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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。個人店の現状整理・壁打ち相談 この相談は、 売上を伸ばす方法を教えるものではありません。 集客やSNS、広告の話もしません。 閉店・縮小・継続で迷っている個人店が、 感情ではなく、 数字・状況・体力を整理するための時間です。 一般論ではなく、 「あなたの店の場合」を一緒に言語化します。 ⸻ 対象 ・個人で飲食店を続けている方 ・一人、または少人数で経営している方 ・続けるかどうかを真剣に考え始めている方 ※営業目的・情報収集のみの相談はお受

人件費を削る前に必ず見るべき数字

売上が落ち始めると、多くの飲食店が最初に考えるのが
「人件費を下げよう」という判断です。

確かに、人件費は固定費の中でも大きな割合を占めます。
数字だけを見れば、削れば利益が残りそうに見える。

しかし私は、無料診断の現場で何度も見てきました。
人件費を先に削った店ほど、回復が遅れるという現実を。

人件費は、単なるコストではありません。
売上を生み、店の価値を支える“エンジン”です。

 

 

まず大前提:人件費は「割合」で見るな

最初に、よくある勘違いを一つ。

「人件費率が高いから、削らないといけない」

この考え方自体が、危険です。

なぜなら、人件費率は
売上が下がれば、自動的に上がる数字だから。

問題なのは
「人件費が高いこと」ではなく、人件費が売上に結びついていないことです。

その判断をするために、以下の数字を必ず見てください。

 

時間帯別 売上(人時売上)

最初に見るべき数字は、
人時売上(1人・1時間あたりの売上)です。

計算は簡単です。

その時間帯の売上 ÷ その時間帯の労働時間

例えば、

  • 2時間で売上2万円
  • スタッフ4人

の場合、

2万円 ÷(4人×2時間)= 2,500円

これが、その時間帯の人時売上です。

この数字を見ると、「人が多すぎる時間」「足りていない時間」が一目でわかります。

人件費を削るべきかどうかは、この数字を見てから判断してください。

 

時間帯別 客数と回転率

次に見るべきは、時間帯別の客数・回転率です。

多くの店が、「忙しそう」「暇そう」という
感覚でシフトを組んでいます。

しかし実際には、

  • ピークは短い
  • 人が余っている時間が長い

という店が非常に多い。

  • 本当に混んでいるのは何時〜何時か
  • その時間に人は足りているか

これを見ずに人件費を削ると、ピーク対応が崩れ、売上を落とす結果になります。

 

1人あたり売上(スタッフ別)

次に確認したいのが、スタッフ1人あたりの売上です。

同じ人数で回していても、

  • 指示が出せる人
  • 全体を見られる人

がいるかどうかで、売上は大きく変わります。

ここで重要なのは、人を減らすことではなく、配置を変えること。

人数は同じでも、

  • 立つ場所
  • 役割

を変えるだけで、人時売上は改善します。

 

クレーム・再来店率

数字として見えにくいですが、非常に重要な指標です。

人件費を削った直後に起きるのが、

  • 提供遅れ
  • 接客クオリティ低下
  • 店の空気が悪くなる

その結果、再来店率が下がる。

売上は、
「来たお客様 × また来る回数」でできています。

人件費削減は、この“また来る”を壊しやすい。

 

人件費を削る前にやるべき本当の改善

本当にやるべきなのは、人を減らすことではありません。

  • 動線のムダを減らす
  • 仕込み量を適正化する
  • メニュー数を絞る
  • ピークに集中するシフトに変える

これだけで、人件費率は自然に下がります。

削るのは、「人」ではなく、ムダな時間とムダな作業です。

 

まとめ:人件費は“最後”に触る数字

人件費は、一度削ると、元に戻すのが一番難しい数字です。

  • スタッフの士気
  • 店の雰囲気
  • サービスの質

すべてに影響します。

だからこそ、人件費に手をつける前に、

  1. 人時売上
  2. 時間帯別売上と客数
  3. 配置と役割
  4. 再来店への影響

これらを、必ず確認してください。

人件費は「悪」ではありません。
使い方を間違えたときだけ、問題になる数字です。

もし今、「削るしかない」と思っているなら、
その前に一度、数字を並べて見直す時間を取ってください。

答えは、
削減ではなく、設計の中にあります。

 

 

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