フランス料理の「ラタトゥイユ」とイタリア料理の「カポナータ」。どちらも野菜を煮込んで作るトマトベースの料理なのですが、その違いはどこにあるのでしょうか?ぜひチェックしてみてくださいね。。
トマトベースの煮込み料理といえば?
フランスで生まれた「ラタトゥイユ」と、イタリアで生まれた「カポナータ」。 どちらも、それぞれの家庭料理として有名なほど親しまれている料理なのですが、“トマトベースの煮込み料理”という点では同じ料理な気がしませんか? いったい、その違いはどのようなところにあるのでしょうか。今回は、ラタトゥイユとカポナータの違いについてお話ししたいと思います。
ラタトゥイユの特徴
南フランス発祥の「ラタトゥイユ(ratatouille)」
使う材料は、ズッキーニや玉ねぎ、ピーマンなどの数種類の野菜です。一般的にはそれらをスライスにしてトマトや香草と一緒にオリーブオイルで炒め煮にした料理を、ラタトゥイユといいます。 味つけは塩コショウなどシンプルなもので、スライスした食材をきれいに並べて盛りつけるのが通常。しかし盛りつけ方は決められているわけではなく、食材をすべて角切りにして器にそのまま盛りつける場合もあります。 フランス語で「トゥイエ(touiller)」は「混ぜる」という意味があり、名前のとおりかき混ぜながら炒め煮にしていくのがラタトゥイユなんですね。
使う材料は、ズッキーニや玉ねぎ、ピーマンなどの数種類の野菜です。一般的にはそれらをスライスにしてトマトや香草と一緒にオリーブオイルで炒め煮にした料理を、ラタトゥイユといいます。 味つけは塩コショウなどシンプルなもので、スライスした食材をきれいに並べて盛りつけるのが通常。しかし盛りつけ方は決められているわけではなく、食材をすべて角切りにして器にそのまま盛りつける場合もあります。 フランス語で「トゥイエ(touiller)」は「混ぜる」という意味があり、名前のとおりかき混ぜながら炒め煮にしていくのがラタトゥイユなんですね。
カポナータの特徴
一方で、イタリア南部のシチリア島が発祥の「カポナータ(caponata)」は、セロリやオリーブ、パプリカ、ナスなどを使って作られます。
一度にすべての材料を煮るのではなく、まずはセロリやオリーブを炒め、そこに素揚げしたパプリカやナスなどをトマトと一緒に加えて煮込んでいきます。 味つけは塩コショウだけでなく、砂糖やワインビネガーもプラス。器に盛って冷めてから、最後にバジルを散らして仕上げるのが一般的な作り方です。 砂糖やワインビネガーを加えることによって、トマトの酸味だけでなくすこし甘酸っぱい味わいになります。
一度にすべての材料を煮るのではなく、まずはセロリやオリーブを炒め、そこに素揚げしたパプリカやナスなどをトマトと一緒に加えて煮込んでいきます。 味つけは塩コショウだけでなく、砂糖やワインビネガーもプラス。器に盛って冷めてから、最後にバジルを散らして仕上げるのが一般的な作り方です。 砂糖やワインビネガーを加えることによって、トマトの酸味だけでなくすこし甘酸っぱい味わいになります。
ふたつの違いをまとめると……
ラタトゥイユとカポナータ、ふたつの料理の特徴をお話ししたところで、その違いをまとめてみましょう。
使う材料
ラタトゥイユはズッキーニをメインとし香草などを使っているのに対して、カポナータはナスをメインとしオリーブやセロリなどが使われています。あとはほぼ同じ食材ですが、そのあたりが違うといえそうですね。
調理方法
ラタトゥイユはすべての材料をまとめて炒め煮にするのに対して、カポナータは順番に食材を入れて加熱しています。また、カポナータで使うナスやパプリカは素揚げしているので、全体的によりコクのある仕上がりに。逆にいえばラタトゥイユは、カポナータよりもあっさりと食べられるというところがポイントです。
味つけ
ラタトゥイユは塩コショウでシンプルに味つけしているのに対して、カポナータは砂糖やワインビネガーなどでしっかりと味つけしています。このような違いがあるなら、同じトマトベースでもかなりできあがりが異なってきそうですね。
最後に
いかがでしたか? 同じような料理だと思っていた「ラタトゥイユ」と「カポナータ」ですが、意外にもきちんと違いがあったのです。これからは、あっさりと済ませたいときにはラタトゥイユ、しっかりとした食べ応えを重視するときにはカポナータというように、シーンによって食べ比べて見てください。