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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

店主の口癖別・経営タイプ診断

小さな店の一番の特徴は、厨房のレイアウトでもメニューの数でもありません。

店主の口癖です。

店主の口癖には、煮込み鍋より深い意味が詰まっています。

それは不思議なほど正確に、店の未来と弱点と伸びしろを語ってくれるからです。

この文章は、あなたの店の“未来予報士”としての参考書。

ユーモア半分、現場のリアル半分で楽しんでください。

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1. 「とりあえず様子見で」タイプ

経営タイプ名

“薄味スープ経営”

口癖の背景

このタイプの店主は、慎重で落ち着きがあり、感情より事実を見て判断しようとします。

しかし飲食という荒れた海では、慎重すぎるとすぐ波にさらわれます。


「新メニューどうします?」

「とりあえず様子見で」

「広告いかがです?」

「うーん、様子見」

「魚の価格上がってます」

「……様子見」


様子を見ている間に、お客さんの様子が消える。

そんな状態になりやすいのがこのタイプの弱点です。

 

現場に起きる“兆候”

いつも改善が1テンポ遅い
流行の波がすべて去ってから動き出す
売上が少し落ちても「まあ仕方ない」で済ませる
気づけば客席の椅子はギシギシで、照明は少し暗いまま

 

いいところ

無駄な投資をしない
冷静でスタッフからの信頼は厚い
一度決めたらブレにくい

 

改善のヒント

“様子見”と言いたくなったら、まず1日だけ実験してみる。

「やるか・やらないか」の二択だと動けなくなるので、

「今日だけ・明日まで・3時間だけ」などの“短期ミニテスト”でハードルを下げてください。小さな決断を積み重ねると、売上も店の空気も一段軽くなります。

 

2. 「今日、仕入れがね…」タイプ

経営タイプ名

“仕入れ万能論タイプ”

口癖の背景

この店主は、とにかく素材に愛が深い。

市場に行く日なんて、子どもが遊園地へ行く時みたいな顔になっていることがある。

ただし、素材愛が強すぎて、店の問題をぜんぶ「仕入れがね」で回避してしまいがちです。


売上が落ちても

→「今日は仕入れが薄いんだよ」


回転が遅くても

→「いい魚がね、出たもんで」


原価率が40%を超えても

→「仕入れが良すぎてつい」

いや、言いたいことは分かる。

素材は大事。しかし店の経営は素材+段取り+仕組みの三角形です。

 

現場で起きる“兆候”

原価率が毎月ジェットコースター
売上は良いのに利益が全然残らない
厨房の冷蔵庫に宝物のように眠る高級食材
スタッフがいつも「今日の魚は何が出るんだろう」とザワつく

 

いいところ

料理の質が安定して高い
常連客の満足度が高い
店主の“食に対する誇り”が伝わる

 

改善のヒント

素材にこだわるのは武器です。

でも原価を“波”ではなく“緩やかな丘”にするために、

**「絶対に買う食材」と「買えたら買う食材」を分ける」**だけで劇的に改善します。

スタッフにも「本気仕入れの日」「調整仕入れの日」を共有すれば、店全体の段取りがうまく流れます。

 

3. 「人がいないんだよ」タイプ

経営タイプ名

“人手不足の王国”

口癖の背景

実際、人がいないのは事実です。日本全国どこもそう。

しかしこのタイプの店主は、すべてを「人手不足」の箱に収納してしまうクセがあります。


配膳が遅い
清掃が甘い
オペレーションがぐちゃぐちゃ
口コミが下がる
売上も下降

 

全部「人がいない」へワープ。

でも実際は、

「教育の仕組み」

「オペレーションの分解」

「仕事量の再配置」

を直せば、半分くらいは解決することが多いです。

現場で起きる“兆候”

常に求人している
常に辞められている
新人が仕事を覚える前にベテランがいなくなる
ピーク時は毎回カオス

 

いいところ

店主自身の現場スキルが高い
お客さんへの対応力が強い
ピンチの日ほど店主が輝く

 

