「何の仕事をやっても続かない」「仕事を長続きさせる方法を知りたい」
など、仕事が続かないことに関して悩んでいる方もいるでしょう。
仕事が続かない方には、自分に自信がない、コミュニケーションを取るのが苦手など、さまざまな特徴があります。
仕事が続かない人の特徴
仕事がなかなか続かない方には、以下のような特徴があります。
自信がなくミスを気にしやすい
仕事でのミスを、必要以上に気にして自信をなくしてしまう方は、仕事が長続きしにくい傾向があります。
完璧主義で真面目な方だからこそ、自分のミスに落ち込みやすかったり、マイナス思考になってしまったりする場合もあるでしょう。
仕事にやりがいを求めすぎている
「やりがいを持って働きたい」と思う方は多くいますが、やりがいにこだわりすぎると、理想と現実のギャップに苦しめられることもあるでしょう。
どうしてもやりがいを見出すのが難しいなら、「仕事は楽しく暮らすための収入を得る手段」と割り切ってしまうほうが、ストレスなく長く働けるかもしれません。
コミュニケーションを取るのが苦手
仕事を長く続けられるかどうかは、職場での人間関係が大いに関係します。他人と関わることやコミュニケーションを取ることに苦手意識がある方は、職場で自分の居場所を作れず、孤立してしまうこともあるでしょう。
仕事自体はある程度こなせていても、仕事の悩みや疑問を相談できずに抱え込んでしまい、早期離職してしまう場合もあります。
プライドが高く忍耐力がない
能力が高く優秀な方でも、プライドが高く忍耐力がない方は仕事が長続きしにくいでしょう。こういった方は、周囲に助けを求めたり、わからないことを人に聞いたりすることが難しい傾向にあります。
その結果、職場に馴染みづらく、他者からの指摘やダメ出しでプライドが傷つき、すぐに転職してしまう方もいるでしょう。
仕事に飽きやすい
能力の問題ではなく、単に仕事に飽きやすいタイプの方もいます。
特に、チャレンジ精神や好奇心が人一倍旺盛な方は、同じ仕事を続けていると途中で飽きてしまい、別の仕事をしたくなる場合があります。
また、このタイプの方は、自分の天職を求めて転職を繰り返すケースもあるでしょう。
経済的に余裕がある
金銭的に余裕がある方、親に頼れて自分が無理に働かなくても生きていける方は、比較的簡単に仕事を辞めてしまう傾向があります。
仕事を辞めても生活には困らないため、「嫌になったら退職すれば良い」と考え、そもそも同じ仕事で長く働くことを重視しない方もいます。
仕事が続かない場合に考えられる原因
人間関係に問題がある
職場に苦手な方がいる、上司からパワハラを受けているなど、人間関係の悩みから仕事が続かないケースは珍しくありません。
職場の人間関係に難があると、必要な情報を共有できない、質問や確認が気軽にできないなどの問題も起こってしまいます。
給料や待遇などに対する不満がある
どれだけ仕事内容に満足していても、給料や待遇に不満があれば、なかなか長続きしません。「労働に見合った収入が得られない」「仕事量が多すぎて残業が多い」といった不満から、退職を選択する方も多いでしょう。
仕事自体が合っていない
入社前の企業研究・自己分析が不十分で、「理想の仕事だと思っていたのに、実際に働いてみるとイメージとは違った」というミスマッチも、仕事が続かない原因です。
どれほど優秀な方であっても、仕事内容が自分に合っていなければ、思うように力を発揮できないでしょう。
仕事が続かない人に起こりうるリスク
仕事が続かない方には、以下のようなリスクがあります。
辞め癖がついてしまう
仕事が続かず退職を繰り返すと、退職から転職の一連の手続きにも慣れてしまうため、やがて仕事を辞めること自体に抵抗がなくなるかもしれません。
こうして辞め癖がついて、少し嫌な出来事があっただけで簡単に仕事を辞めるようになってしまう方もいます。
金銭的に困窮するおそれがある
仕事が続かずすぐに離職してしまうと、それまであった収入源が失われます。
ある程度貯金があれば良いですが、転職を繰り返したり、無職の期間が長引いたりする場合には、生活に困窮してしまう可能性もあるでしょう。
