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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

アーモンドは色々な食べ方がある

ナッツ類の代表格であるアーモンドは、古来より食用として愛されている植物です。
近年では、アーモンドのビタミンE含有量に注目が集まっており、生活習慣病を予防する効果が高いと期待されています。

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アーモンドとは何?

基本情報

アーモンドは、バラ科サクラ属に属する桃や梅、あんずなどと近縁の植物です。
桃や梅は果実が食べられますが、アーモンドは仁と呼ばれる最も内側の部分が食用とされます。
アーモンドの花は桜に似ており、2月から3月にかけて開花します。

アーモンドに含まれている代表的な栄養素とその効果

  1. ビタミンE:抗酸化作用
  2. 食物繊維:整腸作用、肥満・生活習慣病の予防・改善
  3. 不飽和脂肪酸:悪玉コレステロールの低減、血圧降下
  4. ビタミンB2:肌の健康維持

アーモンドの歴史

アーモンドと桃はもともと同じ原種でした。
しかし、太古の地殻変動で隆起した中央アジア山脈により中東と東アジアに隔てられ、それぞれの地域で異なった進化を遂げてきました。
桃は比較的湿度の高い中国の低地を中心に生育し、アーモンドは乾燥した西アジアから中央アジアの砂漠や丘峰の斜面などに自生するようになりました。

原種のアーモンドは!

天山山脈西方の山裾からチグリス・ユーフラテス川の流域にかけてさらに進化を続け、硬い殻に覆われた小さな実をつけるようになりました。
やがて、人々はアーモンドの実が甘く食用として適していることに気づき、特に遊牧民の携帯食として用いられるようになりました。

西アジアの集落近郊や中央アジアと中国を結ぶ、後にシルクロードと呼ばれる交易の道筋に、遊牧民や旅人の懐から転がり落ちたアーモンドが野生の林になり、これをきっかけにアーモンドは自生範囲を広げてきました。現在でも中央カルフォルニアの川べりや道路などに野生のアーモンドが見られます。
アーモンドは紀元前4000年頃には、メソポタミアなどの文明で食べられるようになりました。

この時期は、人類が樹木の栽培をするようになった時期とも重なっています。そのため、アーモンドの栽培はチグリス・ユーフラテス川流域からヨルダンやイスラエルなどの地中海沿岸へと広がっていきました。
アーモンドは暖かい春、暑く乾燥した夏、温暖な秋、雨の多い冬といった地中海性気候に適していることから、アーモンドの栽培は急速に拡大していきました。
その後アーモンドは地中海に沿ってエジプトやトルコへと広がり、やがてヨーロッパの地中海沿岸の諸国へと普及していきました。さらに、アーモンドはアレキサンダー大王の東方遠征により、地中海西方の地域へも拡大していきました。

18世紀の中頃

スペインの宣教師フニペロ・セラ神父によりアーモンドがカルフォルニアに伝えられました。
アメリカでは、東部や中部でもアーモンドの栽培がされていたようですが、定着したのはカリフォルニアだけでした。1840年代に入るとアーモンドの本格的な栽培が始まり、現在では世界のアーモンドの8割以上がカルフォルニアで生産されています。

アーモンドの収穫方法

アーモンドの実の収穫は8月~9月に行われます。外側の果肉が裂け乾燥した殻が見えてきた時に、木をゆすって収穫します。その後、3~4日ほど日光によく当て、外側の果実と殻を取り除きます。
殻なしのアーモンドを購入した場合は、酸化による劣化が早いため、密封された缶などに入れ冷暗所に保存します。

■ メモ ■
抗酸化作用を持つ成分を摂取すると、老化の予防効果が期待できます。私たちの体の中では、酸素の一部が「活性酸素」という物質に変化しています。活性酸素には脂質を酸化させ「過酸化脂質」という物質に変えるはたらきがあり、この過酸化脂質がシミやシワを増やしたり、動脈硬化を引き起こしたりするなどの悪さをはたらきます。抗酸化作用のある成分は、このような活性酸素のはたらきを弱めてくれるため、老化防止に役立つのです。

