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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

パリのビストロで指摘される「してはいけない事」

これらはミシュラン星付きレストランに行く時のテーブルマナーの話ではなく、それ以前の「気遣い」の話です。例えるならば日本で宴会の時に、何となく新入社員がサラダを取り分けたり、グラスが空いていたら目下の人が注いだりといった、やったほうが何となく収まりが良いという部類です。それはあくまでも日本だけの習慣であって、基本的に海外ではNGなので、やった方が(もしくはやらないほうが)より自然であるマナーだと思ってください。

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◆ビストロとは?

ビストロは「パリの居酒屋」という人もいるくらい、フランス人にとって気軽に行けるお店です。もちろん日本でも高級居酒屋から立ち飲み居酒屋までバリエーションがあるようにパリのビストロも幅が広く、前菜・メイン・デザートのコースが必須の高級ビストロから、数皿オーダーしてシェアしながらワインを楽しめるカジュアルなビストロまで様々です。
ミシュランに掲載されているビストロもありますが、日本とフランスではミシュランガイドの基準が異なるため、掲載=星付きではありません。ビストロのほとんどは、服装もジーンズやスニーカーを含む日常的な服装で行けるお店がほとんどで、まさに庶民の日常的な食事処という感じです。

 

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その1、してはいけない事:勝手にシェアしてはいけない

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まず一つ目は「勝手にシェアしてはいけない」。
これは、フランスの食文化に根ざしていて、どちらかというとお店の方に向けた気遣いです。

フランスではランチでもディナーでも、前菜・メイン・デザートのコース形式が基本なので、4人で来店すれば4つの前菜・メイン・デザートが注文されるものだとスタッフの方は考えています。逆に、4人で来店したのに前菜2皿とメイン2皿だけを注文すると「それは誰の分のオーダーなんだい?」って聞かれてしまうことも多々あります。また、シェアする文化がないので、取り皿を持ってきてくれないことも多々あります。

ですので、注文する際には必ず「シェアしても良いですか?」とスタッフに尋ねるのが正解です。大体の場合は「もちろん!」と気軽に応じてくれますが、先に聞かないと「これは誰の?」ときかれたり取り皿をもらえなかったりと大変なので、シェアする時には先に尋ねることをお勧めします。

 

その2、してはいけない事:注いでもらう時にグラスを持ってはいけない

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二つ目はワインなどを注いでもらう際、「グラスを持ってはいけない」。注いでいただく時、日本人はつい恐縮してグラスを傾けたり、柄の部分を持ってしまいがち!
「調子狂うから持たないで」と指摘されてしまいます。笑 なかなか日本ではありえない指摘

フランスでは例え目上の人がワインを注いでくれたとしても「何もしない」「グラスに触れない」が正解です。注ぎやすいように相手の方に少し近づけるのはOKですが、そのまま柄を持っていたりすると不思議な感じになるようです。

日本の宴会根性がしみ込んでいる方々は「いやいやいやいや…」とか言いながらグラスを持ちたくなりますが、ここはぐっぐっぐっ!とこらえて、相手が偉かろうが目上だろうがグラスに触れずに注いでいただき、笑顔で「merci!」というのが正解です。

 

その3、してはいけない事:女はワインを注いではいけない

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三つ目は「女はワインを注いではいけない」。「女性がワインを注ぐなどとんでもないことです」と指摘されます。もしくは、周りの客が「なんてやつだ!女性に酒を注がせるなんて!」って思われます。フランス(世界共通)では当たり前にレディーファーストで、赤の他人でも扉は必ず開けてくれるし、当然ワインも女性が注ぐものではないようです。
宴会根性がしみ込んだ日本人はついつい相手のグラスが空になっていると注ぎたくなってハラハラしてしまいますが、女性が注ぐのはとんでもないことです。
女性と食事をする時に男性がワインを注がないと相当鈍いヤツと思われてしまうので、男性は積極的にワインを注いであげた方が正解です。
その場には上下関係は一切ないです。たとえ社長(男)と新入社員(女)でも。
第3者が社長を知っていたら、相当ダメ出しを食らうか、契約すら見直されるかもしれません。

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その4、してはいけない事:女は取り分けてはいけない

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四つ目は「女は取り分けてはいけない」、これも3と同様、レディーファーストの国なので男性がやるべき事で女性がやるべきではないと指摘されます。繰り返しになりますが、宴会根性が据わった日本人は取り分けないとハラハラしてしまっていましたが、そもそも一人が全員分を取り分けるという文化がフランスには無いので、最近では個人で好きなタイミングで取りたいだけ取る。取り分けについては、誰かが全員の分を取り分けるというよりも、個人で好き勝手に好きな分取るのが正解です。食べ過ぎはダメですよ。

 

その5、してはいけない事:「皆さんは何飲まれますか?」

五つ目は「皆さんは何飲まれますか?」。これは、ランチの時の例です。
前菜・メイン・デザートを各自オーダーした後にスタッフの方に「飲み物はどうしますか?」と聞かれるので、「皆さんは何飲まれますか?」とご一緒した皆さんに伺った、空気を読みながら悩んで悩んで飲み物をオーダーしたところ、「とっととオーダーしないとスタッフの方も困ってしまう!レディーファーストの国だから女性が最初に決めないと他の人が決めかねる」という事です。
要するに、自分の意見や要望が無いフランス人はほぼいないので、他社の意見に基づいて決めようなどという人がいるとペースが乱れるという事なのです。

飲み物はオーダーの前に「私はワインを頼むけどいいか?」と聞いておいてからスタッフの方を呼ぶか、もはや相手は気にせずに女一人であってもグラスワインを注文するのが正解のようです。また、日本のように「飲み物はいらないです」とか「普通の水で!」っていうのは非常に最悪です。
日本の水は美味しくて0円ですが、海外は有料!ミネラルウォーターですので、ミネラルウォーターくださいといいましょう)笑えますが、無料の水はドブ臭く、ぬるい水(氷は有料)

*私がいた2003年は猛暑で死にそうなことがなんどもあったので、飲んだことは多々あります。(いや〜死にそうな時は何を飲んでもうまい!笑)

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まとめ

いかがでしたか?シェアする時にいちいちスタッフの方にお伺いをたてたり、注ぐ時にグラスを持ってはいけなかったり、女はお酒を注いでもいけないしサラダを取り分けてもいけなかったり、「皆さんは何飲まれますか?」なんて言ってはいけなかったり…日本とは真逆の事が多いです。フランス人(外国)の方と食事をする際には、これらの事を気にされた方がより素敵な会食になるのでは無いかと思います。

また、食事をしながらの商談も非常に多いです。記載はしてませんが他にもいろいろありますので、機会があれば紹介します。(多分忘れる)

*上記のことはあくまでも食事編です。その他のマナーでは、日本人は非常にマナーが悪いです。これから海外に仕事や旅行に行かれる際は本当に気をつけてください。
本当にマナーは悪いです。笑笑笑

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