしています。日本では古くから赤い色には邪気を祓う力があると考えられており、加えてお米が高級な食べ物であったことから、神様に赤米を炊いて供える風習があったようです。

庶民の多くは赤米を江戸時代になる前頃まで食べていましたが、稲作技術の発展による品種改良で、味が良く収量が安定する現在のお米(ジャポニカ種)に変わってきました。しかし、赤い色のご飯を供える風習は根強く残っていたので、江戸時代中期の頃、代用品として白いお米を小豆で色づけしたものがお赤飯(あるいは小豆飯)として広まったと考えられます。また、江戸病とも言われたビタミンB1の不足による脚気を予防するために、お赤飯や小豆飯を頻繁に食したようです。このように、当時から庶民の間に健康に良いとされていたこともお赤飯が広まり現代まで残った理由の一つと考えられます。

余談ですが、江戸後期の井原西鶴「好色一代女」の中にも「大重箱に南天を敷き、赤飯山のやうに詰めて…」とあり、当時からお赤飯と南天はセットだったようです。

お祝い事で赤飯を食べるのはなぜ?

日本では古くから赤い色には邪気を祓う力があると考えられており、加えてお米が高級な食べ物であったことから、神様に赤米を炊いて供える風習があったと考えられています。そこから災いを避ける、魔除けの意味でお祝いの席で振る舞われるようになりました。悪いことを返して福とする「縁起直し」として食べられることもあります。

赤飯はいつ食べる?

お赤飯は、以下のようなお祝い事の席で食べられることが多いです。

・帯祝い、出産祝い、誕生祝い
・初節句、お食い初め、七五三
・入学や卒業祝い、就職祝い、成人祝い
・還暦や古希、米寿など長寿のお祝い

また、11月23日は赤飯分化啓発協会が定めた「お赤飯の日」です。この日はもともと「新嘗祭(にいなめさい)」として、古くからその年の五穀の収穫を感謝する宮中行事が行われていました。五穀の中に赤飯のルーツである「赤米」が含まれることもあり、2012年(平成24年)に制定されたのが「お赤飯の日」です。

お赤飯をお祝の席で食べるようになったの?

その赤い色に秘密があるのです。
昔は赤という色には呪力があって、災いを避ける力があると信じられていました。魔除けの意味を込めて、祝いの席でふるまわれるようになったのです。

お赤飯に南天の葉を飾る意味はあるの?

“難(ナン)を転(テン)じる”という語呂合わせから、ナンテンは縁起の良い木と言われています。

南天の葉は防腐作用があるとされ、縁起や厄除けの意味合いの他に、安心・安全に対して先人の経験と知恵によって習慣化されたと考えられています。

お赤飯の赤い色はあずきの色なの?

あずきを煮ると、煮汁が赤く色づきます。
その煮汁をもち米に吸収させて蒸すので、お米があずき色に染まるのです。
実はこの煮汁の中には、あずきのポリフェノールなど、体に嬉しい成分も含まれています。
その煮汁をもち米にしっかりと吸収させるお赤飯は、あずきの栄養分をあますところなくいただくことができる食べ方なのです。

■今日は何の日?お赤飯を食べよう■

●1月 1日 一年の始まりに
●1月 成人の日 成人のお祝いに
●2月 3日 節分の厄除けに
●3月 3日 桃の節句のお祝いに
●お彼岸 お供えに
●5月 5日 端午の節句のお祝いに
●母の日 お母さんに感謝を込めて
●6月 父の日 お父さんに感謝を込めて
●8月 お盆 ご先祖の供養に
●9月 敬老の日 おじいちゃん、おばあちゃんの長寿のお祝いに
●お彼岸 お供えに
●11月 七五三 子供たちの健やかな成長に祈りを込めて
●23日 お赤飯の日
●12月 31日 一年間の労を労い

■人生の節目にお赤飯■

●帯祝
●誕生、出産祝い
●お食い初め
●節句
●七五三
●入園・入学式
●卒園・卒業式
●成人祝い
●就職祝い
●結婚式
●上棟式賀の祝い
●新築祝い
●開店・改装祝い
●還暦祝い
●古希祝い
●喜寿祝い
●米寿祝い
●白寿祝い


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