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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

日の丸弁当

戦後の日本はアメリカ占領軍による経済改革が始まり、この改革によって日本は1955年(昭和三十年)頃から高度経済成長期に入りました。

 

 

地方から都市へ

出稼ぎ労働者や高学歴化による勤労学生が急増していきます。
その頃の日本人はまだまだ貧しく、弁当といえば、大きなアルマイトの弁当箱にご飯をギッシリとつめて、しそ漬梅や白干梅と、当時の酸っぱい梅干を真ん中にのせる…。

 

その見た目から!

「日の丸弁当」と呼ばれ、当時の最もポピュラーなお弁当でした。
現在のようにカロリー計算などされている訳でもなく、ただ単純に「簡単で安くつき、梅のクエン酸の働きで飯が腐りにくい。」そんな質素な日の丸弁当だけでその日の午後をガムシャラに頑張ったのです。
毎日毎日同じ場所に梅干を入れておく!

その当時の純度の低いアルマイト弁当箱はすっぱい梅干の酸でそのうちにフタに穴が開いてしまいました。
なので、日によって梅干を乗せる位置を変える事が必要でした。
そんな三度の食事にありつけるだけで幸せを感じる事ができた時代だけに、給料日直後等に卵焼きなんかが日の丸の隅に入っていると、とても嬉しかったと昔の人は言います。

 

飽食の時代

食べ物が世に溢れている昨今、たまには古き良き時代の勤労魂が宿る「日の丸弁当」をぜひ!

 

梅干の中には

クエン酸やリンゴ酸、シュウ酸、酢酸などの有機酸が含まれており、この有機酸が抗菌パワーのもととなります。

その中で胃液にも劣らない力があるといわれているクエン酸の含有量がもっとも多く、クエン酸によって強い抗菌作用がもたらされているようです。

 

酢酸は

O157に対して静菌作用が認められるほど高い抗菌作用を持ちますが、含有量が多くありません。ただし、クエン酸単独よりも、リンゴ酸や酢酸が混じった方が相乗効果を発揮し、より強い抗体作用を持つことが分かっています。

さらに梅干と同じように食塩を添加すると抗菌作用が増強したという実験データもあります。

これらのことから

白米の中心に梅干をのせた、いわゆる「日の丸弁当」は理にかなっていたのかもしれません。

 

東京都衛生局では

そのことを確認するための面白い実験を行っています。実験では、食中毒菌であるO157とサルモネラ菌を別々のシャーレに培養し、その上に梅干を置いて変化を観察しています。
その結果、確かに両方の菌に対して抗菌性は認められていますが、梅干の周りだけでした。

ですので、日の丸弁当では少し不安が残ります。
実際、おにぎりやお弁当に梅干を使う際は、梅干を分けて混ぜ込んだ方が効果的かと思います。

ただし!

最近の梅干は減塩傾向のため塩分が少なく、それに伴って有機酸の含有量も少ないといわれています。腐らないはずの梅干自体を冷蔵庫で保存しないとダメなものが多く、保存料まで加えられています。昔のしょっぱい梅干でないと抗菌効果は期待できないかもしれません。

ちなみに!

コンビニエンスストアのお弁当やおにぎりは梅干が入っていないものが多いですが、かなりの保存がききます。

相当な保存料が!!!

保存料入っているためですが、この保存料はけっして身体に良いものではないという話を聞きます。手軽ですが、あまり取り過ぎないように気をつけた方が良いかもしれません。

 

食中毒を予防するためには

お弁当の中身を気に掛ける前に、まずはできるだけ病原菌やウイルスを近づけないことが大切です。

 

病気予防の基本は

病原菌やウイルスを近づけない、増やさないように心がけることです。それと、自己の免疫力を高めることが非常に重要です。

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