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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

日本で最初にパンを焼いたのは?

学校給食でおなじみ、素朴で懐かしい味のコッペパン。コッペパンは海外の発祥だと思っている人が多いかもしれませんが、実は日本独自のパンなのです。

 

コッペパンの「コッペ」とは何?

ここ数年、人気を集めているコッペパン。
惣菜系からスイーツ系までバラエティに富んだコッペパン専門店も街中でよく見かけます。
ところで、このコッペパンのコッぺって何だろう・・?と気になったことはありませんか?

コッペの語源は主に2つの説があります。

その1、「切り込み」を意味するフランス語「coupe/クペ」が語源説
コッペパンは、できあがりを確認する際に切れ込みを入れますが、「切り込み」はフランス語で「coupe(クペ)」といい、その「coupe(クペ)」がなまって、次第に「コッペ」になった。

その2、「山形」という意味のドイツ語「Koppe/コッぺ」からの由来説

ドイツ語で、コッペとは「山」「丘」を意味する言葉ですが、コッペパンが山や丘のように見えるので、「コッペ」という名前になった。

 

コッペパンは日本オリジナルのパン

このように、コッペの語源は海外から由来しているようですが、コッペパン自体は日本オリジナルのパンなのです。
それは大正時代、アメリカでパンの製法を学んだ、田辺玄平氏によって作られました。
東京上野に食パン専門店「丸十ぱん店」を創業した田辺玄平氏は、陸軍糧食として、食パンより携帯に便利なコッペパンを開発したのが始まりです。

 

江戸時代のパンは固かった

日本で最初にパンを焼いたのは、伊豆韮山の代官、江川太郎左衛門といわれています。
軍学者でもあった江川は、江戸幕府の依頼を受けて日本初のパン焼き窯を作り、戦時の携帯食にする目的で「兵糧パン」を焼きあげました。
全粒粉・砂糖・卵を使ったビスケットのような固いパンでした。明治時代、パンは「変わった食べ物」として余り普及していませんでした。
当時は冷蔵庫がなくて、生イースト(パン酵母)の保存が難しかったため、イーストを使わない固くて団子のような「鰹節パン」と俗称されるものが一般的だったからです。

 

コッペパン」は和製語

コッペパンの名前の由来には、いくつもの説があります。
現在では、フランス語の「切られた」を意味する「coupé(クペ)」が訛って「コッペ」になり、ポルトガル語の「pão」と合成した和製外来語という説が有力です。
いつごろからコッペパンと呼ばれるようになったかは不明ですが、戦前に日本人シェフがフランスパンのことを「コツペー」と呼んでいたという記録が残っています。
小型のフランスパンは皮が硬いので、食べやすいように焼く前に一直線に切り込みを入れます。
このパンの形を真似て日本でコッペパンが作られたという説がありますが、小麦粉が多くて硬いフランスのバゲットと、小麦粉以外の成分が多くてフワフワの日本のコッペパンでは食感がかなり違うので、確かではありません。

 

コッペパンの魅力

当時のコッペパンに比べ、今のコッペパンは柔らかく、味もシンプルです。
ですので、お惣菜から甘いクリームまで、挟む具材によって食事パン、デザートパンやスイーツパンとして変わり、いろいろな楽しみ方ができるのが、コッペパンの魅力なのではないでしょうか。

 

戦中・戦後、コッペパンは配給品だった

第二次世界大戦中から終戦直後にかけて、主食のコメの代用品としてにコッペパンが配給されていました.。
配給パンはクーポンと引き換えだったので、クーポンパンと呼ばれ、それが訛ってコッペパンになったという人もいます。
1946年(昭和21年)に発表された石川淳の短編小説「焼跡のイエス」には「弁当用のコペが二きれはひってゐる」という記述があることから、戦後には確実に「コッペパン」という呼び名が定着していたと考えられます。

 

 

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