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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

日本には稲作よりも前、縄文時代に伝わったとされる歴史のある野菜です

親いもを囲むように子いも、孫いもが育つため、豊作や子孫繁栄の象徴ともされてきました。
品種によって食べる部分が異なり、「土垂」に代表される子いも用、「たけのこいも(京いも)」に代表される親いも用、「八つ頭」に代表される親・子兼用品種の3つに大別されます。
また、「いもがら」や「ずいき」はサトイモの葉柄のことで、生はアクをぬいてから、乾物は水で戻してから煮物などにします。「はすいも」は、サトイモとは別種の葉柄専用品種で、生のまま食べられます。

 

原産地と日本への渡来

さといもの原産地はインド東部からインドシナ半島などの熱帯地方で、タロイモと同じ仲間です。原始マレー族の移動とともに、太平洋一帯に広まったとされています。日本への渡来は古く、中国や南方から縄文時代に伝わったとされています。さといもは、縄文時代には主食であったとの説もあり、稲作より歴史のある作物です。

さといもの名前は

山で取れる山いも(自然薯)に対して、村(里)で栽培されることに由来しています。
さといもは、種ではなくいもで増やしていきます。株の中心に大きな「親いも」があり、そこから「子いも」が分球して増えていきます。「孫いも」は「子いも」からさらに分球したいもを言います。
さといもには子いもや孫いもを利用する「子いも用品種」、親いもと子いもをともに利用する「親・子いも兼用品種」、親いもを利用する「親いも用品種」があります。その他、葉柄「ずいき」を食べるための品種もあります。

 

里芋は食用となる部分で4種類

里芋は、種子ではなく種芋で増えます。里芋自体は茎が肥大したもので、株を中心に大きな親芋があり、そこから分球したものが子芋です。子芋からさらに分球したものを孫芋と呼びます。
実は、親芋と子芋と孫芋、どれを食用とするかによって、里芋の種類が分けられています。
また芋以外に葉を食べる品種もあります。

●親芋を食べる品種

子芋が付きにくく、付いてもあまり大きくなりません。その分、親芋に栄養が届き大きくなるため、親芋が食用に向く品種です。

・たけのこ芋
子芋を付けず、親芋が大きくなります。芋の半分以上が地上に出ており、その形がたけのこに似ているのが名前の由来です。宮崎県を中心に生産され「京芋」とも呼ばれます。

子芋を食べる品種

親芋が食用に向かず、子芋のみを食べる品種です。

・土垂(どだれ)
主に関東地方で栽培されています。見た目はコロンとした楕円形で、貯蔵性が高いため、1年を通じて市場に出回っています。調理しても煮崩れしにくく、粘りがあり、やわらかいのが特徴です。

・石川早生(いしかわわせ)
主に7~8月に収穫されます。球形で、大きさが揃っています。ぬめりが強く、やわらかで、やや淡白です。宮崎県、千葉県、静岡県などで多く生産されています。

親芋・子芋の両方を食べる品種

親芋、子芋共に食用になる品種です。

・セレベス
全体的に赤みを帯びて、ホクホクし、ぬめりが少ないという特徴があります。別名で「赤芽」、「大吉」とも呼ばれています。子芋は大型で、粘質の食感です。

・八つ頭
親芋と子芋が結合し塊となった品種です。ホクホクとした食感で美味。1つの芋から八方に子芋が広がっていくことから、縁起物としておせち料理にも使われます。

・みず芋
沖縄で主に生産され、水田や湿地で育つ品種。粘りが強く、あく抜きが必要です。縁起物として正月料理にも用いられます。別名で「田芋」とも呼ばれます。

 

セレベスとは

セレベスは、インドネシアのセレベス島(現スラウェシ島)が原産の、サトイモ科の植物です。セレベスから伝わった食物なので、セレベスという名前がついたようです。
表面が赤みがかっているのが特徴で、「赤目大吉」や「赤目芋」などと呼ばれることがあります。セレベスは日本の里芋の一種で、肉質がしっかりしているため煮崩れしにくく、煮物などにも使いやすい品種です。

セレベスは

じゃがいもと同じように種芋から芽が出て増えていきます。
種芋から1番最初に出た芽を「親芋」、周辺に生えてくるものを「子芋」と呼ぶのですが、セレベスは親芋と子芋の両方が食べられます。
里芋も同じように増えていきますが、なかには親芋が硬いものもあり、品種によっては子芋しか食べません。

 

里芋との違い

セレベスは里芋の一種ではありますが、違いがいくつかあります。
例えば皮の色で、里芋は表面が黒みがかった茶色ですが、セレベスは赤みを帯びています。
また、里芋は皮をむくとぬめりがありますが、セレベスはぬめりが少ないことも大きな違いです。ぬめりが少ない分、調理しやすいですよ。
さらに、里芋は加熱するとねっとりとした食感になるのに対し、セレベスはホクホクとした食感になります。クセもないので食べやすいでしょう。

 

里芋は縁起のよい食べ物

里芋は「親芋」の回りに「子芋」や「孫芋」がたくさんつくことから、子孫繁栄を表す縁起のよい食べ物とされています。
地方によっては、お正月のお雑煮にも入っています。

 

かゆくなるのはなぜ?

かゆくなる原因は「シュウ酸カルシウム」です。
シュウ酸カルシウムは、目に見えないほどの小さな針状の結晶となって存在しています。
これが皮膚に刺さり刺激することで、かゆみを感じます。
でも、シュウ酸カルシウムは酸に弱い性質があり、手に酢をつけてから皮をむくと、かゆみを防ぐことが出来ます。

 

種類によって旬が異なる

里芋は旬の時期は大まかに秋~冬ではあるものの、里芋の種類によって旬とされる時期もそれぞれ異なっています。
土垂の旬は9月~10月。
メジャーな種類の里芋のひとつである土垂ですが、これは関東地方で多く栽培されています。
八頭の旬は12月。
千葉県や茨城県などを中心に栽培されており、おせち料理によく使われます。
京いも(たけのこ芋)の旬は11月~3月。
京いもは名前に「京」とつきますが主産地は宮崎県です。

 

里芋の保存方法

里芋は寒さと乾燥に弱く、常温保存が基本です。
泥つきのまま新聞紙を巻いて直射日光が当たらない冷暗所に保存しましょう。
食材が腐りやすい夏場、里芋の土を洗ってしまった場合は、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
里芋は洗ってしまうと鮮度が落ち、カビが生えやすいので、水気はよく拭いておき、ペーパータオルで包みビニール袋に入れるか、新聞紙で包むとよいです。

 

 

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