どんどん便利になる世の中ですが、傘だけは昔とほとんど形が変わりませんよね。
「傘をどう差しても濡れてしまう…」、「靴がいつも濡れるけどしかたないの?!」などなど、雨の日に傘を差しながらの移動はストレスがたまりますよね。また、大きなバックパックや、手下げのカバンがあるとそちらが濡れないか心配になってしまいます。
傘は、やはりどこかが濡れてしまうものなのでしょうか?
- 傘の差し方、ちょっとしたポイントを抑えてみよう
- 傘を利用するときはマナーを知っておくと素敵◎
- 畳んだ傘を持つ
- 持ち歩く
- 傘の開き方:上に向けて開くとキケン!
- 狭い道ですれ違うときは、傘をかしげる配慮を
- 傘についた水滴の落とし方:周囲にかからないように
- 傘を持って電車やバスに乗るとき:迷惑・邪魔にならない工夫を
もちろん、台風などの暴風をともなう雨の際は安全のために傘の使用はひかえるべきですが、ふつうの雨であればある程度「傘の差し方」のコツをつかむだけで、雨の日でも濡れにくくなるはずですよ。ふだんは意識することがなかったかもしれませんが、上手な差し方があるのです。
傘の差し方、ちょっとしたポイントを抑えてみよう
まずは大前提として、自分にあったサイズの傘を使うことが大切です。
基本的には女性は長さが60cm、男性であれば65cmの長さが一般的ですが、荷物が多い場合はワンサイズ上げてみることをおすすめします。
傘の柄の部分を肩に!
傘の柄の部分を肩につけるようにして持つ人がいますが、こうすると傘からつたって落ちてくる雨が靴やパンツの後ろ部分を濡らしてしまいます。
傘の手元はカーブしている部分を前側にすると持ちやすくなります。
正しい向きで傘を持って、風が吹いているようであれば、そちらに傘を傾けましょう。また、傘の中心が自分の頭の上にくるように持つことでバランスよく全体をカバーできます。
歩き方にも注意が必要です。雨の日はできるだけ腕を振らずに小さな歩幅で歩くことでむだに濡れるのを防げます。
傘を利用するときはマナーを知っておくと素敵◎
傘は使い方でオトナ度がわかるアイテムでもあります。例えば、傘をさしている人同士ですれ違う際はかたむけたり、閉じるときはいきなり横に傘をおろすのではなく、上で少し閉じてからゆっくりと下ろしたり…。こうした最低限のマナーは守りたいところです。
特に、
危険なのが閉じた傘を持ってあるくとき。傘を勢いよくブンブンと振り回るようにして歩く人がいますが、後ろの人にあたる可能性もあり非常に危険です。
傘を持っているときは傘の先端がどこに向いているかを常に意識し、人にケガをさせないようにしましょう。
傘を肩にかけるように斜めにした状態で歩くと、水滴で自分の服が濡れるだけでなく、後方の人の視界も悪くしてしまいます。
はたから見ても、大人としてあまりステキな姿とはいえません。
傘をさすときは、体の中心でまっすぐ持つようにしましょう。その際、柄の曲がっている側を自分の体側に向けて持つと、バランスが取りやすくなります。
また、狭い道や混雑している場所を歩く場合は、横並びに広がって歩かないよう気をつけましょう。
傘をさしたまま人とすれ違うときに意識したいのが「傘かしげ」。傘先を少し相手とは反対側に傾ければ、相手に露先をぶつけたり水滴をかけたりしてしまうことを防げます。
畳んだ傘を持つ
傘を横に傾け、地面と平行にした状態で閉じる人が多いですが、それでは傘の先端が人に当たってしまうかもしれません。
周囲を確認し、傘をさした状態のまま上で少しすぼめてからゆっくり斜め下に下ろして、完全に閉じるようにしましょう。その後は水滴の飛び散りなどを防ぐため、しっかりバンドで傘を巻いてください。
持ち歩く
濡れたままの傘をそのまま持ち歩くと、水滴が周りの人の服についたり、自分の洋服や荷物を濡らしてしまったりすることも。
とはいえ、傘をバサバサ開閉させたり、クルクル回転させたりすると、水滴が飛び散って周りの人にかかってしまいます。
閉じた傘の露先をまとめて軽く握り、傘先を下に向けて、数回軽くトントンと地面をたたくようにするだけで、ある程度の水気は落とせます。
よく、傘を地面と平行にして持ち歩いている人がいますが、これは混雑している場所では迷惑なだけでなく危険です。
傘先が人に当たりケガをさせてしまう…という事故も実際によくあるようです。
傘を閉じて歩くときは柄をつかみ、傘先を下にして、自分の体の近くに固定して持ち歩くのが、マナー的にも安全面においても正しいのです。
また、人とすれ違うときに、相手の体とは逆側にサッと持ち替えることができれば、気配り上級者ですね!
ただし、傘先を下にして持っていても、手をブンブンと大きく振って歩いたり、女性であればバッグと一緒に傘を肘にかけたりするのは、ふとした拍子に周りの人に傘をぶつけてしまう恐れがあるので避けましょう。
傘の開き方:上に向けて開くとキケン!
傘を上に向けて開くのはNG
開く際に露先(骨の先端)が顔の高さにくるため、自分の顔をひっかいたり、周囲の人にひっかかったりすることがあります。ワンタッチ式は特にキケンです!
傘を斜め下に向けて開く
周囲を確認してから、傘先を斜め下に向けて開きます。
狭い道ですれ違うときは、傘をかしげる配慮を
特に何もしないのは非常識NG
傘がぶつかったり、傘の雫がかかったりすることがあり、自己中心的な人にみえます。
傘をかしげる大人なマナー
狭い道ですれ違う際は、傘がぶつかったり、相手に傘の雫がかかったりしないよう、相手と反対側に傘をかしげます。どちらか一方だけがするのではなく、お互いにするのが理想的! また、相手の心遣いに対し「ありがとうございます」と会釈ができるとステキです。
傘についた水滴の落とし方:周囲にかからないように
【NG】クルクルッ、バサバサッ
クルクルッと回したりバサバサッと開閉したりすると、水滴が飛び散り周囲の人にかかってしまいます。
【OK】まとめて振る
閉じた傘の露先(持ち手のすぐ下にある骨の先端)をまとめて握り、周囲に迷惑がかからないよう確認してから、軽く数回振ります。
傘を持って電車やバスに乗るとき:迷惑・邪魔にならない工夫を
【NG】ベルトを留めず、何も気にしない
自分は良くても、周囲に迷惑がかかります。
【OK】ベルトを留め、周囲にも配慮する
濡れた傘で周囲に迷惑をかけないよう、必ずベルトで留めてから乗車します。最近人気の傘袋に収納してもステキです。
空いているときは、腕にかけたり脇に立てたりしても差支えありませんが、混雑しているときは、隣りの人が濡れないよう、体の正面で立てて持ちます。
折り畳み傘の場合、軽く畳んでビニール袋に入れておいても良いでしょう。
マナーというと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、つまりは「周りに迷惑をかけないようにする気配り」ということ。
ちょっとした気配りで、雨の日でも気持ちよく過ごしましょう!