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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。個人店の現状整理・壁打ち相談 この相談は、 売上を伸ばす方法を教えるものではありません。 集客やSNS、広告の話もしません。 閉店・縮小・継続で迷っている個人店が、 感情ではなく、 数字・状況・体力を整理するための時間です。 一般論ではなく、 「あなたの店の場合」を一緒に言語化します。 ⸻ 対象 ・個人で飲食店を続けている方 ・一人、または少人数で経営している方 ・続けるかどうかを真剣に考え始めている方 ※営業目的・情報収集のみの相談はお受

なぜ街中の自動販売機は場所によって価格が違うのか?

同じ飲み物なのに値段が変わる“自販機価格”の裏側を徹底解説

街を歩いていると、同じメーカーの同じペットボトル飲料なのに、

駅前では180円
オフィス街では160円
郊外では130円
スーパー前では100円
と、かなり価格差があることに気づくはずです。

「全部同じ商品なのに、なぜこんなに違うのか?」
「メーカー希望価格で統一されていないのか?」
「高い場所はぼったくりなのか?」

こうした疑問を持つ方は多いですが、結論から言えば、
自動販売機の価格差は“適当に決まっている”のではなく、明確な経営ロジックに基づいて設定されています。

むしろこの価格差には、立地戦略・需要予測・競争環境・オペレーションコスト・購買心理

といった、非常に高度な商売の考え方が詰まっています。

本記事では、なぜ自販機の価格が場所によって違うのか、その理由と裏側をビジネス視点で詳しく解説します。


理由①

最も大きいのは「立地による家賃・設置料の違い」

まず最大の理由はこれです。

設置場所によって“場所代”が全く違うから

です。

自販機は基本的に、


商業施設
オフィスビル
病院
観光地
学校
ホテル
路面
など、土地や建物の所有者に対して

固定賃料
売上歩合
その併用
のいずれかを支払って設置されています。

例えば…

同じ1台でも

郊外の月極駐車場横:設置料ほぼなし
駅構内:高額歩合
テーマパーク内:かなり高額
病院内:競争入札で高額契約
ということがあります。

当然、場所代が高いほど販売価格へ転嫁されるわけです。


理由②

「その場所でも売れる価格」が違うから

自販機価格はコストだけでなく、

“その場所で顧客が許容する価格”

でも決まります。

これは経済学でいう価格弾力性の考え方です。

簡単に言えば、値上げした時に売上がどれだけ落ちるかということです。


駅ホームで高くても売れる理由

例えば真夏の駅ホーム。

喉が渇いている
他に選択肢が少ない
電車待ちで時間がない
わざわざ別店舗に行かない
この状況なら、

20円〜50円高くても買う人が多い

です。

つまり販売側は、「高くても売れる」と判断しています。

 

売上改善は単発施策ではなく、店舗全体の設計で決まります。自店にあったか改善順序を見極めることが重要です。


逆に安くしないと売れない場所もある

例えば住宅街やスーパー横。

近くに安売り店あり
比較されやすい
急ぎ需要が少ない
まとめ買い文化あり
こうした場所では、高いと誰も買わないため価格を下げます。


理由③

競合環境が違う

自販機の価格は周辺競合に大きく左右されます。

例えば近隣に、

コンビニ
ドラッグストア
スーパー
他社自販機
格安自販機
がある場合。

競争が激しいエリアでは、価格を下げないと選ばれないため、値段は下がります。


競合ゼロなら価格は上がる

逆に、

工場内
病院内
オフィスビル上層階
山間部観光地
駅ホーム
など、

代替手段が少ない場所では価格が上がります。

これは要するに、“独占に近い状態”だからです。


理由④

補充・管理コストが場所で違う

意外と見落とされがちですが、

自販機は補充・管理コストも大きい

です。

必要な作業は、

商品補充
売上回収
釣銭補充
清掃
故障対応
温度管理
在庫管理
など多岐にわたります。

 

集客施策は「やること」より「やらないこと」を決める方が成果につながるケースも多いです。 自店に合う施策を見極める視点が重要です。

 

補充効率が悪い場所は高くなる

例えば、

山奥
搬入困難施設
セキュリティ厳しいビル
深夜しか搬入不可
観光地で渋滞多い
こうした場所では、

運営コストが高い

ため価格に反映されます。

 

理由⑤

自販機オーナー・運営会社の戦略が違う

自販機価格は必ずしもメーカーが決めているわけではありません。

実際には、

飲料メーカー直営
ベンダー会社運営
施設管理会社運営
個人オーナー運営
など様々です。

このため、運営主体ごとに価格戦略が違うのです。

 

戦略例

利益重視型

高価格設定
利幅最大化
販売数より粗利重視
回転重視型

低価格設定
販売数最大化
薄利多売狙い
集客装置型

安価設定
来客満足度重視
施設サービスの一環

 

リピート率改善は、接客だけでなく導線設計や商品設計も大きく影響します。 店舗改善は多面的に考えることが重要です。

 

理由⑥

「ブランド・体験価値」に価格が乗る場合もある

観光地やテーマパークなどでは、

単なる飲料価格ではなく、

“その場で買える価値”

に価格が乗ります。

例:

ディズニー
USJ
スタジアム
空港
展望台
こうした場所では、

商品そのものより「その体験空間での利便性」に課金

されています。

これは飲食店で言えば、

景色の良いカフェのコーヒーが高い

のと同じです。


安い自販機はなぜ成立するのか?

最近増えている「100円自販機」。

これが成立する理由は主に以下です。

① 設置コストが低い

自社敷地内
賃料不要
契約条件優遇

② 仕入れルートが特殊

在庫処分品
賞味期限近い商品
地域限定流通品
余剰在庫買取

③ 集客目的

店舗への誘導
地域サービス
広告効果狙い

 

売上改善において最も危険なのは「何となく対策している状態」です。 原因を特定した上で施策を打つことが重要です。

 

飲食店経営にも通じる「価格設定」の本質

この自販機価格差から学べるのは、

価格は“原価”だけで決まらない

ということです。

多くの人は、

「原価が同じなら同じ価格にすべき」

と考えがちですが、実際のビジネスでは違います。

価格は、

誰に
どこで
どんな状況で
どんな価値を提供するか
で変わります。


飲食店での応用例

例えば同じ生ビールでも、

大衆居酒屋:390円
繁華街居酒屋:590円
ホテルバー:1,200円
となるのは、

原価ではなく「提供価値」が違うから

です。


まとめ

自販機価格差は“価格戦略”そのもの

街中の自動販売機の価格差は、
単なる気分や適当設定ではありません。

そこには、

立地コスト
需要の強さ
競争環境
補充効率
独占性
ブランド価値
運営者戦略
が複雑に絡んでいます。

つまり自販機価格とは、「その場所における最適価格」なのです。


最後に

商売を見る目が変わるポイント

自販機を見て

「ここ高いな」

で終わるのではなく、

“なぜこの価格でも成立するのか?”

と考えると、商売の見え方が一気に変わります。

価格設定とは、原価計算ではなく、価値設計です。

そしてこれは、飲食店・小売・サービス業すべてに共通する本質です。

 

繁盛店ほど特別なことをしているわけではありません。 基本を高い精度で継続しているだけです。

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