いらっしゃいませ
この一言から接客が始まる、飲食店の接客用語において一番重要な用語です。
語尾を伸ばさず、来店されたお客様に笑顔で発しましょう。
かしこまりました
お客様から注文や要望などの依頼があったときに使用する言葉です。
「分かりました」や「了解です」などの丁寧語に対して、謙譲語の「かしこまりました」を使用することで、よりお客様の敬意を示すことができます。
少々お待ちください
その場を離れる際や、お客様をお待たせしてしまう場合に使用する表現です。
「ちょっと」ではなく、「少々」と表現するのが大事です。
お待たせいたしました
この言葉は「少々お待ちください」の後にセットで使用する言葉です。
お客様を待たせてしまった際に使用するのはマストですが、自分ではあまりお待たせしたつもりがなくても、頻繁に使うようにしましょう。
恐れ入ります
感謝の気持ちを伝える際や、申し訳なさを伝えたい際に使用する言葉です。
冒頭に「恐れ入りますが」と付けることで、お客様に何かを頼んだりする時などに「クッション言葉」として使用することができます。
申し訳ございません
お客様に謝罪する際に使用する言葉です。
「申し訳ありません」を使いがちですが「申し訳ございません」の方が丁寧です。
また、「すみません」ではお客様と対等になってしまうので、必要以上に謙譲するためにこの言葉を使いましょう。
ありがとうございます
お客様に対する感謝の表現です。
接客業の基本となる言葉なので、しっかりとお客様に感謝の気持ちを伝えましょう。
お客様が店を出られる際には「ありがとうございました」と頭を下げて伝えましょう。
「よろしかったでしょうか」は間違い!
飲食店でやりがちなNG接客用語
正しいと思って使っていた言葉も、実は失礼な言葉だった・・・なんてこと、ありませんか?
そんな悩みを解消するべく、飲食店の接客におけるよくある間違いを、NG用語を紹介。
飲食店でよくある間違い
飲食店でよく聞く接客用語も実は間違っているケースもあります。
自分の表現が間違っていないか、今一度確認しておきましょう!
「~でよろしかったでしょうか/~でよろしかったですか」
お客様のオーダーを確認するときに使用する言葉ですが、「よろしかった」という過去形の表現は間違っています。正しくは、「よろしいでしょうか」という現在形の言葉を使用しましょう。
「~になります」
料理を提供する際に、「こちらに○○なります」と使いがちですが、「~になります」はAがBに変化するという意味なので、間違った表現です。
そのため「こちら○○でございます」が正しい表現です。
「~のお客様」
「お待たせしました。○○のお客様。」
飲食店でよく聞く言い回しですが、実はこれも間違った表現です。
「○○のお客様は誰ですか?」という言葉を丁寧にしたつもりかもしれないですが、正しくは「お待たせしました。○○でございます。」となります。
「~円からお預かりします」
これもよく聞きますが、おかしな日本語にあたります。
「~から」は「~から~まで」というように、一定の距離や幅を表す際に使用する表現です。
そのため「1000円お預かりします。」が正しい表現です。
ちなみに、代金をちょうどぴったり支払ってもらった際は、お釣りを返すわけではないので「お預かりします」という表現が間違いになります。
「ちょうど頂戴いたします」と言うようにしましょう。
「どちらにいたしますか?」
選択肢のいずれかを選んでもらう際によく聞く言葉ですが、これも間違っています。
「いたす」は「する」の謙譲語のため、自分が主語の時に使う言葉になります。
メニューを決めるはお客様なので、「なさる」と言い換えましょう。
正しくは「どちらになさいますか」です。
「とんでもございません」
お客様に感謝された時などに「恐縮」の意味を込めて使用しているのをよく聞きます。
しかし、「とんでもない」そのもので1つの形容詞になるため、「ない」の部分を省いて「とんでもございません」と表現するのはNGです。
「とんでもないことです」、「とんでもないことでございます」と言うようにしましょう。
「店内でお召し上がりですか」
「召し上がる」自体が敬語のため、「お」をつけることで二重敬語になってしまいます。
「店内で召し上がりますか」が正しい表現になります。
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