改善のヒント

まず、仕事を**「手順A→手順B→手順C」**ではなく

**「2分タスク」「5分タスク」「10分タスク」**に分けてください。

時間で分けると、新人教育がいきなり楽になりますまた、店主が全部担いすぎると現場が“依存型”になりがちなので、

**「店主がいなくても30分は回る」**を目標にすると、スタッフの自立が育ちます。

 

4. 「ウチは個性で勝負だから」タイプ

経営タイプ名

“世界観先行型”

口癖の背景

このタイプは魅力的です。

店主がアーティスト気質で、店は小さな舞台のよう。

メニューの並べ方や照明にも物語があり、客席には世界観が染みています。

ただし、このタイプは良くも悪くも“気分”が売上を決めることがある。

気分でメニューが日替わりしすぎる
気分で価格が微調整される
気分でPOPが突然作られる
気分でスタッフが置いてけぼり


唯一無二の魅力を保ちながら、安定した利益をつくるのが課題になります。

 

現場で起きる“兆候”

常連は熱狂、初見は戸惑い
価格設定が作為的で分かりにくい
マスターの物語は深いがメニュー表が薄い
売上は波が大きい

 

いいところ

強烈なファンがつきやすい
SNSでウケやすい
コンセプトが深いので、他店と差別化しやすい

 

改善のヒント

世界観はそのままでOK。

ただし、メニューだけは誰が見ても3秒で理解できる構造にすること。

 

世界観は“空気”であり、

売上は“仕組み”でつくる。

この2点を分けると、とたんに安定感が生まれます。

 

5. 「お客さんは分かってくれるよ」タイプ

経営タイプ名

“信頼しすぎる優しさ型”

口癖の背景

この店主は人柄がとにかく良い。

常連もスタッフも「この人は裏切らない」と思えるような温度があります。

ただし、

「お客さんは分かってくれる」

という言葉を盾にしてしまうと危険です。


値上げを伝えない
説明が足りない
クレームを軽く流す
サービスが雑になっても気づかない


善意が店を支えているのに、その善意が店を苦しめる瞬間があります。

現場で起きる“兆候”

スタッフが優しいが、改善は遅い
常連は良い客だが、新規のリピートが低い
口コミが3.6で止まる(よくある)
値上げが1年遅い

 

いいところ

ファンが離れにくい
接客の空気が柔らかい
店主の魅力が店のブランドになる

 

改善のヒント

お客さんは“理解”してくれますが、

“察して”はくれません。

値上げも、改善も、ルールも、

言葉にして初めて伝わります。

掲示物を作る

口頭説明をする

SNSで理由を丁寧に発信する

この3つをやるだけで、店の誤解は一気に減ります。

 

6. 「全部オレがやった方が早い」タイプ

経営タイプ名

“名人の孤独型”

口癖の背景

この店主は圧倒的に仕事ができる。

包丁の音も、段取りも、接客も、全部プロ級。

スタッフが5人いても、実質1.5人分くらいの戦力しか育たないことが多い。


理由はシンプル。

全部自分でやるから。

 

現場で起きる“兆候”

店主が常に疲れている
休みの日が逆に不安になる
スタッフが育つ前に折れる
店主が席を離れると店のスピードが落ちる

 

いいところ

品質が安定
ピーク対応が圧倒的
店としての“技の深さ”がある

 

改善のヒント

「自分がやった方が早い」を2回繰り返したら、

3回目は**“誰かに任せる時間”に変える**ルールにしてください。

1分タスク、2分タスク、10分タスクでもいい。

“隙間から任せる”と、スタッフは少しずつ育ちます。

店主だけが光る店より、

みんなが少しずつ光る店の方が長く続きます。

 

 

まとめ

店主の口癖は、ただの口癖ではなく“経営の鏡”です。

「様子見」なら決断力の筋トレ
「仕入れがね」なら原価の波をならす
「人がいない」なら仕組み化
「個性で勝負」ならメニューの分かりやすさ
「お客さんは分かってくれる」なら説明の丁寧さ
「オレがやった方が早い」なら任せる勇気

どのタイプにも長所と短所があり、その“癖”を理解すれば、店は驚くほど伸びます。

もしあなたの店の口癖も思い当たるなら、

それは成長の入口です。

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