家呑みで「太らないお酒」と「太るお酒」があります。
「太らないお酒」の代表は、なんと言ってもハイボール。
ハイボールはウイスキーを炭酸水で割ったもの。ハイボールは糖質がないので、低カロリーのお酒なのです。実際、ハイボール1杯のカロリーは70~100キロカロリー。ビール1杯は140~150キロカロリー。
ハイボールはまさに「太らないお酒」なのです。
糖質がないのでビールよりも低カロリー
ハイボールのダイエット効果はまだあります。
ハイボールはアルコール度数が7%と強いお酒。チューハイやビール類のアルコール度数は4~5%。つまりハイボールのほうが「酔いやすい」のです。1杯だけでほろ酔いになるので、満足しやすいとも言えます。
逆にアルコール度数の低いチューハイやビール類は「酔いにくい」お酒。1缶だけでは酔いを感じないので、2缶、3缶と飲んでしまいます。「太るお酒」を何杯も飲むわけですから、太るのは当たり前です。
しかも、お酒を何杯も飲むと、家呑みの時間が長くなります。すると、アルコールの食欲増進効果で、つい食べすぎてしまうのです。「おうちdeお酒を飲む」なら、「低カロリー+度数高めのお酒」にしましょう。
最初に「枝豆を食べる」だけで太りづらくなる
お酒も飲み方を工夫すれば、飲んでも太りません。
前述したように、お酒には「太るお酒」と「太らないお酒」があります。
ただ、「太る」「太らない」は、じつはお酒の種類より、一緒に食べるおつまみで決まることも多いのです。お酒のおつまみは、唐揚げやフライドポテトといった揚げ物や、ピザやチーズなど乳脂肪の多いものが定番。
どれも太る栄養素である「糖質」や「脂肪」がたっぷり入っているので、できれば避けたいところ。
家呑みでイチオシのおつまみは、ズバリ「枝豆」です。
枝豆は、糖質を分解するビタミンB1と、脂肪を燃焼させるビタミンB2が豊富。アルコールの代謝を促す作用もあるため、まさに「最強のおつまみ」なのです。
お酒を飲むときは、さやつきの枝豆を片手山盛り1杯程度食べましょう。
やせるコツは「お酒の飲み始めに食べる」こと。食べすぎを防ぐと同時に、糖質と脂肪を体のエネルギーとして発散してくれます。
枝豆は、冷凍でも栄養価に変化はありません。
家呑みに限らず、居酒屋でもおすすめの一品です。
「夜10時まで楽しく飲む」家呑みでやせるコツ
家呑みは、夜の10時をすぎたらやめる――。(一般社会人の場合)
私たちは生まれつき「時計遺伝子」というものをもっています。この「時計遺伝子」が、私たちの一日の生活リズム=体内時計を司っているのです。
「時計遺伝子」の中には、脂肪の合成を促す「BMAL1」(ビーマルワン)という物質があります。
BMAL1は、時間帯によって体内にある量が変わります。日光照射時間との関係で、夜10時から深夜2時までがもっとも多くなる時間帯。つまり、夜の10時以降も家呑みを続けていると、太りやすくなるのです。
家呑みを深夜まで続けるデメリットはまだあります。お酒を飲みすぎると、睡眠の質が悪くなり、よく寝ているようでも、じつは熟睡できていないのです。
人間の脳は熟睡すると成長ホルモンを分泌します。成長ホルモンには、脂肪を分解する働きがあるのです。睡眠の質が悪いと、成長ホルモンが正常に分泌されないので、脂肪が分解されず溜め込んでしまうことになります。
だから、夜の10時以降は「魔の時間帯」と思って、どんなに楽しくても家呑みは終了しましょう。
青魚でも、ズバリ、さば、さんま、いわしがおすすめ
青魚の焼き魚は、低脂肪にもかかわらず、ボリュームがあるのが特長です。つまり、焼魚をメインのおかずにすれば、揚げ物など太るおつまみを食べる必要がなくなります。結果、家呑みでの「食べすぎ・飲みすぎ」を自然と防いでくれるのです。
また、この3種類の青魚には「やせる栄養素」のタンパク質とビタミンB群が豊富。しかも、ビタミンB群の一種であるビタミンB6がたっぷり含まれています。