日本でも、しっかりとしたお食事の席で選ばれることの多い「フランス料理」。
ウェディングの披露宴のお料理でも、フレンチのフルコースが一番ポピュラーです。
フランス料理というとマナーに厳しいイメージがありますね。
でも、マナーとは、同席者や、お店への気配りが形になったものなんです。
大切な食事の席で、マナーを守り、紳士・淑女として振る舞えれば、あなたのイメージはグッと良くなることまちがいなしですよ!
以外と知らない方が多いので参考にしてください。
- まず予約する場合
- 入店~着席
- バッグ・荷物はどこに置けばいい?
- エレガントにナプキンを使う
- フォーク・ナイフ・スプーン等「カトラリー」の扱い方
- スープの飲み方
- カトラリーなどをうっかり落としたら!
- 意外と知らないパンの食べ方!
- 会計
- 退店
まず予約する場合
しっかりとした利用時(接待、デート、記念日)には必ず予約をしましょう。。
可能なら料理も決めておくとスムーズです。なぜかと言うと、キッチンも予約に応じて料理を仕込んでくれておりますので、安心して料理を待てます。
仮に当日料理を選びたい際は、アレルギーや好みを伝えておくとよいでしょう。
そして大事なのが、遅れる場合は必ず一言お店に連絡を入れる事!
場合によってはキャンセル扱いになります。
例、飛行機等に乗る際、連絡を入れないと置いて行かれます。
飲食店も同様です。礼儀としてですね。
予約時間の早くてもダメ!遅くてもダメ!前後5分がよいでしょう。
入店~着席
コートは入店前に脱いでおき、預ける(店内では脱がない)マナーです。
コートや上着は、お店の玄関前で脱ぎ、片手にかけて入りましょう。
コートについたホコリをお店に持ち込まないための気遣いです。
コートや大きな荷物はクロークで預かってもらいます。
バッグ・荷物はどこに置けばいい?
女性のハンドバッグなど、小ぶりなものは、椅子の背もたれと自分の間に置きます。
底に鋲がついたバッグなどは自分の足元、左側に置きましょう。
バッグを背もたれにかけるのは、給仕の邪魔になり、よくありません。
テーブルの上に置くのはNGです!
携帯電話やカメラなどもできるだけテーブルの上には置かないようにしましょう!
はっきり行って邪魔です!注意しましょう!
エレガントにナプキンを使う
ナプキンを膝に置くタイミング
テーブル上にセットされているナプキンはオーダーが終わったタイミングで膝の上に置くのが一般的。
ウェディングの披露宴などは、着席してからお食事が始まるまでが長いので乾杯してから膝にかけるのが良いそうです。
お食事中のナプキンの扱い方
ナプキンは2つ折りにして、折り山を自分側にして、膝の上に置きます。
口元が汚れた際は、そっと、抑えるよう(ゴシゴシ拭かずに)に拭います。
この時、折りたたんだナプキンの内側(下に来るほう)を使い、
拭った後は折り込むようにしましょう。こうすれば、汚れた箇所が人に見えません。
お店のナプキンを汚すことを気にして、持参したティッシュやハンカチを使うのはやめましょう。「こんなナプキン使えません!」という意味になってしまいます。
離席時のナプキン
軽くたたんで、椅子の上に置きます。
口を拭うなどして汚れた部分は、上手に中に折りたたんで、見えないようにすることも気をつけたいですね。
お食事後のナプキン
意外ですが、綺麗に折りたたんでテーブルの上に置く事は、
「美味しくなかった」というサインになってしまいます。
かといって、あまりぐちゃぐちゃに置くのもスマートではないので
あえて角と角をずらす、などしてほどよくラフにたたんでテーブルの上に置きましょう。
フォーク・ナイフ・スプーン等「カトラリー」の扱い方
基本的に、端から使えばOKです!
間違えて使ってしまっても、また必要なタイミングで給仕・ウェイター、ウェイトレスが補充してくれますので、気にせずそのまま使いましょう。
ちなみによくギャルソンという言葉を耳にしますが、本来上記スタッフはギャルソンとは言いません。カフェやビストロのサービスをする方々です。ですので、本来レストランにはギャルソンという名称は存在しません。
ナイフとフォークの置き方
食事中、一旦手を休めたい時や、お手洗いなどで中座したいときはナイフとフォークの先端を合わせて、お皿の上にハの字型におきます。
そのとき、ナイフ先端がフォークの下に潜り込むようにします。
食べ終わった場合は、
ナイフとフォークを並べて、
横水平に(先端を左)か斜め(先端を左上に)に置きます。
ナイフの歯は自分の方(内側)に向けるようにしましょう。
食べる際のカットの仕方
左手にフォーク、右手にナイフを持つというのは、皆さんご存知だと思います。
メインなどの大きなお料理の場合、
最初に全て一口大に切ってから食べるのはやめましょう。
料理の左側から順に、食べるたびに一口大に切りながらいただきます。
スープの飲み方
フレンチの場合は奥から手前へスプーンを運び、スープを飲みます。
(手前から奥にすくうのはイギリス式のマナーです)
普通の器の場合、持ち上げるのは良くありません。
持ち手付きのカップでスープが出された場合は、そのまま持ち上げて飲んでもOKです。
カトラリーなどをうっかり落としたら!
自分で拾うのは、よろしくありません。
スタッフにさりげなく頼んで拾ってもらいましょう。
意外と知らないパンの食べ方!
数種類のパンから選べるときは
たくさんの種類のパンが入ったバスケットから選べるときはいくらパンが大好きでも、ぐっとこらえて1~2個選んで取りましょう。
大丈夫!食べ終わったら、またスタッフがパンを持ってきてくれますから安心してください。
どうやって食べるの?バターの塗り方は?
パンは、パン皿の上で一口分づつちぎり、その都度バターをつけていただきましょう。
トーストのように、最初全面にべったりバターをつけたり、塊にかじりつくのはお上品ではありません。
パンくずが散ってしまったら
そんな時は、あまり気にせず、そのままに。
自分でササッと、テーブルの下に落とすのはNGです。
デザートの前などに「ダストパン」といって
スタッフが綺麗に取り除いてくれるサービスがあります。
それまで待てない場合は、ひと声かけてダストパンをしてもらいましょう。
会計
基本的には男性が支払います。デートなど、仮に男性がゲストだとしても、男性が払いましよう。女性は前持って現金やカードを渡しておく。どうしても金額を知られたくない場合は、
レジに直接行って席では払わないようにしましょう。
通常は席での会計です。
男性が払う際、女性に化粧直しに行かせます。その隙を狙ってスタッフに会計をお願いする。
そうすると、スタッフも分かっているのでサクサクと会計をすませ、女性が戻ってくる前に会計は終了しています。
退店
必ずスタッフに会釈をし、最後のお見送りの方には一言
「大変満足できました」や「いい記念日になりました」など、伝えましょう。
「美味しかったです」はあまり使わないほうがいいでしょう。
なぜなら当たり前のことなので。美味しくて当たり前!笑
いちいち言わなくてよいです。どうしても言いたい場合は、「ありがとう」でいいです。
*「美味しかったです」はスタッフはあまり嬉しくないです。笑
最後に
色々とマナーを紹介しましたが、そんなに気にすることはないと思って頂いて良いです。
楽しく、記憶に残る食事が大切です。近年ではさほどテーブルマナーはうるさくないので。
ただ最低限のマナーは必要ですので、覚えて置いてください。
特に電話や大声での会話、大げさな手振り、政治の話や宗教の話、お金の話もNGです。
お気をつけてお楽しみください。。。