「アレルギー性鼻炎に効く食べ物はある?」「アレルギー性鼻炎の人が食べてはいけない食べ物は?」「子どものアレルギー性鼻炎にはどんな食事がいい?」など気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- アレルギー性鼻炎とは?
- アレルギー性鼻炎に効く食べ物はどんなもの?
- アレルギー性鼻炎の人が食べてはいけないもの
- ファストフードは食べてはいけない?
- アレルギー性鼻炎は食べ物で治る?
- 食べ物や飲み物などの食品は
- 花粉症など
アレルギー性鼻炎とは?
アレルギー性鼻炎は主に、特定の季節にのみ症状が現れる「花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)」と、季節とは関係なく症状が現れる「通年性アレルギー性鼻炎」の2種類が存在しています。
連続して引き起こるくしゃみや鼻水、鼻づまりなどが代表的な症状で、花粉症の場合は目のかゆみや充血も症状として現れます。
花粉症の原因はスギやヒノキなどの植物による花粉、通年性アレルギー性鼻炎の原因はカビやダニ、ホコリなどのハウスダストによるものだといわれています。
アレルギー性鼻炎に効く食べ物はどんなもの?
アレルギー性鼻炎が、食べ物や飲み物で治るという科学的根拠は現在ありません。
しかし腸内環境を整えることは、アレルギー症状を抑える可能性があると期待されています。
そのためアレルギー性鼻炎の症状がつらい方は、毎日の食事で腸内環境を整えてくれる食べ物や飲み物を選ぶのもよいでしょう。
腸内環境を良くするためには「ビフィズス菌」や「乳酸菌」を含む善玉菌を増やす食べ物や、「食物繊維」や「オリゴ糖」を含む善玉菌のエサになるものを摂取するとよいでしょう。
<ビフィズス菌・乳酸菌が豊富な食べ物>
・ヨーグルト
・納豆
・乳酸菌入り飲料 など
<食物繊維・オリゴ糖が豊富な食べ物>
・野菜類や果物類
・大豆などの豆類
アレルギー性鼻炎の人が食べてはいけないもの
アレルギー性鼻炎の人が食べてはいけないものはありません。
しかし腸内環境を悪化させる悪玉菌を増やす食べ物の食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎ、アレルギー症状を引き起こしやすい食材には注意しましょう。
揚げ物や脂身の多い肉
フライドポテトや唐揚げなどの揚げ物や、脂身の多い肉類は高脂肪な食品です。高脂肪な食品は腸内の悪玉菌を増やすため、アレルギー性鼻炎の人は食べ過ぎに注意しましょう。
調理法は揚げるよりも蒸し調理や焼き調理、煮る調理がおすすめです。鶏もも肉の皮を取り除いて使い、脂身の少ない赤身の肉類を選ぶようにするのもポイントです。
高脂肪な食材や調理法は避けて、低脂質な食べ物を選びましょう。
ジャンクフードやマーガリン
カップ麺やハンバーガー、ピザのようなジャンクフードや、マーガリンの摂りすぎにも注意が必要です。
ジャンクフードやマーガリンに多く含まれているトランス脂肪酸は、アレルギー性疾患との関係があるといわれています。
ジャンクフードにはカップ麺やハンバーガー、ピザ以外にもスナック菓子や砂糖が含まれている炭酸飲料、アイスクリーム、あめなどの食品も含まれます。高カロリーなのに栄養価が低い食べ物や飲み物の食べ過ぎは避けましょう。
トマト
スギの花粉症がある人は、トマトを避けるのもよいでしょう。
トマトに含まれているアレルゲンと、スギ花粉のアレルゲンの構造は似ています。そのためスギ花粉の花粉症がある人がトマトを食べると、口の中のかゆみや喉のイガイガ感などのアレルギー反応が出る可能性があります。
3月から5月中旬にかけて花粉症がひどくなる人はスギ花粉が原因の場合もあるので、トマトを避けておきましょう。
メロンやスイカ
イネ科のブタクサに花粉症のアレルギーがある人が、メロンやスイカを食べるのは避けておくのもよいでしょう。
メロンやスイカなどのウリ科の果物はイネ科のブタクサと同じようなアレルゲンの構造をしています。
そのためイネ科のブタクサにアレルギーがある人がメロンやスイカを食べると、口の中のかゆみや喉のイガイガ感などのアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性があります。
アルコール
アルコールの飲み過ぎは、腸内環境に悪い影響を与える可能性があると考えられてます。多量の飲酒は腸内で悪玉菌を増加させる可能性があるので気をつけましょう。
一度に多量に飲酒するのは避けて、アルコールをとる際は適度な量を楽しみましょう。
ファストフードは食べてはいけない?
しかしビタミンやミネラル、食物繊維などのからだに嬉しい成分が少なく、トランス脂肪酸も多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
絶対に食べてはいけないわけではないので、食べる頻度や一回量に気をつけながら食べるとよいでしょう。
アレルギー性鼻炎は食べ物で治る?
食べ物や飲み物などの食品は
花粉症など
高脂肪な食品やアレルギー症状を引き起こしやすい食材、アルコールの多量飲酒などのアレルギー性胃炎の人が食べてはいけないものに注意して、おなかの調子を整える特定保健用食品(トクホ)を利用してみるのもよいでしょう。
乳酸菌は、炭水化物の分解により乳酸をつくる菌類のことです。腸内細菌のバランスを整えて便通をよくするなど、健康に役立つ善玉菌の代表ですが、最近は免疫機能にも深く関わっていることがわかってきました。そもそも、腸には免疫の働きを担う細胞や、体に害を及ぼす侵入者(病原細菌など)と戦う抗体などが60%以上も集まっています。それを腸管免疫といい、腸内環境を整えることが腸管免疫の正常化につながると考えられています。腸内環境をよくすると、花粉(アレルゲン)が腸から体内に入りにくくなる可能性があるのです。また、乳酸菌には免疫の過剰反応を抑える働きがあるため、花粉症の症状緩和に役立つと考えられています。
ビタミンDは腸のカルシウム吸収を促し、骨を丈夫にするビタミンとして知られていますが、免疫を調整する働きももっています。ビタミンDが不足すると花粉症のような異常な免疫反応を招くといわれています。ビタミンDが豊富な食品は、干しシイタケや干しキクラゲ、イワシ、シラス、紅鮭、スモークサーモンなどです。また、太陽光(紫外線)を浴びると、体内でビタミンDがつくり出されます。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整えます。腸内環境がよくなると腸の免疫機能も向上するので、花粉症の症状改善が期待できます。水溶性食物繊維を多く含む食品は、ワカメやヒジキなどの海藻類、イモ類などです。水溶性食物繊維は便をやわらかくし、便のすべりをよくする働きもあります。一方、ゴボウや大豆などの不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸のぜん動運動を促します。