「つい食べ過ぎてしまった」という経験は誰しも一度はあるでしょう。特にダイエット中やトレーニング中の方は罪悪感を感じてしまうかもしれません。
しかし、たった1日食べ過ぎたからといってすぐに太るわけではありません。大切なのは食べ過ぎた次の日をどう過ごすかなのです。
食べ過ぎるとすぐに太る?
食べ過ぎた翌日に体重計に乗ると1〜2kg増えていることがあります。ここで太ったと勘違いされる方が多いのですが、実はそうではありません。
体に取り込まれた食べ物が便として排泄されるのは24〜48時間後です。また、糖質や塩分を多く摂った場合、それに伴って体の水分量が増加している可能性もあります。つまり翌日に見られる体重増加は、食べ物や水分のほとんどが体に残っているからなのです。
なお、食べ物から吸収された栄養素は体を動かすエネルギーとして使われます。使われなかった分は体脂肪として蓄えられるわけですが、この反応が一晩ですぐに起きるとは考えにくいです。
つまり、食べ過ぎても次の日に適切に対処すれば、脂肪として蓄積される可能性は低くなるということです。
リセットには暴飲暴食後の2日間が必要!!
飲みすぎの場合、お酒の代謝には約2日間かかると言われています。
飲み過ぎた次の日とその次の日の2日間連続でお酒を飲まないことで、肝心要の肝臓をお休みする時間を設けるようにしましょう。
飲みすぎの場合、お酒の代謝には約2日間かかると言われています。
飲み過ぎた次の日とその次の日の2日間連続でお酒を飲まないことで、肝心要の肝臓をお休みする時間を設けるようにしましょう。
水分を多く飲みましょう
1日2リットルを目安に水分補給しましょう。
なるべく、緑茶やコーヒー、紅茶ではなく、水や麦茶、ほうじ茶などのカフェインの少ない水分がおすすめです。
カフェインを含んでいると
尿を出す作用が強いため、せっかく飲んだ水分も身体の外に出されてしまう可能性があります。
いつもより食べすぎ、飲みすぎたときにはぜひ、その後の2日間の食生活をしっかりと管理して、自分の身体を大切にしてあげましょう。
食べ過ぎた次の日にできる対処法4つ
食べ過ぎても次の日にきちんとカバーすれば太ることは避けられます。ここでは、食べ過ぎた次の日にできる対処法を4つ紹介します。
1.水分を多めに摂る
食べ過ぎた次の日は、体が水分を溜め込んでむくんでいる場合が多いです。むくんでいるときは水分を控えようと思いがちですが、むしろ水分は積極的に摂るべきなのです。
なぜなら、水分を摂ることで体の中の塩分や糖分、アルコールなどを排出できるからです。結果的にむくみを解消できるため、無理のない範囲で水分を摂りましょう。
なお、カロリーを抑えるためにも糖質の多いジュースは控えてください。胃腸に刺激となるカフェインやアルコールなども避けたほうがよいです。
水分を摂るなら水かノンカフェインのお茶がよく、特に、胃腸を温めて血液のめぐりをよくし体を回復させてくれる白湯がおすすめです。
2.消化にいいものを食べる
暴飲暴食をした次の日は胃腸が疲れています。胃腸を休ませてあげるためにも、消化にいいものを少しずつ食べるようにしましょう。消化にいい食べ物は以下のようなものが挙げられます。
・ごはん(おかゆ)
・うどん
・卵
・牛乳
・豆腐、納豆
・繊維の少ない野菜(キャベツ、大根、白菜、かぶ、じゃがいも など)
・ささみ、鶏むね肉
・白身魚、鮭
ただし、どれか一つを食べればいいというわけではありません。栄養バランスを考えて、さまざまな食品を組み合わせて摂りましょう。反対に消化の悪いものとしては、脂っこいものや食物繊維の多い野菜(ごぼう、さつまいも)などが挙げられます。
食物繊維は一般に、腸内環境を整えて便通をスムーズにしするといういいイメージがあるかもしれませんが、消化されないまま腸にまで届くので胃腸には負担になります。食べ過ぎた次の日は避けるのが無難でしょう。
3.ストレッチや軽めの運動をする
溜め込んだ栄養素を脂肪に変えないためには、消費カロリーを増やすことも大切です。軽く汗ばむ程度の運動をするだけでも太りにくくなります。なかでもおすすめなのが有酸素運動とストレッチです。
有酸素運動とは
軽い運動を長時間行うことをいい、ジョギングやウォーキング、エアロバイク、水泳などが挙げられます。有酸素運動は、体内に溜め込まれた脂肪をエネルギー源にするため、ダイエット中におすすめの運動です。
一方ストレッチは、ゆっくり体を伸ばすような動きをします。大幅に消費カロリーが増えるわけではありませんが、筋肉を伸ばすことで血行がよくなり代謝が上がります。有酸素運動の前後にストレッチを取り入れるのがおすすめです。
どちらも無理なく行うことができる運動ですが、食べ過ぎて太ったからと急に激しい運動をすると、体調を崩したりケガをしたりする恐れがあります。自分が気持ちいいと感じる範囲で運動を取り入れてみましょう。
4.夕食を早めに済ませて就寝する
食べ過ぎた次の日は食事のリズムを全体的に早めましょう。そして、夕食は早い時間に済ませてたっぷりと睡眠時間をとってください。起床時間にもよりますが、19時には夕食を済ませ、食後3時間空けた22時に寝るのが理想的です。
私たちの胃の中は寝ている間にお掃除されます。食べ過ぎて胃腸が荒れていても、うまくリセットできれば順調に回復していきます。しかし、胃腸に食べ物が残った状態で寝ると、胃がリセットできないどころか睡眠の質も落ちてしまうのです。
胃が空っぽになっていれば、朝に食欲が湧きやすく朝食がしっかり摂れます。生活リズムを整えるためにも早めの夕食・早めの睡眠を心がけましょう。
食べ過ぎた次の日の断食はNG!
食べ過ぎたと自己嫌悪に陥り、次の日は何も食べないという無理な対処法をする方もいます。しかし、食べ過ぎた次の日の断食はNG行為です。食べ過ぎた後に急に食べ物が入ってこなくなると、体は混乱してしまいます。
いつ栄養素が体内に入ってくるかわからず、飢餓状態を避けようと余計に体に溜め込もうとするのです。また、断食を続けていると食事を摂り始めたときに血糖値が急上昇します。血糖値を下げようと体脂肪を合成し始めるので、ますます太りやすくなってしまうのです。
体を混乱させないためにも、いつもと同じリズムで朝食を摂るようにしましょう。食欲がない場合は、スープやスムージーのみでも構いません。