Web Analytics Made Easy - Statcounter
View My Stats

japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。個人店の現状整理・壁打ち相談 この相談は、 売上を伸ばす方法を教えるものではありません。 集客やSNS、広告の話もしません。 閉店・縮小・継続で迷っている個人店が、 感情ではなく、 数字・状況・体力を整理するための時間です。 一般論ではなく、 「あなたの店の場合」を一緒に言語化します。 ⸻ 対象 ・個人で飲食店を続けている方 ・一人、または少人数で経営している方 ・続けるかどうかを真剣に考え始めている方 ※営業目的・情報収集のみの相談はお受

原価率を下げても満足度は下げない!賢いメニュー構成の作り方

「原材料費が高騰して、利益が圧迫されている。でも、値上げをしたら客が離れるし、食材の質を落としたら満足度が下がる……」

今、多くの飲食店経営者がこの「板挟み」に苦しんでいます。しかし、繁盛店はこの状況下でも、しっかりと利益を出しつつ、お客様から「この店はコスパが良い!」と絶賛されています。

なぜそんなことが可能なのか?

それは、彼らが**「メニュー全体の平均原価」をコントロールする、戦略的なポートフォリオ(組み合わせ)**を組んでいるからです。

 

1. 「看板商品」と「利益商品」の役割分担を明確にする

すべてのメニューで一律に原価率30%を目指してはいけません。それでは、どの料理も「そこそこの満足度」になり、記憶に残らない店になってしまいます。

賢いメニュー構成の鉄則は、**「メリハリ」**です。

① 原価度外視の「キラーメニュー(集客商品)」

原価率50%〜60%をかけてでも、お客様が「えっ、これでこの値段?」と驚くような目玉商品を作ります。

• 例: 溢れんばかりの刺身盛り合わせ、原価ギリギリの和牛ステーキなど。

• 役割: 「あの店はすごい(コスパが良い)」という記憶と評判を作ること。

② 原価率20%以下の「高利益商品」

キラーメニューで得た満足度を維持しながら、トータルで利益を回収するためのメニューです。

• 例: 自家製ピクルス、ポテトサラダ、季節のサワー、〆のパスタなど。

• 役割: 看板商品の満足感に浸りながら、ついでに注文してもらうことで店全体の原価率を下げること。

コンサルの視点: お客様は「トータルの会計金額」と「体験の満足度」を比較します。10品中1品が圧倒的な感動を呼べば、残りの9品の原価率が低くても「良い店だった」という印象が残ります。

 

2. 「加算」ではなく「加工」で付加価値を生む

原価率を下げるために「安い食材を使う」のは下策です。代わりにやるべきは、**「安い食材を、技術とアイデアで高く売る」**ことです。

食材の「端材」を使い切る

例えば、高級な牛肉のステーキ(看板商品)を出した際に出る「切り落とし」をどうしていますか?

これを「じっくり煮込んだ牛すじカレー」や「自家製コンビーフ」として提供すれば、食材原価は実質ゼロに近い状態で、高単価なメニューが生まれます。

「ストーリー」と「演出」をトッピングする

原価の安い卵料理でも、目の前で仕上げをしたり、「契約農家から届いた、朝採れ濃厚卵」というストーリーを添えるだけで、販売価格を1.5倍に上げることが可能です。お客様が払うのは「モノ」に対してではなく「体験」に対してであることを忘れないでください。

 

3. 「松竹梅」の魔法で客単価と原価率を同時コントロールする

メニュー表の並べ方一つで、お客様が選ぶ商品は変わります。心理学に基づいた「行動経済学」をメニュー構成に取り入れましょう。

比較対象を作る(ゴルディロックス効果)

例えば、3,000円のコース一択だと、お客様は「高いか安いか」を他店と比較し始めます。しかし、以下のように3段階用意するとどうなるでしょうか。

• 松: 8,000円(最高級・贅沢コース)

• 竹: 5,000円(当店一番人気・おすすめコース)

• 梅: 3,500円(スタンダード・お手軽コース)

こうなると、多くの人は真ん中の「竹」を選びます。経営側としては、この**「竹」に最も原価率が低く、かつ満足度が高い商品を配置する**のが戦略です。「松」は「竹」を安く見せるためのアンカー(錨)の役割を果たします。

 

4. ドリンクメニューにこそ「原価率改善」の鍵がある

フードの原価率を下げることに必死になるより、ドリンクの注文率を上げる方が利益は確実に残ります。

• 「とりあえずビール」の次を提案する:

原価率の高い生ビールから、原価率の低い「自家製シロップのハイボール」や「ボトルワイン」へ誘導するPOPを配置しましょう。

• ペアリングを勧める:

「このお肉には、この赤ワインが合います」という一言で、ドリンクの追加注文が生まれます。ドリンクは調理の手間(人件費)も少なく、原価率も低いため、ここが動けば動くほど店の利益率は劇的に向上します。

 

結論:メニュー構成は「知恵比べ」である

原価率を下げることは、お客様の喜びを奪うことではありません。

「どこで驚かせ、どこで利益をいただくか」という設計図を描くことです。

1. 一点豪華主義で「コスパ感」を演出する。

2. 端材活用と演出で「原価の安い食材」を輝かせる。

3. 選択肢の提示(松竹梅)で、選ばせたい商品へ誘導する。

この3ステップを意識してメニューを組み直してみてください。数字上の原価率が数%下がる一方で、お客様のアンケートの満足度は上がっている。そんな「魔法」のような経営が、必ず実現できるはずです。

次のステップ:あなたのメニューを「診断」してみませんか?

「うちのメニューの中で、どれが看板でどれが利益商品か分からない」

「新メニューを作りたいが、原価計算が苦手だ」

そんな時は、まず今のメニューの「注文数」と「原価率」を書き出してみてください。

もしよろしければ、現在一番売れているメニューと、その販売価格を教えてください。それをもとに、どのような「サイドメニュー」や「ドリンク」を組み合わせれば利益が最大化するか、具体的なアドバイスを差し上げます。

スポンサーリンク
💬 Facebookで最新情報を見る