アーモンドの種類

アーモンドの主な種類は以下の通りです。

スイートアーモンド

食用として栽培されているアーモンドのほとんどがスイートアーモンドです。カルフォルニアで栽培されているアーモンドの100%を占めます。

ビターアーモンド

野生種のアーモンドです。アミグロタリンという青酸化合物を含んでいるため、苦みがあり、多量に食べると有毒であるといわれています。ヨーロッパや中近東で生産されています。
青酸化合物を含んでいるため、日本には輸入することができません。香料として使用されることが多い種類です。

アプリコットカーネル(杏仁)

スイートアーモンドやビターアーモンドよりも小型ですが、中国ではアーモンドと混同されています。杏の仁の部分を指し、ビターアーモンドと同様の香りを持つためビターアーモンドの代用とされることもあります。
古来より咳止め等の漢方薬とされ、杏仁豆腐の材料として用いられていることでも有名です。

 

アーモンド効果

生活習慣病を予防する効果

不飽和脂肪酸には、血中コレステロール値を低下させる働きがあることが証明されています。
アーモンドに含まれる8~9割以上の成分が不飽和脂肪酸であるため、アーモンドを常食するとコレステロール値を低下させることができると考えられています。
カリフォルニア州で行われた研究では、1日100gのアーモンドを摂取した高血圧の患者がわずか3週間で血中コレステロール値を8~15%低下させるという結果が出ています。
さらにアーモンドには様々な栄養素が含まれているため、より血中コレステロール値を低下させる働きがあるという報告がされています。
また、日常生活で体内に発生する活性酸素は、血中の脂質を酸化させるため動脈硬化の原因となります。
アーモンドに豊富に含まれているビタミンEには体内の活性酸素を除去する働きがあり、血中の脂質の酸化を防ぎ血管を若々しく保ってくれるため、動脈硬化の改善や予防に効果を発揮するといわれています。
さらに、アーモンドを食べる習慣のある人は食べる習慣のない人に対して体重を維持、または減少させる働きがあるという報告もあります。

 

老化を防ぐ効果

アーモンドに含まれているビタミンB₂には、健康的な肌や爪、髪を維持する働きがあります。
また、若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEには肌荒れを防ぐ働きがある他に、肌の老化につながる活性酸素を除去する働きがあるため、老化を抑制する働きがあるといわれています。

貧血を予防する効果

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減少している状態を指します。
ヘモグロビンは、呼吸をした際に肺に取り込まれた酸素を全身の組織に供給する役割を果たしています。ヘモグロビンの量が減ると、細胞に供給される酸素が不足します。このため、顔が青白くなる、少し動いただけでも息切れがする、動悸が起こる、疲れやすくなる、立ちくらみがするなどの症状が起こります。
アーモンドにはヘモグロビンの材料となる鉄が豊富に含まれているため、貧血を予防する効果があるといわれています。

便秘を解消する効果

アーモンドには不溶性食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果的であるといわれています。

アーモンドは食事やサプリメントで摂取できます

■こんな方におすすめ■
○生活習慣病を予防したい方
○老化を防ぎたい方
○貧血を予防したい方
○便秘を解消したい方

アーモンドを食べてもニキビはできない?

自分の健康、特に肌の美容に関心のある方はニキビができないように油っこいものを控えているということもあるでしょう。

アーモンドには脂質が多く含まれるので、

「健康に良さそうだけど、食べたらニキビができやすくなるのでは?」

と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、結論からいうとアーモンドを食べたからといって必ずしもニキビができやすくなるとはいえません。

ニキビができる原因の一つとして皮脂の分泌が多くなってしまうことが挙げられ、ビタミンや食物繊維を多く摂ることがニキビの改善につながるといわれています。

アーモンドはビタミンB2などのビタミンや食物繊維を豊富に含む食品です。

そのため、適量であればアーモンドの摂取がニキビの増加に直結する可能性は低いと考えられるでしょう。

飲食店マニュアル QSC

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