転職をする場合でも、仕事を続けながら転職活動をして、できる限り仕事をしていない空白期間を作らないよう工夫することが重要です。
転職が難しくなる可能性がある
転職を繰り返すたびに、履歴書に記載する職務経歴が増えていきます。何度も転職していることが一目でわかるため、その理由を面接で質問されるでしょう。
職場での理不尽ないじめやパワハラなど、本人に落ち度がない理由があれば、正直に事情を話すことでマイナス評価を避けられるかもしれません。
しかし、そのような理由がない場合には、「入社してもすぐ辞めそう」「嫌なことがあったらすぐ辞めそう」というマイナスイメージを持たれてしまいます。
その結果、転職活動がうまくいかず、次の仕事が見つかりにくくなる可能性があるでしょう。
給料が上がりにくい
日本の会社では、勤続年数や年齢によって昇給・昇格を判断する制度(年功序列)、または、業務の成果によって昇給・昇格を判断する制度(成果主義)のいずれかが採用されているケースが多いです。
しかし、仕事が続かず転職を繰り返すと、勤続年数や実績の積み上げが難しくなります。
転職することでキャリアアップできれば良いですが、仕事を変えても給料がなかなか上がらない方もいるでしょう。
スキルアップやキャリア形成が難しくなる
仕事でのスキルアップを目指すなら、一つの会社に腰を据えて、ある程度継続して同じ仕事に取り組む必要があるでしょう。
もちろん、短いスパンで会社を移り、多くの会社で仕事の経験を積むのも、悪いことではありません。
しかし、専門スキルを磨きたい、1つの分野の知識を習得したいという場合、短期間での転職はあまり良い方法とはいえないでしょう。
また、いまだ年功序列の風潮が強い日本において、早期離職は長期的なキャリアアップの妨げになることがあります。
一つの仕事を長続きさせる方法
仕事を長続きさせたいなら、以下のポイントを押さえておきましょう。
仕事に慣れるまで我慢する
入社して、ある程度戦力として働けるようになるまでには、それなりに時間がかかります。
「習うより慣れろ」という言葉のとおり、時間をかけて仕事に慣れていきましょう。
多少ミスや失敗をしても、入社から半年〜1年程度は修行期間ととらえ、じっと耐え忍ぶことが大切です。
辛抱強く取り組むことで、仕事を長く続けるための基盤ができるでしょう。
ストレスの発散方法を見つける
仕事が続かない方は、ストレスによって仕事のモチベーションが下がる傾向にあります。
常に仕事のことばかり考えていると、余計にストレスが溜まってしまうため、適度な息抜きが大切です。
ストレスが溜まるたびに都度解消できるよう、自分に合ったストレス解消法を見つけておきましょう。
買い物に出かける、好きなものを食べる、近所を散歩する、好きなだけ眠るなど、自身に合った方法を見つけてください。
他責思考をやめる
仕事がつらくなったときに「上司に怒られたのは○○のせい」「○○になったのは周囲の方たちが悪い」と、他人を責めてはいないでしょうか。
このように、「問題の原因は他人にある」という考え方のことを「他責思考」といいます。
他責思考が当たり前になると、コントロールできない外部の問題に常に振り回されることになるでしょう。
他人の考えや行動をコントロールしようとするのではなく、まずは自分の考えや行動を振り返ることが大切です。
問題が起きたときには他人のせいにせず、「自分がこうすれば○○になったかもしれない」と考える癖をつけましょう。
自分でコントロールできることが増えれば、職場でのストレスを軽減できるはずです。
苦手な方と適度な距離を取る
職場の人間関係は仕事をスムーズに進めるうえで、とても大切な要素です。
しかし、苦手な方と無理に付き合い続けると、次第にストレスが溜まってくるでしょう。
苦手な方との接触をできるだけ避けて、必要以上に関わりを持たないことも、仕事を長く続ける方法の一つです。
仕事に支障が出ない最低限のやりとりに留め、自分の心を守ることを意識しましょう。
適度に手を抜いて働く
今の仕事を続けたいなら、ときには適度に手を抜くことを覚えましょう。毎日全力で仕事に取り組むと、心や体を壊してしまう可能性もあります。
