唐揚げ専門店の「今後」について、2025年時点での最新データをもとに整理しつつ、今後の動向を展望します。

- 2024年の倒産件数は大幅に減少
- 所業界の見解
- 2025年段階では「急上昇」は見られない
- 1. 原材料コストの高騰
- 2. 過当な新規参入と競争激化
- 3. 消費者の節約志向と購買行動の変化
- 4. 需給バランスと地域差の影響
- 5. 他業態との競争
- 6. 経営戦略とマーケティングの課題
- 7. コスト管理と店舗展開戦略の差
- 要因まとめ
- 対策アプローチ
前情報
2024年の倒産件数は大幅に減少
- 帝国データバンクによると、2024年の唐揚げ専門店の倒産件数(負債1,000万円以上の法的整理)は16件で、前年(2023年)の27件から 約4割減少しました。
- これは、2023年の急増(前年比9倍・過去最多)から、淘汰ペースが鈍化していることを示しています。
所業界の見解
- 唐揚げが「ブーム」から「定着」へと変化しつつあるという指摘も。差別化やリピーター獲得が効を奏し、経営環境の安定化に寄与しているようです。
- また、「から揚げの天才」(ワタミによるFC展開)は、一時300店舗を目標にしていたものの、現在はHP上で掲載されている店舗は わずか7店舗のみという状況です。
2025年段階では「急上昇」は見られない
| 年度 | 倒産件数(負債1,000万円以上、法的整理) | 傾向 |
|---|---|---|
| 2023年 | 27件(過去最多、前年比9倍) | 急増・淘汰激化 |
| 2024年 | 16件(前年比約4割減) | 急減・安定へシフト |
| 2025年 | 最新事例なし | 急上昇は確認できず |
つまり、2025年現在で唐揚げ店の閉店・倒産が急増しているという兆候は確認されていません。むしろ2024年において倒産件数は落ち着いており、業界全体としては「定着」へ向かう動きが見えます。
1. 原材料コストの高騰

鶏肉・油の価格上昇
鶏もも肉(東京平均)は2019年比で約1.2倍、740円/kg程度に上昇 。
揚げ油の価格も同期間で1.6倍、約470円/kg程度に上昇 。
このようにコストが上昇すると、低価格帯の唐揚げを主力として利益率を維持していた店舗は経営が圧迫されます。特に個人経営店ではコストの転嫁が難しく、利益が圧迫されやすい状況にあります。
円安による輸入コストの増大
弱い円は輸入価格を押し上げ、鶏肉や油などの海外調達品のコストを上昇させることで、店舗の支出が増加しています 。
これに加えて
エネルギー(電気・ガス)や人件費の上昇も脅威となっています。労働力不足に対応するための給与アップが必要となり、固定費が増加しています 。
2. 過当な新規参入と競争激化

コロナ禍による唐揚げ屋の急増とその反動
コロナ禍ではテイクアウト需要の高まりから、唐揚げ専門店が続々と開店。2017年に約920店、2019年には1700店と急成長しました。
2020〜2023年までに1,943店舗が新規オープンしていたとの報告もありました 。
しかし、急増した店舗の多くは競争力やマーケティング戦略が未熟なままで、市場過多となって淘汰が進んだと考えられます。Teikoku Databankによれば、2023年には負債1000万円以上の唐揚げ店の倒産が前年より24件増、過去最多の27件に達したとのことです 。
簡単に開業できる分、差別化が難しい
唐揚げは調理難易度が低く、開業コストも一般的な飲食店の約1/3程度(約700万円)とされました 。
「タピオカ店から転身」「プロの料理人不要」など、参入障壁が低い一方で差別化は困難という構造的問題があります 。
3. 消費者の節約志向と購買行動の変化

家庭用・スーパー惣菜へのシフト
原材料高騰により、消費者は惣菜や総菜コーナー、スーパーマーケットの商品にシフトし、食品支出を抑制する傾向にあります 。
セルフ調理やファミリー層向けの低価格商品の需要が高まり、専門店の価格優位性が薄れる傾向にあります。
4. 需給バランスと地域差の影響

地域ごとの回復・減少傾向
関東・関西では店舗数が減少している一方、九州・沖縄では増加傾向があります。これは、過剰参入が比較的少なかった地域で、地元に根ざした店舗が依然として強いことを示唆します。
地方には唐揚げが文化的にも愛されており、観光資源(例:中津の唐揚げ文化)としても機能している地域があります 。
5. 他業態との競争

外食産業全般がインフレに苦しみ、イザカヤや弁当屋なども閉店が相次いでいる状況にあり、同様の流れは唐揚げ屋にも当てはまります。
コスト増と消費抑制により、食事の外での消費が縮小しているため、テイクアウトに特化していた唐揚げ屋も影響を受けやすいです。
6. 経営戦略とマーケティングの課題

多くの新規参入店は地域でのマーケティングが弱く、認知されずに消えていく傾向があります。
倒産例はチェーン店や他業界から参入した新規勢にも多いとされ、「唐揚げ屋としての本来の魅力」や差別化を示せないと苦戦するケースが目立ちます 。
7. コスト管理と店舗展開戦略の差

多店舗展開していた外食チェーンでも、低収益店舗の閉鎖やリース未更新での撤退が進行しています。
小規模個人店ではリース条項の更新時に閉店せざるを得なくなるケースが多く、支出(家賃・光熱費)の圧迫が死活問題となります。
要因まとめ

・原材料・エネルギー・人件費などのコスト高
・市場過剰による競争激化と新規参入の増加
・消費者の節約志向とスーパー・惣菜へのシフト
・地域性による店舗数の偏重と文化的影響
・外食全体の不振と競合ジャンルの圧迫
・マーケティング力・差別化戦略の不足
・店舗ごとの収益悪化に伴う閉店・撤退戦略
対策アプローチ

① コスト対策と価格戦略
仕入れコストの見直し(契約見直し、仕入れルートの再構築)
メニュー改善や量・セット構成で価格と価値の再設定
*ここは非常にどの業態でも大事!
さらに!もう1つだいじなことがあります(内緒)
② 差別化の強化
地域の味や独自ブランドを活かしたメニューと体験づくり
Nakatsuなど地方の唐揚げ文化を模倣または参照した企画
③ デジタル施策と販路多角化
SNS発信、口コミ活用、デリバリーやEC販売を進める
ローソン「マチのハッピー大作戦」に見るような地域コラボ型商品展開
④ コスト構造の見直し
人件費・家賃の見直し、効率化策の導入、営業時間の調整
収益悪化店舗の閉鎖と利益店舗への経営集中
⑤ コミュニティとの連携
地元企業や観光資源との連携、地域イベントへの参加
唐揚げグランプリのような評価制度を活かしたPR
2025年の現在、唐揚げ屋が直面する環境は、かつてのような「唐揚げブーム」とは対照的な厳しいものとなっています。ただし、地域性や文化、味へのこだわり、そして柔軟な経営戦略を組み合わせることで、生き残り・成長の可能性は十分にあります。
最後に個人的な意見?なに?独り言!弱小コンサルのたわごと

いろいろな店を見ましたが、基本高い!1個いくらよ!
簡単に考えすぎていた経営者が多かったですね。
少し前にブログで乗せた内容をぜひ熟読していただきたい。笑
ま~他人事ですけど!
今1か所超有名なお店と絡みがありますが、ここも少し匂います!やばいよ!笑
まだ数年先でしょうけど・・・。ま~こちらも特に助言?はしませんけどね!
ももはな (id:however-down)さん
いかがでしょうか?参考になれば幸いです。。。。
