日本でもフランス料理店が数多くあり、ビストロと言われる店がたくさんあります。ビストロという言葉は聞いたことがあるけどよく分からないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、日本でも増えているビストロの意味や関連する言葉について紹介します。
フランス語
ビストロという言葉はフランス語です。明確な由来は今だに分かっていませんが、現在挙げられているのは以下のような説です。
■ロシア語で「早く」という意味が由来という説。ロシア兵が「早く料理や酒を出せ」と催促する際にビストロと口にしていたと言われています。
■ビストゥルイユ(混ぜ物をした安い酒)という言葉が語源であるという説。 ちなみにフランス語のビストロを他の国の言葉で表すと、英語ではパブやバー、イタリアではオステリアと言われています。
ではビストロってどういう意味?
小さな料理店
飲食店で言う『ビストロ』とは、小さな料理店という意味です。レストランよりもカジュアルで、形式ばらずにワインや料理が楽しめるイメージの店です。『 ビストロ』は、テーブル同士が近くに配列されている・日常的に通うことができる、ワイワイガヤガヤ、などの特徴がある、気楽な雰囲気の店です。フランスの伝統料理や庶民的な家庭料理などを食べることができるため、比較的リーズナブルな値段の店が多いといわれています。
居酒屋という意味もある
小さな料理屋という意味と同時に、ビストロには居酒屋という意味もあります。ビストロで提供される酒はワインが中心だと言われていますが、最近は他にもいろいろなお酒も提供されている店が多いです。
フランスのビストロでは、以下のようなメニューが人気を集めています。
・フレンチフライ→フライドポテト 肉料理の付け合わせによく使われます。
・ラタトゥイユ→野菜をトマトで煮込んだ料理
・カスレ→白いんげん豆の煮込み
・クロックムッシュ→食パンにハムとチーズを挟み、こんがり焼いたサンド
・クロックマダム→たっぷりのバターでトーストしたパンにハムとチーズをサンドし、
その上に目玉焼きをのせたもの
フランスのカフェやビストロの定番メニューと言われています。 上記のような人気メニューを味わいながら、美味しいお酒を楽しめるのが、ビストロの大きな魅力でしょう。
フランス人もポテトは大好き!意外と炒めたインゲンも付け合わせで人気。
自身がフランスにいた時はインゲンばかり食べてましたが。
イタリア語でビストロと同じ意味の言葉
トラットリア
イタリア語でビストロと同じ意味の言葉として、トラットリアがあります。トラットリアは、イタリアでは気軽に入れる大衆食堂を指しています。地方料理や家庭料理を提供する店が多く、家族経営が多いのが特徴です。ラフな格好でも入れる気軽なお店という位置付けでしょう。 ちなみに、トラットリアと似ているものとしてタヴェルナという言葉もあります。こちらはトラットリアよりさらにカジュアルなお店と言われており、すでに調理してある食事を提供する簡易食堂もあります。行ってみたい。
まとめ
簡単に言うとフランス版居酒屋。って感じですね。
日本の居酒屋バージョンが『ビストロ 』『トラットリア』で、気軽に友人や会社等の仲間が集う場所。値段もお手頃ですし、ワインなんかもボトルではなくデキャンターで販売して居るなど様々です。日本と同様、暇なお店は店前で客引きなんかもしてます。
その辺は日本もフランスも同じですね。