店長になるために必要な『何か』をご存知でしょうか?
今回は店長に求められる資格やスキルをご紹介します。また、店長や店長候補に資格取得・スキルアップを促す際に企業や店舗がとるべき対応も解説!魅力的な人材を増やすためにもぜひチェックしてみましょう!
店長になるには資格が必要ない?
店長になるのに特別な資格はいらないことが多いです。しかし企業により「店長試験」を受験、合格しなければならないことがあるので、会社の規定を確認しましょう。また資格の取得または推奨をしていることもあるのでチェックが必要です。
店長にオススメの資格
業種によっては店長になるために、オススメの資格があります。必ずしもすべての店長に求められるものではないですが、責任者に求められることの多い資格です。
防火管理者
「防火管理者」とは、火災予防業務(避難訓練など)の推進、消防設備や火気設備の点検・整備などを管理・監督する立場にある人のことです。病院・学校・工場・飲食店など、不特定多数の人間が出入りする施設で、この資格を持つ人を選任しなければなりません。
必要とされる・該当する業種
飲食店・物品販売店が中心です。ただし資格取得の必要性は、店舗の規模や収容人数で変わるので、自分の店舗が該当するか確認しましょう。
食品衛生責任者
「食品衛生責任者」は食品を扱い、営業行為をする場合、許可を得ている施設に1名以上必要となる資格です。食中毒など衛生上の危険、食品衛生法違反の防止といった、食品の衛生面に関する管理運営を行います。また定期的に保健所が開催する講習会に参加し、衛生管理に関する最新の知識を習得します。この資格は6時間ほどの講習会を受講することで取得が可能です。
必要とされる・該当する業種
食品を扱う多くの業種全般で必要な資格です。食品関連の店長を目指すかたにオススメです。ただし栄養士・調理師といった、食品衛生責任者の知識がすでにあるとされる資格や条件を満たしている人は受講の必要はありません。
販売士
流通・小売業界でニーズのある「販売士」。商品知識・陳列・在庫管理・接客といったスキルを学び、より専門性の高い人材の育成を目的とする資格です。資格は3~1級までレベルがあり、店長・経営者レベルは1級とされています。1級は3級・2級より難易度が高くなりますが、販売士の資格を取得することができれば、より幅広い業界で店長としての活躍が期待できます。
資格以外に店長に求めるべきスキル・素質5選
店長には資格の他にも、多くのスキル・素質が求められます。なぜなら店長は商品知識・在庫管理、スタッフ指導やクレーム処理などさまざまな役割を果たさなければならないからです。
1. リーダーシップ
2. コミュニケーション能力
3. マーケティングスキル
4. コストコントロール
5. リスク回避、クレーム処理
1. リーダーシップ
「店舗の目標・方針を示す」リーダーシップが店長として求められます。スタッフ全員が目指すべき方向性を示し、理解を浸透させることで、店舗全体の足並みをそろえることができます。
2. コミュニケーション能力
円滑な店舗運営のために重要なコミュニケーション能力。リーダーシップを発揮するためにも必要な力です。ただスタッフと仲良くなるだけでなく、店舗運営が向上するコミュニケーションを心がけましょう。
3. マーケティングスキル
消費者の求める市場・商品などを調査し、ニーズのある商品・サービスを提供する力です。お客様のニーズへの理解や自店の強みを生かすことで、店長が考えるべき利益アップにつながります。
4. コストコントロール
店長には人件費削減・光熱費の節約などの「コストを抑える」働きを周知させる行動がつきものです。もちろん現状の改善だけではなく、マーケティングスキルを駆使して「売り上げを伸ばす」働きをする必要もあります。
5. リスク回避、クレーム処理
クレーム処理は店長にとって重要な仕事です。クレームに耳を傾け、真摯な対応をすることは、店舗の評判やリピーターにつながります。ピンチをチャンスと考え対応しましょう。リスク回避能力は、万が一のとき、お客様やスタッフを守る力です。スタッフとも一緒に、緊急時のマニュアルや連絡先、防災設備の使い方等を確認し、もしもの場合に備えましょう。
店長に資格取得やスキルアップを促すうえで企業・店舗が行うべき対策
店長や店長候補に資格やスキルアップを促すならば、企業・店舗側が積極的にサポートに取り組む必要があります。
・素質のある店長
・店長候補
・アルバイトへの積極的な声かけ
・資格取得やスキルアップに伴う勉強時間の確保
・手当やサポートなどを用意
素質のある店長・店長候補・アルバイトへの積極的な声かけ
せっかく素質のある人材が日々の業務などに追われチャンスを掴めないのは非常に残念な事態です。周囲の積極的な声かけで、スキルアップを促すことが大切です。また素質のあるスタッフ以外にも声をかけることで、スタッフの質・モチベーションの向上も図れるでしょう。
資格取得やスキルアップに伴う勉強時間の確保
時間的問題で資格取得を足踏みする店長・店長候補も多いです。企業や店舗は勉強時間が捻出できるよう、業務量・時間の見直し、休暇取得推奨といった配慮が必要となります。
手当やサポートなどを用意
資格取得は受験料・教材費等の負担がかかります。費用負担や報奨金制度などフォロー体制を整えましょう。資格取得へのハードルが下がり、モチベーションアップにつながります。
店長に限定される資格はないが、向上心は必要な要素
いかがでしたか?店長になるためには特別な資格は必要ありません。しかし資格取得や日常業務のスキルアップを心がけることが、店長への道につながります。店長としてのスキルを身につけ、ステップアップを目指しましょう。
まとめ
ここ数年若年層の店長が急激に増えています。一昔は経験し、企業が厳しい目でジャッジしたのちに店長という肩書きを与えていました。しかしここ数年ではその過程がなくなり、単に出店競争で人が足りないから、という安易な理由から店長にさせられている方々が多い。
非常に可哀想な反面、チャンスでもあります。そのチャンスを生かし、勉強し、経験すればいずれ大きな企業へ移っても通用するでしょう。逆に天狗になってしまうと、転職時に苦労すること間違いない。役職が上がれば上がるほど勉強はつきものです。頑張ってスキルアップを!