常に結果を出している優秀なビジネスパーソンは、力の抜き方が上手だとされています。
頑張る必要があるときは全力で取り組み、力を抜いて良いときは適度に手を抜いてみましょう。
仕事とプライベートを明確に区別する
仕事が長続きする方は、仕事とプライベートをうまく切り替えられています。
仕事とプライベートを明確に区別することで、オンオフのメリハリがつき、仕事に集中することも、プライベートを充実させることもできるでしょう。
まずは、仕事を家に持ち帰らない、休日は仕事のことを極力考えない、といったことから始めてみてください。
生活のためと割り切って仕事をする
「仕事に情熱を持ちたい」「やりがいのある仕事をしたい」という思いは大切ですが、仕事に期待しすぎるのもあまり良くありません。
仕事に理想を求めすぎると、かえって悩みや不満を生むことになるからです。
そこで、「仕事は生活費を稼ぐためにしている」と割り切ることで、気持ちが楽になるかもしれません。
「来月の給料で○○をしよう」「ボーナスでずっと欲しかった○○を買おう」など、異なるタイプのモチベーションを持って働くことで、やりがいへの過度なこだわりがなくなり、仕事を心穏やかに続けられるでしょう。
信頼できる方に悩みを相談する
「仕事がつらい」「仕事を辞めたい」と思ったら、誰かにその悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
一人で悩みを抱え込むと、頭の中が不安や心配でいっぱいになり、その結果、逃げるように仕事を辞めてしまう方も少なくありません。
ネガティブな考えに支配されているときは、信頼できる方に悩みを打ち明けてみましょう。
身近な家族、気軽に話せる友人などに悩みを聞いてもらうことで、心が軽くなることもあります。
相談できる相手がいないときは、カウンセラーなど専門家に相談してみるのもおすすめです。
周囲の方と自分を比較しない
周囲の方と自分を比較して、仕事を辞めたいと考えることもあるかもしれません。
「同期のほうが成果を出している」「自分は作業スピードが遅い」「あの方のほうが重要なポジションを任されている」などと感じ、自分が劣っている気がして焦ってしまったり、周囲の方をうらやましく思ったりすることもあるでしょう。
そのような場合には、周囲の方と自分を比較するのではなく、過去の自分と今の自分を比較することを意識しましょう。
自分に合った仕事を探す
今の仕事がどうしても自分に合わなくてつらいなら、思い切って転職するのも一つの選択肢です。
自分に合わない仕事を続けた結果、心身の不調をきたして長期的に働けなくなるリスクも否定できません。
転職活動の際には、前職を離職した理由をできる限り前向きな内容に変換して説明することが大切です。
自分の口でしっかりと思いを伝えることができれば、複数回の転職歴があっても、大きな問題にはならないケースが多いでしょう。
長続きする仕事の見つけ方
長続きする仕事を見つけたい場合には、以下の方法を参考にしてください。
自己分析をして自分の強みを理解する
自分に合う仕事を見つけるには、まず自己分析から始めましょう。自分の得意なことや苦手なこと、長所や短所、価値観を明確にしていきます。
自己分析でわかった情報をもとに仕事を探すことで、自分に合った仕事や長く続けられる仕事に出会いやすくなるでしょう。
希望する条件を洗いだす
新しい仕事を探す前に、希望する条件を整理してまとめておきましょう。ひととおり条件を書き出したら、そのなかで譲れない条件を選定して、優先順位をつけていきます。
この作業をすることで、求職活動の方向性、相性の良い会社の特徴が見えてくるでしょう。
仕事を探す段階でミスマッチを回避できれば、長く働ける会社が見つかりやすくなります。
どのような業種や職種があるのか調べる
世のなかにどのような業種・職種があるのかを詳しく調べて、選択肢の幅を広げておくと、自分と相性の良い仕事に出会いやすくなります。
先入観で何となく避けていた業種・職種が、自分にとっての運命の仕事かもしれません。
幅広く業種・職種を調べることで、自分に合った、長続きする仕事に出会える確率が高まるでしょう。