健康効果が高く、スパイシーな風味を与えてくれる食材として、古くから親しまれているしょうが。体にいいのは間違いないけれど、どんな病気も治せる万能薬かといったら、、、、。
- しょうがの種類
- 1、ひねしょうが
- 2、新しょうが
- 3、葉しょうが
- 4、矢しょうが
- 糖尿病のリスクを下げることができる
- 生理痛を和らげる
- 抗炎症作用がある
- 胃の調子を整えることができる
- つわりを和らげる
- 心臓病予防に効果的な可能性がある
- がんのリスクを下げる可能性がある
- 減量の助けになる
- しょうがといえば!シォウが焼き
しょうがの種類
1、ひねしょうが
2、新しょうが
3、葉しょうが
4、矢しょうが
1、ひねしょうが
ひねしょうがとは、茶色くて固い一般的なしょうがのことをいいます。
ひねしょうがは貯蔵性が高いため、年間を通して流通しています。
風味や辛みが強いため、料理の薬味、香辛料として利用されています。
2、新しょうが
新しょうがは、一般的なしょうがよりも繊維質がやわらかく水分を多く含んでいます。
そのため、風味や辛みはひねしょうがよりもマイルドです。
新しょうがは、6~8月末頃にしか手に入りません。
みずみずしいシャキシャキとした歯ごたえを楽しめるので、生で食べるのがおすすめです。
3、葉しょうが
葉しょうがは、根茎がまだ小さいうちに葉が付いた状態で採ったものです。
新しょうがと同様に初夏に流通します。
辛みが少ないため、茎をつけたまま味噌につけて生で食べられます。
また、甘酢漬け、しょうゆ漬け、天ぷらにしても美味しく食べられるのでおすすめです。
4、矢しょうが
矢しょうがは葉しょうがの一種になります。
一般的な葉しょうがではなく、金時しょうがという品種で根茎が小さくやわらかい状態で収穫します。
焼き魚などのあしらいとして利用され、和食店などで添えられることが多いです。
茎が鮮やかな色をしているのが特徴です。
糖尿病のリスクを下げることができる
しょうがに含まれるいくつかの活性化合物が、インシュリン値と代謝の改善につながると結論つけている。
でも糖尿病のリスクを抱えている人が、砂糖がたっぷり入ったジンジャーブレッドクッキーを食べるのはNG!
乾燥させたしょうがと新鮮なしょうがを両方常備しておき、スムージーにプラスしたり、野菜中心の炒め物に加えたりすると良いそう。しょうがに含まれる化合物は、時間が経つと減少する可能性があるけれど、乾燥させることで健康的なメリットのある化合物を強化させることができるとか。
生理痛を和らげる
しょうがの鎮痛効果について調べた研究によると、もっとも効果が高かったのが生理痛の緩和だったそう。また、生理中にしょうが茶を飲むと、吐き気を軽減させることもできることがわかった。ただし、普段から鎮痛剤としてアセトアミノフェンやイブプロフェンを服用している場合、その効果が得られないという残念な話も。
逆に、しょうがが薬の効果に影響を与える可能性もあるため、病気などで投薬治療中の人は、しょうがエキスや錠剤を摂取し始める前に、必ず医師に相談しよう。
抗炎症作用がある
ナッツ、シード類、豆類、全粒粉などの農産物と同様、しょうがには植物栄養素(フィトケミカル)と呼ばれる抗酸化物質に似た化合物が含まれている。
植物栄養素は、細胞の損傷を減少させるとされる物質なのだ。
また、しょうがは細胞のシグナル伝達活動を押さえるので、炎症自体が発生するのを抑制することもできるとか。
つまり、栄養たっぷりの食事にしょうがを加えれば、炎症を抑えるメリットが期待できそう。
胃の調子を整えることができる
しょうがが軽度のおなかの不調を和らげるということは、ご存じの方もいるかもしれない。過去の研究でも、しょうがが消化器官に複数のメリットをもたらすことが明らかになっている。とりわけ、吐き気、胃の不調、嘔吐などの原因となる胃腸管の一部に作用しているらしい。
また、胃の中の食べ物が消化・吸収されるように、小腸に送り出す働きをすることも指摘されている。
ただし、しょうがが食中毒を予防したり、有毒物質の摂取を相殺したりするわけではないので、強い腹痛など緊急の治療が必要な場合は、直ちに医師に相談すること。
つわりを和らげる
胃腸の不快感に関連して、妊娠中の女性が抱える悩みにも役立ってくれるようだ。ある研究によると、しょうががつわりの症状を緩和する可能性があることが判明。
なお、しょうがは妊娠中に食べても安全で、偽薬と比較したときに多少ではあるもののつわりの症状に改善が見られたとか。
心臓病予防に効果的な可能性がある
しょうがに含まれる抗炎症化合物は、慢性疾患のリスクを軽減できるのだとか。2016年に実施された再調査の結果、しょうがを定期的に摂取することにより、偽薬と比較してコレステロール値と血糖値が下がったことがわかったそうです。
ただし、糖尿病と同様、しょうがを食べたからといって、飽和脂肪と糖分たっぷりの不健康な食生活を帳消しにできるわけではないので要注意。
病気のリスクを下げるためには、多くの野菜、100%の全粒粉、タンパク質たっぷりの赤身肉、魚、豆類を消費しなければならないことを覚えておきましょう。
がんのリスクを下げる可能性がある
しょうがが持つ細胞保護作用は、特定のがんに対する長期的なリスクを軽減できるかもしれないそう。なぜなら、しょうがやその他のスパイス類が、DNAの変化、細胞死、がん細胞の増殖などを引き起こす細胞活動を低下させるから。
また、腫瘍を化学療法や放射線療法などで治療する際には、感受性を高める助けとなるかもしれないとも。しょうがは慢性疾患の万能薬ではないけれど、その他のスパイスや野菜などの食材と一緒に定期的に摂取することにより、健康全般にメリットをもたらしてくれる可能性があるとのこと。
減量の助けになる
小規模で行われた複数の研究によると、ほかの植物エキスと一緒にしょうがを摂取することによって、ある程度の減量効果がみられたそう。また、動物による実験では、しょうがと体重管理の確実な因果関係が確認されたとか。
とはいえ、ダイエット効果についても、しょうがはやっぱり魔法の薬とはいえない。減量や体重維持を考えるならば、バランスの取れた健康的な食事が極めて重要。
しょうがといえば!シォウが焼き
材料(4人分)
- 豚ロース、600g
- 薄力粉、大さじ2
- ごま油、大さじ2
- キャベツ、300g
- (A)すりおろししょうが、大さじ4
- (A)しょうゆ、大さじ4
- (A)砂糖、大さじ2
- (A)料理酒、大さじ2
一応つくり方
- 1 キャベツの芯を切り、千切りにします。
- 2 豚ロースに薄力粉をふるい、下ごしらえをします。
- 3 (A)をボウルに入れて混ぜ合わせてタレを作ります。
- 4 フライパンを中火で熱してごま油をひき、豚ロースの両面を焼き色が付くまで焼きます。
- 5 フライパンにタレを入れて、中火で炒めて豚肉にタレをからませます。
- 6 千切りにしたキャベツとしょうが焼きをお皿に盛りつけて完成です。
しょうが焼きは、材料がそれほど多くなく、手軽においしいおかずをつくれます。
上記の材料は4人分を想定しているため、人数に合わせて調整しましょう